フアン・カルロス1世 (揚陸艦)
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フアン・カルロス1世 | ||
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艦歴 | ||
起工 | 2005年 | |
その後 | 建造中 | |
要目 | ||
艦種 | 強襲揚陸艦、軽空母 | |
排水量 | 満載排水量(軽空母) | 24,660t |
満載排水量(揚陸艦) | 27,082t | |
全長 | 230.82m | |
全幅 | 32m | |
吃水 | 7.07m | |
機関 | CODAG、電気推進ポッド | |
ガスタービン1基 | 19,750Kw | |
ディーゼル2基 | 15,720Kw | |
電気推進ポッド2基 | 22Mw | |
速力 | 最大21ノット、揚陸任務時19.5ノット | |
航続距離 | 9,000海里(15ノット) | |
乗員 | 243人 | |
武装 | 20mm機関砲 | 4門 |
12.7mm機関銃 | 2基 | |
ESSMまたはRAM | 予定 | |
搭載機 | NH90 | 6機 |
SH-3D | 6機 | |
CH-47 | 4機 | |
AB211 | 6機 | |
V-22 | 予定 | |
AV-8BまたはF-35 | ||
総搭載機数 | 格納庫:30機(CH-47:10機) | |
甲板:6機(CH-47:4機) | ||
輸送能力 | ||
人員 | 1,200人 | |
格納庫 | 軽車両格納庫:2,046m2以下 | |
重車両格納庫:1,400m2+975m2 | ||
ウェルドック:69.3m×16.8m | ||
表記 | ||
スペイン語 | Buque de Proyección Estratégica Juan Carlos I |
フアン・カルロス1世(Buque de Proyección Estratégica Juan Carlos I)は、スペイン海軍により建造中の強襲揚陸艦兼軽空母。直訳すると、戦略的投射艦となる。艦名は、スペイン国王フアン・カルロス1世にちなむ。
[編集] 概要
2隻のエルナン・コルテス級揚陸艦を強襲揚陸艦として更新すると見られているが、プリンシペ・デ・アストゥリアスを補完する軽空母としての機能、人道支援、強襲作戦を排した純粋な輸送艦としての運用まで考慮されている。但し、複数の任務を可能としている艦ではあるが、格納庫を転用することが必要になるため多種の任務を同時に行う場合には、制限がある。飛行甲板の先端部は、スキージャンプ甲板となっている。
軽空母とした場合、20機前後のハリアーを搭載可能であるが、通常11機のハリアーと、12機のヘリコプターに、飛行甲板へ係止する機体を組み合わせる構想である。
揚陸を行う場合、航空機格納庫に12機のヘリコプター、69.3m×16.8mのウェルドックに搭載した1隻のLCAC若しくは、4隻のLCMと4~6隻のスーパーキャットRIBの組み合わせのいずれかに加え、LVTを使用して兵員・車両を揚陸する。軽車両は、航空機格納庫に積載することが考慮されている。
輸送艦としては、ウェルドック部を転用して975m2拡大した重車両格納庫に積載する46両の戦車に加え、航空機格納庫を転用した2,046m2の軽車両格納庫への積載が可能となる。
人道支援時には、116個のコンテナを輸送し、後部エレベーターをウェルドックから飛行甲板まで稼働させることにより、傷病者をヘリ及び水上から迅速に病院船施設に送り込むことが可能とされている。