ホンダ・Z
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ホンダ・Z (Honda Z) とは、本田技研工業が1970年代に生産していたスペシャルティタイプの軽乗用車(Z360)。
もしくは、1998年に発売したSUVタイプの軽自動車(Z660)。
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[編集] 歴史
[編集] 初代(Z360)(1970年-1974年)
- 1970年10月20日、Zを発売。N360と基本的に共通の空冷SOHC二気筒360ccエンジン(36ps/31ps)を搭載。発売当初の価格は「Z ACT」が埼玉県狭山工場渡し現金価格で34万8000円。GS(5速ミッション、前輪ディスクブレーキ搭載)は後日発売となる
- 1971年12月1日、マイナーチェンジ。先にライフに採用されていた水冷SOHC360ccエンジン(36ps)を搭載することになった(ダイナミックシリーズ)。またフロアユニットをNⅢからライフへと変更したのに伴いホイールベースが80㎜延長されている。
- そして前輪ディスクブレーキを採用している。(36psのみ)当時としては珍しかった。
また、5MTも設定された。
- 1972年1月に「ゴールデンシリーズ」が発売。こちらはエンジンの出力が31psとなっている。
- 1972年11月にはBピラーが廃止されハードトップスタイルとなった。またエンジンも36馬力仕様のみとなり後方も分割バンパーとなる。しかし排ガス規制とオイルショックの影響もあって1974年に初代Zはライフと共に生産中止となった。
- N360同様、空冷エンジンのN600の機関部分を乗せて「Z600」として海外で販売した。360との違いは機関、大型バンパー、ミラー等であった。
- 特撮ロボットヒーローもの『ジャンボーグA』(1973年、円谷プロ)に登場する巨大ロボット・ジャンボーグ9の変形前の姿として特撮ファンにはお馴染みの車である。
[編集] 2代目(Z660)(1998年-2002年)
- 1998年10月9日、SUVタイプの四輪駆動車として「Z」の名前を復活させた。ホンダ系列の軽トラックメーカー八千代工業の製造であり、軽トラックの基本構造を踏襲してエンジン搭載位置はミッドシップに搭載し、アクティ4WDと同様に世界でも珍しい「4シーターのミッドシップ4WD」だった 。
- 先にキャパなどで展開していた「J・ムーバー」の弟分として「K・ムーバー」シリーズとして位置づけられている。ターボあり・なしの2種類のパワーユニットが用意され、いずれも4速ATが組み合わされる。当時、CMキャラクターにアメリカのロックグループZZトップが登場して話題となった。
- 2002年に生産終了。
[編集] スタイル、機構
- Z360
- デザインは日本人が行ったものであり、360ccでクーペスタイルを目指したものである。そのため後座席は子供が乗れる位のスペースしかなかった。しかし当時のホンダ車に共通する飛行機風の計器類のデザインは印象的である。また4速と5速ではシフトパターンに違いがある。デザイン段階で後方までルーフを伸ばしたため、後部を斜めにカットしグラスハッチを持ち、その黒くて太い枠から「水中メガネ」の愛称がついている。
- Z660
- ミッドシップにエンジンを搭載した四輪駆動車で、軽トールワゴンとライトSUVの折衷のようなスタイルをしている。
[編集] 外部リンク
- ホンダ・Z
- N/Z/ライフの歴史(本田技研工業)
- 自動車CM大全 - Z
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