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宮澤喜一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第78 代内閣総理大臣
宮澤 喜一
(みやざわ きいち)
生年月日 1919年(大正8年)10月8日
出生地 出生地:東京市
本籍地:広島県福山市金江町
出身校 東京帝国大学法学部政治学科卒業
学位・資格 学士(東京帝国大学)
広島県名誉県民
福山市名誉市民
前職 衆議院議員
宏池会会長
自由民主党総裁
世襲の有無 世襲
在任期間 1991年11月5日
 - 1993年8月9日
選挙区 参議院広島地方区
衆議院広島7区
当選回数 参2回 衆12回
所属(推薦)党派 自由民主党

宮澤 喜一みやざわ きいち1919年(大正8年)10月8日 - )は、日本の政治家。元参議院議員衆議院議員で、第78代内閣総理大臣(在任1991年11月5日 - 1993年8月9日)。(なお、報道機関では「宮沢 喜一」と表記されることがある。)称号広島県名誉県民福山市名誉市民。

目次

[編集] 経歴

[編集] 生い立ち

山下汽船に勤めていた宮澤裕の長男として生まれる。東京高等師範学校付属小学校、旧制武蔵高校を経て東京帝国大学法学部に進む。在学中の1939年、日米学生会議に参加のため渡米する。

[編集] 官僚として

1942年1月、大蔵省に入省。沼津税務署長などを経て、終戦時には本省で戦争保険を担当していた。1945年8月、東久邇宮内閣が発足すると、大平正芳とともに津島壽一蔵相秘書官となる。1949年には池田勇人蔵相秘書官として、講和条約の準備交渉に携わる。1951年9月、サンフランシスコ講和会議では全権随員として参加。

[編集] 政界入り

池田通産大臣がいわゆる「中小企業発言」を巡って1952年に不信任されるのに殉じるように、宮澤も大蔵省を退官。本人はすぐに政界にというつもりではなかったと語るが、池田の強い勧めで翌1953年、参議院選挙に広島県選挙区から出馬し当選。参院議院運営委員長などを経て、1962年第2次池田改造内閣では経済企画庁長官として初入閣、池田首相のブレーンの一人として所得倍増政策の一翼を担う。テレビの政治討論会などに積極的に出演し、自民党のニュー・ライト(新保守)を代表する若手政治家として注目される。1967年には衆議院議員となり、以後通産相、外相、総務会長などの要職を歴任していった。

[編集] 自民党のニューリーダー

党内では池田派(宏池会)に所属し、早くから総裁候補と目された。ポスト田中で総裁に推す声が一部で上がった他、大平後継では本命との声もあったが同じ宏池会の鈴木善幸が総裁に就任。鈴木内閣では内閣官房長官を務め、次代の中曽根内閣期まで、安倍晋太郎竹下登らとともにニュー・リーダーの一人となり、この3人は安竹宮と呼ばれた。1986年、宏池会会長となり派閥を継承。プラザ合意以来の急激な円高を巡って中曾根の経済運営を強く批判していた宮澤は、中曾根により大蔵大臣就任を要請され自ら円高是正に奔走することになる。大幅な介入やベーカー財務長官との頻繁な協議にもかかわらず有効な手を打てぬまま、猛烈な勢いで円高は進んだ。

1987年秋には中曽根の後継者の座を安倍・竹下と争ったが、中曽根の裁定により竹下が総裁に就任。宮澤は竹下内閣に副総理兼蔵相として入閣し、消費税導入に尽力するが、1988年リクルート事件が発覚すると、未公開株の譲渡について倫理的責任を問われ大臣を辞任した。

[編集] 総理大臣就任

1991年、海部首相の退陣にともなう自民党総裁選挙で勝利、72歳にして内閣総理大臣に就任した(当時のキングメーカーであった金丸信渡辺美智雄を推し、竹下は三塚博を推していた。結局双方が譲り合って宮沢が首班となった。 宮沢が年齢的に最後のチャンスであり、経世会の盟友的派閥の宏池会のたっての願いに竹下が先に折れて、最後に金丸が折れたという見方もある。金丸は最後まで渡辺に拘ったと言われている。)

