ユニバーサルディスクフォーマット
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Universal Disk Format(ユニバーサルディスクフォーマット、UDF)はファイルシステムの一つ。 ISOやEcma Internationalによって標準化され、オペレーティングシステムに依存しない。
CD-RやCD-RW、DVD-RやDVD-RW、DVD+RやDVD+RWは、パケットライト方式でフロッピーディスクやMOのように扱える。
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[編集] 概要
UDFはOSTA(Optical Strage Technology)と30以上ものメーカーによって作られたISO9660に変わるファイルシステムとして約6年の歳月を費やして作られた。ISOによってISO 13346として規格化されている。
[編集] 特徴
- CPUやOSに全く依存しない
- 512byte単位での書き込み
- ファイル名が255文字まで(半角全角問わず) - Unicodeに対応
- 128TBまでのディスクに対応
- ディスクが破損しても他の部分を読み出せる
- ファイル単位の記録(パケットライト)にも対応
[編集] バージョン
[編集] UDF 1.02
1996年8月30日改訂。DVD-ROMや、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RWのそれぞれのVideoモードに適応されている。
[編集] UDF 1.5
1997年2月4日改訂。DVD-RAMの標準フォーマット。Virtual Allocation Table、スペアリングテーブルをサポート。パケットライトでCD-RW、DVD+RW、DVD+Rでも利用可能。
[編集] UDF 2.0
1998年4月3日改訂。DVD-R DVD-RW DVD-RAM のDVD-VR(VRモード)で採用。
[編集] UDF 2.01
2000年3月15日改訂。デジタル放送のストリーム信号記録用を想定して策定されたもの。DVD-ARで採用されている。2.0のバグも解決している。
[編集] UDF 2.5
2003年4月30日改訂。BD-RE/R Ver.2.0とBD-ROM Ver.1.0とHD DVDで採用。
[編集] UDF 2.6
2005年3月1日改訂。BD-RE/R Ver.2.1で採用。
[編集] UDF Bridge
ISO9660(場合によっては+ Joliet/Rock Ridge/HFS+) + UDFの2(3/4/5)重構造。UDFに対応していないOSでもISO9660部分を読み出すことが出来るが、両ファイルシステムの制限の厳しいほうを受けるため単一ファイルの最大サイズは2GBとなる。
[編集] OSのUDFサポート
- FreeBSD 5.x
- (Read)1.02, 1.5, 2.0, 2.01
- FreeBSD 6.x
- (Read)1.02, 1.5, 2.0, 2.01, 2.5
- FreeBSD 7.x
- (Read)1.02, 1.5, 2.0, 2.01, 2.5, 2.6
- Linux 2.4.X
- (Read)1.02, 1.5
- Linux 2.6.X
- (Read+Write)1.02, 1.5, 2.0x, 2.5
- Mac OS 8, 9
- (Read+Write)1.02, 1.5
- Mac OS X 10.4
- (Read)1.02, 1.5
- Windows 98およびWindows Me
- (Read)1.02
- Windows 2000
- (Read)1.02, 1.5
- Windows XPおよびWindows Server 2003
- (Read)1.02, 1.5, 2.0, 2.01
- Windows Vista
- (Read+Write)1.02, 1.5, 2.0, 2.01, 2.5, (Read) 2.6