高崎競馬場
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高崎競馬場(たかさきけいばじょう)は、群馬県高崎市にかつてあった地方競馬が開催されていた競馬場。 面積は約10ヘクタールあり、昭和23年以前に民間が行っていた競馬場を競馬法をたてに群馬県が運営に乗り出した。群馬県とその関係機関が相続にかかった地権者から購入し現在の複雑な利権関係になった。最終的に60数億の負債を抱え競馬場の歴史に幕を下ろした。
高崎競馬は、群馬県、高崎市が設置した一部事務組合である群馬県競馬組合が主催。厩舎は伊勢崎市の境町トレーニングセンターに置かれている。
コースはダートのみで、1周1200メートルの右回りで直線走路は300メートル。D-Net加盟。
宇都宮競馬場、足利競馬場(2003年3月廃止)とともに「北関東Hot競馬」の名称で人馬の交流レースや北関東グレードの制定など、幅広い提携を行っている他、個人協賛競走を実施。これは上山競馬場(2003年11月廃止)と並んで採用されたシステムで、個人の場合1万円、法人・団体が参加する場合3万円を支払い、それ相当の商品を優勝馬の関係者に贈呈することが条件だった。
近年の累積赤字経営が響き、売り上げ好転の見込みがないとして2004年限りでの廃止が表明された。これに対しライブドアの堀江貴文前社長が2005年1月より競馬法が改正され、馬券発売などの民間委託が可能になることを受けて高崎競馬への参入を検討していたが、県との話し合いが付かず、2004年12月31日を以て廃止されることとなった。
2005年3月までは、群馬県競馬組合が地方競馬他場の場外発売、JRAの場外発売を行い、4月1日より株式会社日本レーシングサービスに業務を引き継ぎ「BAOO高崎」(バオーたかさき)として引き続き地方競馬他場の場外発売を実施する。(JRAの場外発売も継続する。)なおこれは奇しくも2005年1月改正の競馬法によって可能となった民間委託の場外発売施設第1号である。
また、同市を本拠とするJFL所属サッカークラブ・アルテ高崎が将来Jリーグへの参加を目指すに当たり、当競馬場敷地に球技専用スタジアムを建設するよう市民運動が行われているが、競馬の場外発売場利用や土地所有者との兼ね合いからそれが実現に至るかは不透明な面も多い。
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[編集] 開催最終日
2004年12月31日は最後の競走に高崎大賞典を含めた12競走を実施する予定になっていた。しかし積雪の影響から第8競走終了後に高崎大賞典を含む残りの競走を中止することが決定。代替開催も行わないことから、この第8競走が81年の歴史にピリオドを打つ競走となった。
[編集] 発売する馬券の種類(廃止直前)
○…発売 ×…発売なし
単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | × | × |
[編集] 主な競走
- 群馬記念(統一GIII、北関東G1)
- 北関東菊花賞(北関東G1、北関東3冠の最終戦)
- 高崎大賞典(北関東G1)
- 開設記念(北関東G1)
[編集] 関連項目
- ファイト(2005年度上半期NHK連続テレビ小説 高崎市が舞台。主演・本仮屋ユイカ)
- ブリスキー・ザ・ベアー(プロ野球北海道日本ハムファイターズのマスコット。2004年6月に放送されたフジテレビのテレビ番組「トリビアの泉」のコーナー・「トリビアの種」において、「12球団のマスコットで一番足が速いのは○○」という企画が場内で行われ、1位でゴールした。)
- 新高崎競馬応援団(廃止後、高崎競馬場関係者で結成された団体)
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