自他ともに認める保守本流のエース、国際派の総理大臣として大きな期待がかかったが、竹下派の支配下にあって思い通りのの政権運営はままならなかった。在任中の施策としてはPKO協力法の成立と、それに伴う自衛隊カンボジア派遣がある。その過程で派遣された文民警察官と、国連ボランティアが殺害されたことは、政権に大きな衝撃を与えた。またバブル崩壊後の金融不安を巡って、92年8月の自民党軽井沢セミナーで金融機関への公的援助を示唆したが、官庁や経済団体、そして金融機関自身の強い反対にあって実行に至らなかった。

折からリクルート事件などを巡って高まっていた政治改革の機運の中で、宮澤は政治改革関連法案の成立を目指したが断念、1993年6月に内閣不信任案が提出され、自民党分裂により成立、解散して総選挙を行うも日本新党を中心とした野党勢力に敗れ、細川内閣に政権を明け渡す。宮澤は自民党一党支配38年の最後の首相となった。

[編集] 再び大蔵大臣に~平成の高橋是清

その5年後の1998年に小渕内閣が発足すると、未曾有の経済危機に対処するため小渕は宮澤に大蔵大臣就任を要請。当初は難色をしめしていたが、小渕の強い熱意のもと就任を受諾、異例の総理大臣経験者の蔵相就任となり「平成の高橋是清」などといわれた。折からの金融危機に対処するため金融再生関連法・金融健全化法を成立させ、またアジア通貨危機にあたっては「新宮澤構想」に基づき300億ドルに及ぶ経済支援を行った。続く両内閣でも蔵相に留任し、初代財務大臣となる。

小渕・森内閣期を通じて経済危機への対応として、巨額の恒久的減税の一方で財源として一貫して大量の赤字国債を発行し続け、財政赤字は膨大なものとなった。金融危機を脱し、景気回復も軌道にのりかけたが、財政再建に乗り出す時間的余裕は与えられないまま再び景気は下降、森内閣の退陣とともに宮澤も退任した。

[編集] 政界引退~政界のご意見番として

2003年総選挙の際、小泉・自民党の方針による立候補断念を承諾し、議員を引退。地盤を甥の宮澤洋一に譲った。引退後も元首相、戦後政治の証言者として経済や安全保障のご意見番となり、様々な形で活躍を続けている。

[編集] 人物像

[編集] 池田勇人との関わり~戦後政治の生き字引

  • 宮沢の前半生は池田勇人抜きに語ることは出来ない。広島県出身の父・は同郷で政友会の重要な政治家望月圭介の秘書官を務めたことがあり、また裕の義父(つまり喜一の祖父)小川平吉も望月と親交があった。他方池田家は広島における望月の重要な支援者であり、望月を介する形で池田家と宮澤家は縁を深め、裕が池田勇人の結婚の世話をするなど、彼らは単に郷里の友人以上の関係となっていった。もともと外務省か内務省を志望していた裕の長男・喜一は、父を通じた池田の強い勧めで大蔵省に入省。以来二十余年に及ぶ池田との縁の始まりであり、とくに戦後池田の秘書官となって以後はその死まで常に側近として仕えた。
  • 政界入りにも池田の意向が大きく働いた。池田通産大臣の不信任に殉じるように大蔵省を退職した宮澤に対して、池田は勧めて参議院選挙に出馬させた。この時池田が「2区の俺の地盤と3区の君のお父さんの地盤をあわせれば参議院広島選挙区で当選できるよ」と言ったという逸話が残っている。
  • 官僚であった占領時代に通訳や渉外担当としてGHQなど米国各機関との折衝に関わった。基地提供を提案したことで知られる池田蔵相の訪米(1950年)やサンフランシスコ講和会議(1951年)、また参議院議員となった後も、再軍備問題を巡る池田-ロバートソン会談(1953年)や、池田の総理大臣就任後の池田-ケネディ会談(1961年)など、戦後日本の針路を決定付ける重要な局面にいずれも池田側近として立ち会った為に、「戦後政治の生き字引」などと言われる。これらの体験の多くは、著書『東京-ワシントンの密談-シリーズ戦後史の証言・占領と講和〈1〉』(中公文庫)に収められ、戦後史研究の貴重な資料となっている。

