マグナカルタ (ゲーム)
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マグナカルタ(MAGNACARTA)は2004年11月11日にバンプレストから発売されたプレイステーション2用のゲームソフト。韓国のソフトメーカーSOFTMAXとの日韓共同開発作品。 キャラクターデザイン:キム・ヒョンテ。主題歌:火曜飛「Fly Again」。
マグナカルタRADIOを2004年7月~9月保志総一朗と堀江由衣、9月~12月宮田幸季と豊口めぐみで文化放送にて放送。
また、2006年5月25日にPSPで『マグナカルタ ポータブル』が発売、Xbox 360で『マグナカルタ2』が製作中。
韓国で発売されたマグナカルタと日本で発売されたWindows用マグナカルタは、シナリオやゲームシステム、楽曲が別物になっている。
目次 |
[編集] ストーリー
人間とヤソンという二種類の種族が住むイフェリア大陸が物語の舞台。先住民のヤソンと移住民の人間。初期の頃こそ平和的な関係にあったが、やがて大陸の占有問題で互いに憎悪を抱くようになり、戦争が勃発する。初期は戦争に慣れている人間がリードしていたが、能力で人間に劣らないヤソンは徐々に戦況を覆していった。
人間達がヤソンに大反撃作戦を展開するところから物語は始まる。 主人公カリンツは傭兵部隊「紅の旋風」隊長。大反撃作戦に「紅の旋風」も参加するが、ヤソンの女王・アミラにより作戦は失敗する。
混乱の最中ヤソンの地で、カリンツは記憶を失った少女・リースと出会う。 やがてカリンツは「救援の光」を探すという極秘任務、リースは己の失った記憶探しの旅へと出発する。
[編集] ゲームシステム
基本的にはカリンツパーティ・リースパーティに分かれて行動となる。物語の展開によってカリンツ一人だけのパーティ、カリンツ・リース合同パーティなどもある。
バトル方法は○ボタンと×ボタンをタイミングよく押すリズム入力方式。他にも修羅・羅刹・夜叉という三種類の戦闘モード、その土地の属性(天・山・風・火など)や統率力といった様々な要素がバトルに大きく関わってくる。
町や村では占いや呪符の合成、武器の改造といったバトルの補助的な要素もある。道場で新たな技を手に入れる事も。
最終戦はそれぞれ全員にバトルがある。均等に育てた方が有利と思われるが、敵もプレイヤーと同じように強くなるので、無理にレベル上げをする必要はない。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場キャラクター
- カリンツ(声:保志総一朗)
- このゲームの主人公。幼名はマノ。23歳。幼いころに故郷をヤソンに滅ぼされたことにより、ヤソンに対しての憎しみから紅の旋風に入隊、隊長を務める。怒りに身を任せて動くこともあるせいか、老若男女問わず、ヤソンを心から憎み、ときには我を忘れて、露骨な発言をすることもある。彼の正体は実はラドリンヌの実の息子である。武器は剣士のため刀。
- リース(声:堀江由衣)
- このゲームのヒロイン。記憶喪失でありながら、見ず知らずのカリンツを助けたことにより、紅の旋風とともに行動することになる。25歳。人間やヤソンなど考えは平和的で、ヤソンを逃がしたりなど、人間側から眉をしかめる行動をとることがある。記憶が戻ったときのリースの正体がわかる。彼女の本名は『アミラ・リース・リレイン・ジェス』。耳の形は人間と同じ(「マグナカルタポータブル」のパッケージイラスト参照)だが、実はヤソンだった。カリンツたちを庇うために道具なしにマグナカルタを使ったため、命を落とした。武器は回復術師に欠かせないロッド。
- ハレン(声:梁田清之)
- カリンツの味方で熱血漢。頭で考えるよりも身体が先に動いてしまうため、乱暴な性格。28歳。口の利き方も乱暴で、口調は常に命令形で敬語を嫌う、しかし、そんな自分は自分望む自分でないようである。婚約者をヤソンに殺されたことにより、紅の旋風に入り、ヤソンに対しての憎しみ・恨みはカリンツよりも上を凌ぐほどのものである。格闘家で、武器は拳。
- エオニス ミラン(声:ゆかな)
- 紅の旋風全員と穏やかに話せるタイプの女性。22歳。幼いころに両親をヤソンに殺されており、紅の旋風に入った、ただ、ほかと違うのがヤソンに対しての恨みはなく、真実を貫き通し、戦争を終わらせようと努力している、時と場合において冷静に判断して行動する、頭脳方のキャラクター。魔法師で、武器は術杖。
- クリス アークウェイ(声:小野坂昌也)
