ボーイングY1
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ボーイング Y1は、アメリカ合衆国の航空機メーカーボーイングが737の後継として計画している、100~200人乗り旅客機の計画名称である。この開発計画は、イエローストーン・プロジェクトのひとつであり、787として実現したY2に続くものである。
ボーイングはこの計画についての情報をほとんど明らかにしていないが、エアバスの同種の計画であるエアバスNSRと時には競いつつ、時には歩調を合わせながら計画が進行していくものと思われる。
[編集] 概要
ボーイングの737は1968年の就航以来モデルチェンジを繰り返しながら5000機を越えて売り上げる大ヒットとなり、2007年現在も生産と販売が続けられている。737は、3000機近くを売り上げている同クラスのライバル機エアバスA320シリーズとともに、このクラスのナローボディ旅客機が今後も数の上では航空会社にとって必要不可欠なワークホースであり続けるだろうことは想像に難くない。-600から-900までのいわゆる737NGが1997年の登場から10年を数えようとしており、これら737NGと、757-200、717の後継となり、最大のライバルであるエアバスA320やその後継と競争する新型旅客機を目指したプロジェクトがボーイングY1である。
おそらくは、787の開発で得られた新しい技術、例えば複合材料製のより軽量で丈夫な胴体や主翼、より大きなバイパス比で燃費や静粛性が向上した新世代のターボファンエンジン、進化したコックピット、より快適な客室技術などが盛り込まれた新設計の旅客機を目指していると思われるが、新世代のエンジンを開発するエンジンメーカーの都合もあり、開発は未だ本格化していない。
[編集] 関連項目
- エアバスNSR
- ボーイングY3
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レシプロ旅客機:40A | 80 | 221 | 247 | 307 | 314 | 377 |
ジェット旅客機:367-80 | 707/720 | 717 | 727 | 737 | 747 | 747-400 | 747-8 | 757 | 767 | 777 | 787 |
構想・開発中止:2707 | 7J7 | NLA | ソニック・クルーザー | Y1 | Y3 |