ハト派
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ハト派(はとは)とは、特定の政治信条を持つ人または集団を指す言葉である。英語でもthe dovesで通じる。⇔タカ派
穏健派(おんけんは)ともいう。
[編集] 語義
旧約聖書のノアの方舟の伝説から鳩が持つ平和のイメージを政治的傾向の分類に用いたもの(しかし鳥類のハトは、平和のシンボルとされているにもかかわらず、本当は獰猛な生物である)。
ハト派(およびタカ派)には、必ずしも明確な基準はないが、一般的には外交・安全保障政策などについて穏健な考えを持ち、そういった政策を支持している人々をハト派とよぶ。かつては、鷹=武力による解決、鳩=対話による解決、と説明されることが多かったが、現代では武力を用いることが少ないため、単に比較的「穏健」「慎重」と思われる姿勢を「ハト」と称することが多い。
なお、国内政治に関しての保守・革新とはなんら関係なく、保守においても革新においてもハト派・タカ派どちらもありうる。
自民党においては、歴代総裁では石橋湛山、三木武夫、鈴木善幸、宮澤喜一がその代表格とされ、現役の政治家では加藤紘一、河野洋平、古賀誠などがハト派と呼ばれることが多い。
日本国内では現在ではそれほどでもないが、護憲勢力などが強大だったかつてはもっぱら「タカ派」がレッテル貼りで使われたのに対し、「ハト派」は「平和主義者」などのポジティブなイメージを伴って用いられた。
「ハト派」がよいか「タカ派」がよいかは、課題ごと、また評価者の立場ごとに異なる。
[編集] 主なハト派とされる政治家
[編集] 関連項目
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