- 自称『発明家』『マヤの父親』と称している。23歳。発明に努力をそそぐが、見た目や名前は見事な発明品を造っても耐久性がないボロになるため、発明品に関しての信用は薄い。軽めの性格をしており多弁だが、私情では母・兄を亡くし、自分をごまかそうとする一面も見られる。女好きのせいかマヤからはそっぽを向かれることも多い、アーチャーで、武器は弓。
- アゼル(声:宮田幸季)
- 幼いころにカリンツに助けられたことにより心からカリンツを尊敬している、紅の旋風の傭兵。18歳。風貌などから子供や女に見られることもあるが、剣の腕ではカリンツの右腕並の才能がある。場の雰囲気を作ることが得意で紅の旋風のムードメーカー的存在であり、リースとカリンツの仲を受け持とうとする個性派。カリンツと同じく剣士である。
- マヤ(声:小松里歌)
- 幼いころに家族全員がヤソンの襲撃により目の前で惨殺を見たことにより、ショック症の言語消失の障害を被った16歳の少女。他人から受ける優しさなど信用できなくなるほど深刻な病気だが、紅の旋風、特にクリスやカリンツの好意により徐々に心を開きはじめているが、ゲーム中では話すことがない、仲間とは以心伝心の仲である。幼いころから回復術は得意とし、紅の旋風の回復術師として欠かせない存在である。武器はロッド。
- レハス(声:岡村明美)
- 紅の旋風(本部)のオペレーター。22歳。自分の思っていることを表に出すことが苦手な性格をしており、小言・独り言をいい、口調も冷たいため、仲間からの視線は冷たいときもある。事実彼女の性格を理解しているのが、エオニス。過去にそれなりのいさかいがあり、戦えない自分を悔やんでおり、それが性格に混じっているためこのような性格である、カリンツたちが不在のときに本部をスデイ率いるヤソンに奇襲され、殺される。
- アグレイアン ジェイ オーウェン(声:森川智之)
- カリンツの幼馴染、幼名はヒューゴ、カリンツに対して絶大の信用を得ている。26歳。ラドリンヌの息子で紅の旋風本部将軍を務めている。司令官の仕事をともにこなしていることから人間たちからの信頼も厚い。彼の正体は闇のヤソンであるネイカン。
- ラドリンヌ ミリア オーウェン(声:榊原良子)
- アマバトの首長大巫女を勤め上げる女性。44歳。気上品な性格をしており、話し方も暖かく、イフェリア大陸を愛し、防御のかさ雲術を使うことができる。エオニスと同じく戦争はしたくなく、終わらせたい一身で、胸を痛めている。怒る事があまりないほど優しい性格をしている。アグレイアンの母として登場するも、実際はカリンツの母親である。このような誤解をアグレイアンの正体がわかるまで続いたのは、アグレイアンの所持している腕輪に関係がある。
- アミラ(声:堀江由衣)
- ヤソンを心から愛するヤソンロベン(ヤソンの王国)の女王。首都エペンタードの城に住む。仮面で素顔を隠しており、見たものはいないという。マグナカルタという技を使い、人間たちからの大魔法作戦を妨害(一部跳ね返)し、被害を五分と五分にわけた。一時行方不明になるがそれが後に大変なことに発展していく。ラドリンヌと同じく神力を持っており、さらに、四天王たちが操ることのできるファミリアが怯えるぐらいの能力を持ち、多くの特殊能力を持つ。
- オルハ デュラン(声:黒田崇矢)
- ブラストワーム四天王リーダー(筆頭)を務めるヤソン最強の戦士。27歳。普段から命令を嫌うが、アミラ女王の命令は絶対的に聞き入れ、忠誠心も強い。デス・レイブンという大きな鳥のようなファミリアを操り、小柄ながら異常な強さを誇る。冷静沈着な性格で、彼に剣を向けたものは生きて帰れないという異名がある。アミラの暗殺を防いだことにより、四天王リーダーとして活躍しているが、アサド・キャリアン達の陰謀により反逆者扱いされ、エペンタードを追い出され、カリンツと共に戦う一面も見られる。武器は二刀流の二鳥刀。ちなみに苗字はアミラがつけてくれたもの。
- ロッシィ ミドカ(声:今井由香)
- ブラストワーム四天王の一員、オルハに密かに片思いしている、17歳の若いヤソン。四天王で唯一武器を使わず術を使って戦う。感情多彩だが、要らないことは口にせず、皮肉をよく口にすることが多い。相手が泣こうが喚こうが同情しない冷酷な性格。ファミリアはスチール・ハートという大きなライオンのような獣である。キャリアン達の陰謀でオルハをかばい、殺される。
- キャリアン ローラ(声:野田順子)
- ブラストワーム四天王の一員、ヤソンの一部の族の族長の娘。24歳。見た目は容姿淡麗で、自分でその美貌を認めている。任務遂行のためには手段を選ばず、全身を黒い服で着飾っている悪魔のような格好をしている。ロッシィとは逆に社交性に優れ、明るい口調で人を操ることを得意とし、自分にとってマイナスな発言を食らうと根に持ち、社交性のある性格の裏では陰謀にたけた性格。アサドと組んでオルハを追い出し、女王の座を狙っている、ファミリアはスネーク・アイという3頭の頭を持つ蛇のような種。武器は扇子刀。