[編集] 政治スタンス

  • 「ハト派」と言われ、穏和そうな外見もあり大人しめの印象を与えるが、それとは裏腹に負けず嫌いで毒舌家な一面も知られている(「人柄、特技」も参照のこと)。1970年代の外務大臣在任時、旧ソ連の古強者グロムイコ外相との北方領土交渉では、のらりくらりと話をはぐらかそうとするグロムイコを恫喝して席につかせたという伝説がある(北海道新聞でグロムイコが「なんと頑固か」と述べた)。普段はハト派を標榜しながらも、国益のためには強硬な姿勢も示す国益主義者だった一面がうかがえよう。また1984年3月、当時64歳だった宮澤は立正佼成会の会長秘書を騙る男とホテルで面会、ナイフを突きつけられた上、30分にもわたる取っ組み合いをし、負傷しながらも一人でその男を取り押さえたという事件がある。
  • 保守本流の後継者として、実績では同僚議員の上を歩きつづけた。このため、政局に直接関わることは巧みに避けていたが、宏池会内では、前尾繁三郎と比較的親しく、大平正芳とは微妙な関係であった。佐々木義武、伊東正義など大平側近とは、世代間対立もあり総じて関係は悪く、また、田中六助とは一六戦争と呼ばれる抗争を巻き起こしている。(伊東正義とは後年和解している)このように政争、政局に関わらず、閥務に汗をかかないという宮沢の姿勢は、共感よりも反感を買っていた。度々、後継内閣に擬され、また財界から期待が寄せられながらも総理就任が遅れたのは、宮沢に敵が多かったためとも言える。なお、加藤紘一は、大平側近として知られ、個人としての宮沢は加藤よりも河野洋平を後継に望んだとされ、加藤の乱では、田中六助直系の古賀誠と結ぶ形で、加藤を失脚させている。加藤の乱では、大平女婿の森田一は加藤についており、宏池会内抗争の系譜が現在まで影響を及ぼした側面もある。
  • 総理退陣直前、田中秀征の仲介で次期総理となる細川護煕軽井沢で会談して、政権政党の交代に伴う国政の混乱回避を図った。
  • 2001年に行われたサンフランシスコ講和会議50周年の式典では、会議出席者唯一の生存者としてスピーチを行い、「個別的自衛権の論理的延長として、集団的自衛権を位置づけることを提案する」と述べ、部分的な集団的自衛権の行使を容認すべきだと主張、それを日米関係の21世紀への遺言であるとした。

[編集] 政界随一の英語力

  • 海外の要人との会談を通訳を介さず行うなど、英語力は政界随一とも言われる。一方で宮澤嫌いで知られた田中角栄からは「英語屋」などと揶揄された。英語通とされるが宮澤自身は東洋的な思想を好むと述べ、しばしば好んで漢詩を引用する。
  • 「学生時代は辞書を丸暗記した」「辞書を食べた」といった伝説が実しやかに語られるが、本人曰く英語は東大時代に日米学生会議に出て使い物にならないことを痛感し、戦時中も英字新聞などを日々読むようになったといい、なんといっても占領時代、必要に迫られて毎日英語を使わざるを得なかったことが大きかったという。
  • 議員会館の食堂で英字新聞や英文雑誌を読んでいる宮沢の姿は周囲から「英語上手を鼻にかけて嫌味な奴」と思われていたらしい。あるとき、後ろから「日本の国会議員なら日本語の新聞を読みなさい!」と声をかけられるが、そこにいたのは新人議員の浜田幸一であった。浜田も後ろを向いていたのが宮澤とは知らなかったため(宮澤の方が歳も国会議員歴も先輩である)、恐縮していると、宮澤に「国会議員だから浜田さんも英字新聞を読みなさい」と切り返されたという。このエピソードはハマコーが何度もマスコミで語り、著作にも記述しているが「私は英語は勉強できないから息子(浜田靖一)を海外留学させた」というオチもついている。
  • ブッシュ大統領首相官邸での晩餐会の席上宮沢の膝の上に嘔吐した事件は、その映像が全世界に配信されて各方面に衝撃が走った。翌朝、官邸に詰めかけた国内外のプレスを相手に、宮沢は自らが一人で記者会見に臨んだ。しかも30分あまりの記者会見と質疑応答のほぼ全部を英語でやってみせたのである。宮沢の説明は、現在の大統領の容体から、来日前からインフルエンザで体調不良だったこと、そして晩餐会席上の様子や食事の内容にいたるまで、実に詳細かつ専門的なものだったが、その語り口はホワイトハウス報道官をも思わせるような堂にいったものだった。前代未聞の大統領の醜態に右往左往するアメリカのメディアも、膝に吐かれた総理本人がこうこうしかじかと淡々と説明しているの見て、これなら心配はないとすぐに察したという。
  • クリントン大統領は総理時代の宮沢との会談後、宮沢のオーソドックスな発音やステーツマン的な言い回しに驚き、これを賞賛したという。日本人の話す Engrish とは似ても似つかぬ宮沢の流暢な英語は、アメリカのメディアでも南部訛りのあるクリントンの英語より上手いと評判になった。
  • このように宮澤を語るにあたり、英語を巡る逸話は欠かせないものとなっているが、閣僚として国際交渉を重ねるうちにフランス語の重要性を痛感し、中年を過ぎて勉強を始めた。当人は「志半ばで終わった」と語るが、議員としての多忙な日々の合間に習得への努力を重ねていたことが知られている。

