バック・ビート
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『バック・ビート』 (Backbeat、Back Beat) は、1994年制作のイギリス映画。イアン・ソフトリー監督。
ビートルズの初期メンバーであるスチュアート・サトクリフの生涯を描いた作品。映画は主としてスチュアートとジョン・レノン、そしてドイツ人の女性写真家でありスチュアートのガールフレンドであったアストリート・キルヒヘアの3人の関係に焦点を合わせている。ハンブルクでのビートルズの初期の活動を記録にとどめており、スチュアートの寿命と初期のビートルズ歴史に関しては、1979年のテレビ映画『Birth』よりも正確であるといわれている。
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[編集] スタッフ
- 監督:イアン・ソフトリー
- 製作総指揮:ニック・パウエル
- 製作:フィノラ・ドワイヤー、スティーヴン・ウーリー
- 脚本:イアン・ソフトリー、マイケル・トーマス、ステイーブン・ワード
- 撮影:イアン・ウィルソン
- 音楽監督:ボブ・ラスト
- 音楽:ドン・ワズ
- 美術:ジョセフ・ベネット
- 提供:ポリグラム
[編集] キャスト
- スティーヴン・ドーフ (スチュアート・サトクリフ役)
- イアン・ハート(ジョン・レノン役)
- ゲイリー・ベイクウェル(ポール・マッカートニー役)
- クリス・オニール(ジョージ・ハリソン役)
- シェリル・リー(アストリート・キルヒヘア役)
- スコット・ウィリアムズ(ピート・ベスト役)
- ポール・ダックワース(リンゴ・スター役)
- カイ・ヴィージンガー(クラウス・フォアマン役)
- ジェニファー・イーリー(シンシア・パウエル役)
[編集] エピソード
劇中に流れるビートルズの曲はハンブルクで記録された曲ではなく、アメリカの有名オルタナティブロックバンドのメンバーによるカバー曲である。
ビートルズ・サウンドを鮮やかにリニューアルしたことでも話題になった。また同年、サウンドトラック盤として東芝EMI(イギリスではVirgin)よりCDアルバム『バック・ビート』としてリリースされている。
- バンドメンバー
- デイヴ・パーナー Dave Pirner(ソウル・アサイラム)、ボーカル
- グレッグ・デュリ Greg Dulli(アフガン・ウィッグス)、ボーカル
- サーストン・ムーア Thurston Moore(ソニック・ユース)、ギター
- ドン・フレミング Don Fleming(ガムボール)、ギター
- マイク・ミルズ Mike Mills(R.E.M.)、ベース
- デイヴ・グロール Dave Grohl(ニルヴァーナ/フー・ファイターズ)、ドラム
ただし、「マイ・ボニー」の演奏シーンでは1961年にハンブルグで録音したビートルズ自身とトニー・シェリダンによる音源が使用されている。この音源は(まだ契約前だった)パーロフォンレーベルのものではなく、ポリドールレーベルからリリースされたものであるためと思われる。