バタービーン
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基本情報 | |
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本名 | エリック・スコット・エッシュ |
あだ名 | バタービーン 史上最強の4回戦ボーイ |
階級 | ヘビー級 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1966年8月3日 |
出身地 | アメリカ合衆国ミシガン州ベイシティー |
命日 | |
死地 | |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 72 |
勝ち | 63 |
KO勝ち | |
敗け | 3 |
引き分け | 4 |
無効試合 | 2 |
バタービーン(Eric Scott "Butterbean" Esch 本名:エリック・スコット・エッシュ、1966年8月3日 -)はアメリカ人プロボクサー。アメリカでプロボクサーとして活躍し、その後日本のK-1に参戦。キックボクシングや総合格闘技(PRIDE、Cage Rageなど)の試合にも出場している。
およそプロの格闘家とは思えない太った体型をしているが、そのパンチ力はなかなかのものであり、ボクサー時代から一度もKO負けを喫したことがないという。そのポッチャリとした体型と分かりやすいファイトスタイルから、アメリカでは非常に人気がある。
こなしたボクシングの試合の大半が4回戦であることから、「史上最強の4回戦ボーイ」(King of 4 rounders)という異名を持つ。なお、彼が獲得したボクシングのタイトルは、全てマイナー団体と呼ばれる系統の団体の王座であり、タイトルとしての認知度や価値は低い。
目次 |
[編集] 来歴
[編集] ボクサー時代
1994年にプロボクシングに転向するまでは、タフマンコンテストというミシガン州のローカルなアマチュアボクシングの大会に出場していた。この大会が認定する世界ヘビー級王座に5度ついた。
プロデビュー後は対戦相手の殆どが弱小選手ばかりだったこともあり、連勝を続けランクを上げると、1997年4月12日にIBA世界スーパーヘビー級王者決定戦(3分4R)に出場。エド・ホワイトを2RTKOで下し、王座を獲得した。尚、このエド・ホワイトとは2006年9月23日に再戦しており、この時もバタービーンが1RTKOで勝利している。
プロレス団体WWF(後のWWE)の主催する興行「In Your House 19」で、アマチュアボクシングのゴールデングローブで優勝経験のあるプロレスラー、マーク・メロと八百長のボクシング試合を行った。また、2年後の1999年には「Wrestlemania XV」で、バート・ガンと真剣勝負のボクシング試合を行い、1R0:30KO勝ちした。
同年6月26日にマイク・タイソンと試合経験があるピーター・マクニーリーと対戦し、1RTKOで下した。2002年7月27日には、元IBF&WBC世界ヘビー級王者のラリー・ホームズの引退試合の対戦相手を務める。10R目にダウンを喫し、判定負けした。
2005年10月15日にNABC世界スーパーヘビー級王者決定戦に出場。ジョージ・リンバーガーに4R判定2-1で負け、王座獲得にはならなかった。
[編集] K-1出場
2003年6月29日に「K-1 BEAST II 2003」で、藤本祐介と対戦。左フックで1R1:02KO勝ちしデビュー戦を飾った。しかし、続く同年9月21日のマイク・ベルナルド戦ではボクサーの弱点である脚を徹底的に狙われ、脚に意識が集中したところで右ハイキックをもらい、2R1:01KO負けした。2004年3月14日の天田ヒロミ戦、同年6月26日のモンターニャ・シウバ戦ともに3-0の判定負けし、翌年7月29日のマーカス“XL”ロイスター戦で判定勝ちすると、以降キックボクシングの試合には上がっていない。
[編集] 総合格闘技挑戦
2003年12月31日に、「K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!」で須藤元気と総合格闘技ルールで対戦。2R0:41ヒールホールドで一本負けした。この試合を境にアメリカのローカルな総合格闘技の試合に出場し始め、7連勝した。
2006年8月26日のPRIDE武士道其の十二でPRIDE初参戦。美濃輪育久と対戦するが、腕ひしぎ十字固めで敗れる。続く2006年10月21日のPRIDE.32ではショーン・オヘアと対戦し、秒殺KOで勝利している。
2007年2月10日にイギリスの格闘技イベントCage Rageに参戦。スーパーヘビー級の強豪ジェームス・トンプソンをわずか43秒でKO。
2007年4月8日、PRIDE.34では巨漢ズルジーニョと対戦し、なんとV1アームロックで一本勝ち。総合格闘技におけるスキルの向上を窺わせる一戦であった。
[編集] 戦績
- アマチュアボクシング: 61戦 56勝 36KO 5敗
- プロボクシング: 72戦 63勝 3敗 4分 2無効試合
- プロキックボクシング: 5戦 2勝 1KO 3敗
- プロ総合格闘技: 13戦 10勝 3敗 1分
[編集] 獲得タイトル
- プロボクシング
- IBA世界スーパーヘビー級王座(5度防衛)
- WAA世界ヘビー級王座(0度防衛)