[編集] 日韓W杯招致に尽力

  • 見かけによらないが旧制中学時代にサッカー経験があり、サッカー好きで国内である大きな試合にはよく顔を出していた。このため1994年12月に発足した超党派のワールドカップ招致国会議員連盟の議員会長に就任した(副会長、森喜朗久保亘小沢一郎)。超党派というのは、これ以前、1992年3月に小沢らを中心に国会議員招致委員会が、これに先んじて発足したものの新進党主導で運動が始まったことで自民党が反発、運動は盛り上がらなかったため。1994年の超党派招致連盟の発足で政界も一致団結し大きな運動となっていった。世界中を駈けずり回ったのは長沼健日本サッカー協会会長(当時)らだが、国際的にも顔が広い宮沢も多くの国を訪問し大きな力となった。また共催に向けての重要な局面に於いても的確なアドバイスを送り、最終的に日韓共催を決断した鳩首会談に長沼、岡野俊一郎川淵三郎小倉純二衛藤征士郎釜本邦茂と参加し、共催を後押したことでも知られている。(出典:新時代へのキックオフ、仮野忠男著、角川書店、2001年9月 サッカー批評 長沼健回顧録(32号、33号、34号)、双葉社(2006年~2007年)

[編集] 人柄、特技

財務省の銘板
財務省の銘板
  • 母校東大へのこだわりが強く、後輩議員や新聞記者たちに学歴を事細かに聞くので非常に嫌われていた。早稲田大学出身の竹下登竹下派経世会をそれで敵にまわした。宮澤が竹下登と初めて会ったときに「(東大法学部の)何期生ですか?」と尋ね、竹下は「早稲田です」と返した。そして宮澤は「じゃあ、政経(政治経済学部)ですよね?」と言い、竹下が「いえ、商学部です」と返したところ、宮澤は竹下のことを鼻で笑ったという。また、温厚な竹下が、宮澤から「貴方の頃の早大商学部は無試験だったそうですね」といわれたことを「許せない」と言っていたというエピソードを、佐々淳行が伝えている(『後藤田正晴と十二人の総理たち』)。所属する宏池会の親分であった大平正芳(東京商科大学(現在の一橋大学)出身)さえ宮沢に好意をもてずにいた事は広く知られている。とはいえ、最近では昔のような東京大学の圧倒的優位の時代は終わり(宮澤以降の首相は現在まで8人連続で私大出身者)、宮澤の息子は早稲田大学理工学部を、娘は慶應義塾大学法学部をそれぞれ卒業している。また、宮澤の岳父は早稲田大学名誉教授である。
  • 中央省庁再編時、大蔵省財務省に組織変更される際、官僚から「ぜひ銘板に揮毫を」と頼まれるが、宮澤はそれを断り業者に発注してしまう(コンピュータによる字体が採用された)。嬉々として揮毫する他の国務大臣とは一線を画した格好となった。曰く、「王羲之という人で書はもう完結しちゃったと思うんですよ。これ以上は書けない。(・・・)だから、役所の長く残る看板の字を書くなんてことは、とても素人の手に合う話でない。」
  • ある政治部の記者が、達筆で知られる宮澤に「田中氏や福田氏の書く字はどう思われますか」と質問すると、宮澤は小首をかしげて「あなたは、あれが字だと仰るんですか?」と切り返した。
  • 大蔵省時代にまわった地方については期間は1年といなかった筈だが遊説で数十年経って訪れても「町の角から角まで」「事件の起きた日付まで」覚えているほど記憶力は抜群である。
  • 口癖は「マ、世の中こんなもんですなァ」
  • 大変に酒癖が悪く、酔った席上で、記者に対し「金丸さんという人には、簀巻きにして川に沈んでもらったほうがいい。山梨には、釜無川というちょうどいい川があるそうですな」と、金丸信を痛烈に批判した。しかし、後に「識見と豪腕は日本一」と金丸に接近し、金丸のバックアップを得て首相に就任した。
  • その金丸が東京佐川急便事件で議員辞職に追い込まれた際、幼稚園を訪問していた宮澤は、その知らせを聞くなり、あまりの嬉しさに幼稚園児に混じって踊りだした。日頃、滅多にパフォーマンスをしないだけに、周囲の者は「首相はご乱心か」と心配したという。
  • 「総理大臣という一国の宰相になるには、自分でなろうとしてなるものでなく、人から押し上げられて就く天命みたいなものだと思っています。人を押しのけてまでというのは私の性にあいませんね」とのべる。
  • 学生時代のエピソードが、城山三郎の小説「友情力あり」のモデルとなっている。また同じく城山三郎の小説「官僚たちの夏」に登場する経済企画庁長官「矢沢」のモデルでもある。
  • 白洲次郎が取り上げられる際、よく知る人物としてたびたび登場する。白洲について取材に来た明石家さんまと対談するが、白州と連合国軍総司令部との交渉の核心については宮澤はなかなか語らなかった。さんまから「喋ってくださらないんですね」といわれると、飄々とした語り口で「それを聞き出すのが貴方の仕事でしょ」と返した。
  • 一部の部落民が部落外に転出して出世するや否や自己の生まれを隠蔽し始める風潮があることを苦々しく思っていた小森龍邦による「宮澤喜一の父親(宮澤裕)は被差別階級の出だ」との発言に対し、宮澤は激怒したことが知られている。
  • 2000年5月の神の国発言のとき宮澤は森喜朗内閣の大蔵大臣であった。記者会見で首相の発言に対するコメントを求められた際、「神様は大蔵省の管轄外だから」と返答し記者団の笑いを誘った。