- アサド ゾレン(声:飛田展男)
- ブラストワーム四天王の一員。27歳。ハレンと似て口より先に行動し人間を殺すことが好き。見た目から伺えるようにひどく残忍な性格をしている。四天王No.2の座を誇るほどの強さを持ち、口調も性格と同じく乱暴、キャリアンと組んで謀反を起こし、オルハを追いやる。ファミリアはサキュバスという小悪魔のような珍獣。オルハ処刑に失敗する。武器はクロー。
- ラウル(声:子安武人)
- リースたちが旅の途中で仲間にした流浪の剣士。楽天的で冗談が多く、性格的にはクリスタイプ。そんな性格とは裏腹に彼の正体は八英雄の天の英雄で、抜群の強さを誇り、ロッシィのファミリアを一撃で倒す。実年齢は75歳の老人だが、とある道具で若さを保っているため外見は30代半ば。武器は剣。本名ランソニー アベル。
- ジャスティーナ ボン(声:豊口めぐみ)
- ラドリンヌの下につくアマバトの巫女。18歳。巫女の中では並外れた神力を持ち、ラドリンヌからの信頼が強い、行動力があり、目つきもしっかりしている。そんな彼女にも過去に仲間に裏切られた経験をもち、自分が怪しいと感じた人間は容易に信じたりはせず、ひそかに調べることもしている。信用していない人間には皮肉をいうが、逆に信用の厚い人間には感情もろく暖かい一面もみられる。マヤと同じく回復術師で、武器はロッド。
- リアンナ(声:三石琴乃)
- 戦争の時に戦った経験を持つ元傭兵の男勝りの性格をした女性。25歳。待つことが嫌いで短気である。喧嘩っ早くハレンタイプで口より先に行動する、義理と人情が厚く、行方不明の旦那を探すために傭兵をやめ、一人旅をしているところをリース達の仲間になった、暴れ者で、ジャスティーナとは言い合いになることがゲーム中見ることが多い。武器はハレンと同じく拳。
- アスタル(声:鈴置洋孝)
- イフェリアのあちこちを旅している商人。27歳。実はリアンナが探している夫である。ネイカンの正体を一番初めに突き止めた唯一の男であり、戦争を終わらせるために、アグレイアンの暗殺を謀るが何も知らないカリンツ達に阻止された、牙をむいたカリンツたちと戦い、リアンナが彼を刺殺した。
- スデイ(声:石田彰)
- ヤソンにあるカンを吸収するビンディがない、人間とヤソンとの間に生まれたハーフヤソン。耳も普通な形で見た目は人間そのものである、逮捕されそうになるところをリース達に助けられた、キャリアン・アサドの命令で紅の旋風本部を奇襲し、レハスを殺害した。後に駆けつけたカリンツ達と戦い、不利になると逃走。逃走中に暗殺目標であったリースを襲うが、ハレン達に倒される。
- イレイン クレイン(声:田中理恵)
- 八英雄の一人、水の英雄。ラウルと同じく道具で無限の命を与えられているため、見た目は18歳の少女だが実年齢は68歳。動きを封じる術を使うことができる、欠片を集めるアスタルにより毒剣の毒で死亡する。
- ジェカルト(声:増谷康紀)
- カリンツを鍛えた師匠であり、八英雄の一人、風の英雄。外見は40代だが実年齢は75歳。ラウルとはライバルであった。雪山でひっそりと暮らす老人。カリンツに自らの技を覚えさせるための特訓をする。
- セリナ(声:桑島法子)
- リースの妹。25歳。リースがアミラとして戻ってくるまでアミラの代役をしていた。子供のころよくカリンツに間違えられたほど似ている。リースが死んで以来、オルハが守ってくれるようになり、オルハと同じく反逆者扱いされ、エペンタードから追い出される。本名はミョン セリナ ジェクラン ジェス。
[編集] 関連商品
ガイドブック
- マグナカルタ オフィシャルパーフェクトガイド (ISBN 4757721293)
- マグナカルタ ナビゲーションガイド (ISBN 4047071641)
コミックス
- マグナカルタ アンソロジーコミック (ISBN 4757721404)
ノベルズ
- マグナカルタ〈上〉復讐の剣 (ISBN 4757721366)
- マグナカルタ〈下〉贖罪の仮面 (ISBN 4757722044)
CD
- サウンドトラック「マグナカルタ」
- マグナカルタ ドラマCD
- ドラマCD「マグナカルタ」~激情編・復讐に燃えた花~
[編集] 受賞歴
- 2004年大韓民国ゲームアワード・PC/テレビゲーム(パッケージ)部門優秀賞・ゲームキャラクター部門技術創作賞
[編集] 参考リンク
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