ブライアンズロマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 黒鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1991年6月2日 |
父 | ブライアンズタイム |
母 | ダイロマン |
生産 | 大典牧場 |
生国 | 日本(北海道静内町) |
馬主 | 石山ハマ |
調教師 | 室井康雄(宇都宮) |
競走成績 | 地方62戦43勝 中央1戦0勝 |
獲得賞金 | 2億3812万5000円 |
ブライアンズロマンは日本の競走馬。『栃木の怪物』の異名を持つ。
地方競馬の宇都宮競馬の末期を代表する競走馬の1頭である。また、種牡馬ブライアンズタイムの地方競馬における初期の代表産駒で、中央競馬における代表産駒であるナリタブライアンと同じくブライアンズタイムの初年度産駒である。
平地競走勝利数43は戦後日本におけるサラブレッドの最多記録、重賞競走の勝利数17も日本最多記録。主戦騎手は内田利雄で、栃木時代の内田を代表する馬でもある。
脚元に不安があり中央競馬の厩舎に預託を断られた為、母ダイロマンが競走馬生活の後半に在籍した宇都宮競馬に籍を置く事になったと言われている。
それ以降も脚元の様子を見ながらの競馬ではあったが、厩舎関係者の努力もあっていい意味で安定し、地元宇都宮では1995年から1998年にかけてとちぎ大賞典を4連覇し、地元栃木でのレースに限れば8歳秋(現年齢表記では7歳秋)になるまで連対を外さないという強さと堅実さを見せ続けた。
また、遠征しても1998年のダートグレード競走・さくらんぼ記念では中央競馬の競走馬を相手に勝利を収めた。その他、高崎の開設記念を制するなど、1990年代の地方競馬北関東地区の最強馬として活躍した。
なお、半妹ロマンリバー(父ダイナガリバー)も宇都宮競馬に在籍していた。こちらも宇都宮から中央競馬のクラシックへの挑戦も視野に入れていたという当地の有力馬であったが、1996年2月3日の朝の調教中に放馬、競馬場から道路に飛びだして自動車と衝突、骨折してしまい予後不良になるという悲運に見舞われている。奇しくもこの日は、あのスーパーオトメが大井競馬場においてレースデビューを果たして話題となった日でもある。