[編集] 最近の様子

  • 2005年夏に体調を崩し、入院をした。秋に公の場に姿を見せたときは容貌が一変するほどに痩せ、周囲を心配させたが、その後も活発にテレビ出演などを続けてきた。2006年7月に自宅で転倒して足を骨折して以降、表立った活動を控えていたが、翌2007年2月の政界関係者の会合には車椅子姿で参加、スピーチも行うなど元気な姿を見せた。

[編集] 略歴

[編集] 家族親族

  • 父 宮澤裕(政治家)
  • 母 こと(長野県 弁護士、政治家 小川平吉二女)
  • 弟 (官僚、政治家) 泰(外交官)
  • 妻 庸子(宮崎県 学者・早稲田大学名誉教授 伊地知純正二女)
  • 甥 洋一(官僚 政治家)

[編集] 系譜

鹿吉━裕┳喜一
    ┣弘━洋一
    ┗泰

[編集] 著書

一部を抜粋掲載する

[編集] 単著

[編集] 共著

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


            内閣総理大臣           
 第76・77代 
 海部俊樹 
 第78代 
 1991 ‐ 1993 
 第79代 
 細川護煕 
先代:
小泉純一郎
郵政大臣
第56代: 1993
次代:
神崎武法
先代:
田名部匡省
農林水産大臣
1993
次代:
畑英次郎
先代:
海部俊樹
自由民主党総裁
第15代: 1991 - 1993
次代:
河野洋平
先代:
金丸信
国務大臣(副総理
1987 - 1988
次代:
渡辺美智雄
先代:
初代
財務大臣
2001
次代:
塩川正十郎
先代:
松永光
竹下登
大蔵大臣
1998 - 2001
1986 - 1988
次代:
省庁再編により廃止
竹下登→村山達雄
先代:
金丸信
自由民主党総務会長
1984 - 1986
次代:
安倍晋太郎
先代:
伊東正義
内閣官房長官
1980 - 1982
次代:
後藤田正晴
先代:
木村俊夫
外務大臣
1974 - 1976
次代:
小坂善太郎
先代:
大平正芳
通商産業大臣
1970 - 1971
次代:
田中角栄
先代:
倉成正
佐藤栄作
池田勇人
経済企画庁長官
1977 - 1978
1966 - 1968
1962 - 1964
次代:
小坂徳三郎
菅野和太郎
高橋衛
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