ベストプレープロ野球
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ベストプレープロ野球(Bestplay Baseball)はパリティビット開発の野球シミュレーションゲーム。通称ベストプレー。または、ベスプレである。ダービースタリオンシリーズと並ぶ薗部博之の代表作として知られる。
本項では前身のベストナインプロ野球(2作品)及びパーソナルコンピュータ用のベストプレーベースボールについても記述する。
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[編集] 概要
- 本作の大きな特徴として、選手の名前や能力(S・A~Eの6段階)のエディットが自由に行える点があり、実在の球団を再現するだけでなくオリジナルチームを作成することも可能。さらにWindows版では日程や球場のエディット(ただし、球場はフリーソフト”スタジアムエディタ”、”スタジアムエディタ'00”が必要。)まで可能で、この自由度の高さが人気に繋がっている。
- プレイヤーは監督となり、ペナントレースを戦ってリーグ優勝を目指す。試合中は代打や継投の指示だけでなく盗塁の指示や守備シフトなど様々なサインを出す。
- プレイヤー以外の球団はコンピュータが担当し、II以降は監督の性格を「打順組み替えの多さ」「投手交代」など複数のパラメータにより設定することが可能。
- なお、大きな特徴として牽制球の概念が存在しなかったことが挙げられるが最新作であるプレイステーション2版「新ベストプレープロ野球」で初めて牽制球が導入された。
[編集] シリーズ作品
[編集] ベストナインプロ野球
1985年にアスキーよりパソコン・FM-7用ソフトとして発売され、後にPC-9801にも移植された。セントラルリーグの6球団が再現されている。主な特徴としては、延長戦が無く、9回裏終了時に同点の場合は引き分けとなる点が挙げられる。
[編集] 新ベストナインプロ野球
同じく1985年発売。パシフィックリーグのデータを追加している。PC-8801やMSX2にも移植され、1986・1987年版のデータを収録した追加ディスクも発売された。
[編集] ベストプレープロ野球(ファミコン)
1988年7月15日にアスキーよりファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された。この年は東京ドームが開場し、プロ野球への注目が高まっていたこともあり各社から多くの野球ゲームが発売されたが、本作はそれまでの野球ゲームとは異なる戦略性の概念やペナントレースを再現した点、自由度の高いチームエディットがPC用ゲームを知らないライトユーザーに斬新なイメージで受け入れられ異例のヒット作となった。しかし、初回出荷が少なく品薄が続いたため、急遽1988年夏時点のデータを反映した『ベストプレープロ野球 新データ』が10月11日に発売された(なお、ゲーム関係の書籍には新データ版の存在が書かれていないことが多い)。また、本作とウィザードリィの為に外部記憶装置・ターボファイルを購入した者も多い。
「ベストナイン」からの改良点としては、延長戦(12回まで)が導入された点が挙げられる。
試合中のBGMは実際のプロ野球で使用されている応援歌(広島のコンバットマーチ、中日のドラゴンズマーチ、巨人の中畑清のテーマ、ヤクルトの杉浦享のテーマ、阪神のヒッティングマーチ2番、大洋のメインテーマ)である。
[編集] ベストプレープロ野球II
1990年3月30日発売。コンピュータが担当する監督の思考ルーチンが設定可能になった他、球場が人工芝・天然芝(内野は土)の2種類から選択可能に。また、前作まではいちいち再生していたコンピュータ同士の対戦を早送りするスキップモードが導入され、ペナントレース終了までのスピードが飛躍的に速められた。また、前作では投手の制球と球の切れにしか用意されていなかった能力値「S」が全てのパラメータで設定可能になった。
[編集] ベストプレープロ野球'90
1990年12月13日発売。IIの改良版。延長戦が18回まで設定可能になっている。また、全日程終了したリーグのデータをターボファイルから読み込むことにより日本シリーズが出来る。
[編集] ベストプレープロ野球スペシャル
1992年10月16日発売。2リーグ同時進行が可能になり、ターボファイル無しで日本シリーズが出来るようになった。また、本拠地にドーム球場が追加された。
なお、本作発売後にスーパーファミコン版も開発されていたが、爆発的ヒット作となった「ダービースタリオン」の製作が優先された影響で発売中止となっている。
[編集] ベストプレーベースボール
1991年にPC-9801で発売。2リーグ同時進行が初めて採用され、スキップモードも6試合同時に早送りするなど進行が非常に速くなる。さらに、球場も当時の12球団が本拠地にしていた実在の11球場が再現されており新データ版(登録ユーザーは廉価でバージョンアップ可)では阪神甲子園球場のラッキーゾーン撤去や千葉マリンスタジアムにも対応。FMTOWNS版やDOS/V版も発売され、特にFM-TOWNS版はチームの成績により観客席の入りが変化するなど細かい演出が採用されている。
本作の時点でゲームスタイルがほぼ確立され、1992年の「スペシャル」発売以降の長いブランクを打ち破って1999年に発売されたWindows版もこのスタイルを踏襲している。
[編集] ベストプレープロ野球(Windows)
1999年発売。ネット対戦モードが導入され、スキップモードでは6試合同時に縮小画面で観戦が可能になるなどインターフェースが大幅に改良された他、外部からテキストデータを読み込むことで様々なエディットが容易になり、日程や球場まで自作が可能になった。これに伴いインターネット上ではファンが自作のチームや球場のデータを公開し、活発な交流が行われている。
また、先発投手枠が従来より1人増えて6人となっている。
[編集] ベストプレープロ野球'00
2000年発売。ネット対戦モードがペナントレース対応となった他、既に終了した試合をいつでもリプレイ出来るなど単なるマイナーチェンジに留まらない出来だが、発売元がパソコンソフトから撤退し、生産・発売が終了、このため出荷本数が少なく、現在は入手困難となっている。
[編集] ベストプレープロ野球(ゲームボーイアドバンス)
2002年10月25日にエンターブレインより発売。コンシューマ野球ゲームとしては珍しく、10年ものブランクを経て発売された。携帯機向けながら機能の豊富さやエディットの自由度は損なわれていないうえ、選手名が漢字で入力可能など本格的な内容。球場は翌々年から日本ハムファイターズ(名称は当時)の本拠地となる札幌ドームを含む12球場と地方球場の13種類。さらに、日程では初めて2リーグ交流戦が設定可能になった(ただし基本設定では1カード1戦の3連戦×2のみ。現実の日本プロ野球では2005年シーズンから)。
本作ではシリーズ中初めてとなるテレビCMが製作され、小倉優子が起用された。
[編集] 新ベストプレープロ野球
2003年9月25日にエンターブレインより発売。現時点での最新作。機種はプレイステーション2。視点が球場全体の俯瞰図からテレビ中継的な3D視点に変わり、牽制球や投手の打撃能力設定で「左投げ右打ち」が再現されるなど戦略面も大幅に変化。さらに、ストライクゾーンや(いわゆる「飛ぶボール」で話題になった)打球の反発力も設定可能に。
前年に引き続いてテレビCMも製作され、森下千里が起用された。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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- ベストナインプロ野球:FM-7シリーズ用ゲームソフト・PC-9800シリーズ用ゲームソフト・1985年のコンピュータゲーム
- 新ベストナインプロ野球:PC-8800用ゲームソフト・MSX/MSX2用ソフト
- ベストプレーベースボール:PC-9800シリーズ用ゲームソフト・FM TOWNS用ゲームソフト・1991年のコンピュータゲーム
- 新ベストプレープロ野球:プレイステーション2用ソフト・2003年のコンピュータゲーム