ラジオきらっと

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ラジオきらっと（科学万博放送局）は、1985年に開かれた筑波科学万博会場に開設された期間限定の中波 (AM) ラジオ局。

[編集] 概要

正式名称は「財団法人国際科学技術博覧会協会所属筑波放送試験局」。会場周辺の道路混雑を緩和する目的で企画され、運用は文化放送に委託された。演奏所は谷田部町（現つくば市）の会場内、送信所は会場外の守谷町（現守谷市、守谷市役所）。周波数855kHz、出力1kW。コールサインは、呼出符号「JO2C」、呼出名称「えきすぽつくばラジオほうそうしけん」。放送試験局となったのは、当時、期間限定のイベント放送局が法制度上存在しなかったため。

この種の中波局は世界初と言われ、当初の開設目的としては交通混雑緩和、受信エリアとしては会場周辺から関東地方の一部のみが想定されていたが、結果的に会場の雰囲気を味わいたい聴取者や受信マニアの間で評判となり全国から受信報告が届いた。

中波で開設された理由としては、当時の自動車に装備されていたカーラジオの多くが中波のみで、FMを持ったものは少なかったためと思われる。

2月2日に試験電波発射、3月1日からの試験運用を経て3月17日から9月16日まで本放送が行われた。番組は交通情報を軸に、パビリオン情報、イベント中継、音楽など。技術、制作スタッフは文化放送からの派遣。アナウンサーは小森法孝（文化放送‐北日本放送）、長谷川洋子（北海道放送）、塩崎純子（瀬戸内海放送）など各地の放送局出身者ら5名が専任で、他に文化放送から月岡逸弥など多数が随時加わった。

放送終了後、放送設備はAMステレオの実験用設備となった。呼出名称は「BTAステレオ実験」、それまでの経緯から文化放送の技術者が常駐し、出力を変えたり、アンテナ特性を変えたりして送受信特性を調査した。同期中継のテスト用に中継局「BTAステレオ実験2」10Wも運用している。