バッティングセンター
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バッティングセンター(Batting Center)とは、機械から発射されるボールを打つことにより、野球やソフトボールのバッティング練習を行う施設である。コイン、メダル、プリペイドカードを機械に投入することにより、連続して一定の数のボールが発射される設備を持つ。投球練習、球速測定、バッティングフォームの撮影、実技指導、守備練習などの設備、サービスを備えている所もある。また、ゲームセンターに併設されていることもある。尚バッティングセンターという言葉は和製英語である。
[編集] 概要
球速や打席の左右の構成が異なる数組のホームベースと打席(バッターボックス)、操作パネルなどが備え付けられており、前方から機械(ピッチングマシン)によって発射されるボールを利用者がバットで打つ仕掛けである。各打席の両横や後方はネットで仕切られており他の利用者や見学者に打った球が当らないようにしてある。前方は周囲にある程度の空間を確保してネットで囲いボールが施設外に飛ばないようになっている。前方の床面はコンクリートなどで傾斜をつけて舗装され、打球が自然に転がって回収される。施設によってはトスマシンを打席付近においたトス専用の打席が区切られている。
全ての設備が屋内に備えられている場合と、屋外に設置され打席の部分のみ屋根が取り付けられている場合がある。ボールは軟式を用いていることが多く、球速は概ね70~150km/h程度であり利用者が球速を選択できる。硬式の場合は初心者には危険を伴うため、ヘルメットを着用する等の注意書きがある。
各打席にある操作パネルには、コインやカードの投入口の他、コントロールの調整、球速や変化球の選択ボタンが設けられていることがある。前方にホームランの標的を設け、打球が当たると粗品や数ゲームかの無料チケットなどがプレゼントされる所もある。
最近では、スクリーンに映し出されたプロ野球の投手の投球フォームに合わせてボールを発射し、あたかもプロ野球の投手と対戦しているかのような擬似体験ができる設備も多く見られる。
一方、旧式の設備が未だに使われている場所もあり、マシンのコントロールが悪かったり右打席しかなかったりする。(かつては左打者が現在と比べて極端に少なかったため)
少年時代に毎日のようにバッティングセンターに通っていたというプロ野球選手も多い。 通常はバッティングを行う場所だが、ごくまれにキャッチング練習の為に利用するものもいる。
格闘家の美濃輪育久は、相手の攻撃を避けるために、バッティングセンターでボールを避ける練習をしたことがある。
転じて、相手打者(打線)に極端に打ち込まれる投手を揶揄して○○(選手名)バッティングセンターと呼ぶ事がある。
[編集] 関連項目
- 少年時代に毎日バッティングセンターに通っていたことが知られている。