ノヴァヤゼムリャ
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ノヴァヤゼムリャ(Новая Земля; Novaja Zemlja)は北極海に浮かぶ列島で、バレンツ海とカラ海を分ける。ロシア連邦領。アルハンゲリスク州に属する。
面積はおよそ83,000km²。南西端から北東端までの距離は約925km。北島の幅は123km、南島の幅は約143km。最高地点は1590m。
主として南北二つの大きな島から成る。北島と南島は幅2、3kmのマトチキン海峡で隔てられている。南島はカルスキエ・ヴォロタ海峡(約50km)で南のヴァイガチ島と隔てられている。非常に山がちであり、地学的にはウラル山脈の延長部である。北島は面積の約半分 20,000km² を氷河で覆われている。南東はツンドラ気候。
最低気温は-40度に達する。もっとも暖かい8月の平均気温は、北部で+2.5度、南部で+6.5度。
もとからここに暮らしていた人々はネネツ人で、現在100人ほどが漁業、アザラシ猟などを営んで暮らしている。
[編集] 歴史
ロシア人がノヴァヤゼムリャの存在を知ったのは、ノヴゴロドの商人たちがこの地域を訪れた11世紀か12世紀のことである。西欧からは、16世紀に北西部の水路を求めて探検家が訪れるようになり、1553年にヒュー・ウィルグビイ(Hugh Willoughby)が初めて到達した。1596年にウィレム・バレンツがノヴァヤゼムリャの北端を回り、東北岸で越冬した。このときの調査によって西部の海岸の地図が書かれた。
ソビエト連邦時代、核実験場とされ、史上最大規模の核実験が実施された。1989年、グラスノスチによってノヴァヤゼムリャでの核実験についての情報が公開され、1990年にはグリーンピースが現地で抗議行動を催した。
[編集] そのほかの主な町
- スミノビチ
- マトチキンシャール
- リトケ
- ルサノボ
- クラシノ
- ベルーシヤグバ
- マールイエ・カルマクルイ
- ルースカヤ・ガバニ