ピースメーカー
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ピースメーカー(ピースメイカーとも)とは、
- イロコイ連邦の創設に尽力した人物の通称。
- アメリカのコルト社が1873年に発表した45口径6連発リボルバー(拳銃)であるColt Single Action Army(S.A.A) .45の名称。同社初の金属薬莢式拳銃で、アメリカ陸軍にM1873として採用された。ピースメーカーは、本来軍用であった物の民間向け(シビリアンモデル)名称である。ウィンチェスターM1873連発式ライフルと共に「西部を征服した銃」("the gun that won the West")として知られ、西部劇に登場する多くのガンマンに使用された。現在でも人気があり、テレビゲームの「メタルギアソリッド」にも登場する。
- アメリカ空軍が使用した巨大戦略爆撃機コンソリデーテッド・ヴァルチャー(コンベア)B-36の公式名称。非公式名称はコンカラー。6発レシプロ機だが、推力不足気味で、開発されたばかりのジェットエンジンを4基追加装備して空前の10発爆撃機となった。第二次世界大戦の最中に計画された「Ten Ten Bomber」(搭載量10,000ポンドで航続距離10,000マイル)の具現化された姿である。B-17/B-29に代わり、B-52が登場するまで1950年代の戦略空軍(SAC)の中心戦力となった。
- アメリカ空軍の大陸間弾道ミサイルLGM-118 ピースキーパー。
- 1997年のアメリカ映画「ピースメーカー」。監督はミミ・レダー、出演はジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン他。
- ヘッドギア原作のSFアニメ(ロボットアニメ)『機動警察パトレイバー』に登場するレイバー(有人ロボット)、AV-0 ピースメーカー。作中では警視庁警備部特科車両二課(特車二課)第一小隊に配備されて犯罪の取り締まりに活躍する。先に特車二課第二小隊に配備されたAV-98 イングラムの後継機種として開発され、ソフトウェアによる高度な自動制御が特徴。公式名称が決まる前の試作機時代には非公式に「ゼロ」と呼称されていた。公式名称設定後の初採用はニューヨーク市警察のレイバー部隊である。1989年の劇場版ではイングラムと、1990年の新OVAシリーズでは謎のレイバー「グリフォン」と死闘を演じる。
- 小説・漫画・テレビアニメシリーズの『スクラップド・プリンセス』に登場する封棄世界を影で支配する存在。人間と同様の姿をしているが人間を絶対支配する存在として規定されており、マウゼル教会からは神と崇め奉られている。一般の人間にはピースメーカーへの絶対服従が刷り込まれており、その姿を正視する事すら叶わない。主人公であるカスール兄妹の抹殺を画策し、託宣を下して刺客を差し向ける。「シビリアン」タイプのガリルとステア、及び「アーティラリー」タイプのシーズとソコムの四人が登場する。巨大化した第二級神罰執行形態では、破壊的な威力を発揮する。
- 新撰組に題を取った黒乃奈々絵の漫画作品である『PEACE MAKER』、及び漫画を原作とするアニメ『PEACE MAKER鐵』。
- 2002年に創設された音楽家の喜納昌吉に関連する日本のNGOである「ピースメーカーズネットワーク」。
- 2002年10月から放映されたテレビアニメシリーズの『機動戦士ガンダムSEED』に登場する地球連合軍部隊の名前。核ミサイルを装備し、プラントのコロニー群を攻撃する。
- アカツキの楽曲「ピースメーカー」。2004年11月発売のアルバム「A」に収録。Jリーグの幾つかのクラブのサポーターチームがコールに採用している
- 内藤泰弘の漫画『トライガン』の世界観を元に新たにデザインされたオリジナルキャラクター「ガゼル・ザ・ピースメイカー」。人間大のコルトSAAが主武装。フィギュアの販売は海洋堂で、2004年12月発売。
以上は国別登場順。