ルアンパバーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルアンパバーン (Luang Phabang, Luang Pabang) は、ラオス北部に位置する都市で、ラオスの首都ビエンチャンからメコン川を約400km上流にさかのぼったカーン川との合流場所に位置する。人口約16000人。
まちの一部が「ルワンパバーンの町」として世界遺産に登録されている。
目次 |
[編集] 名称
古くはムアン・スア (Muang Sua) と呼ばれ、その後11世紀頃よりタイ名シエントーン (Xieng Thong) と呼ばれていた。過去にはタイ語からのローマ字表記が使われていたためルアンプラバンあるいはルアンプラバーン (Luang Phrabang、Luang Prabang) とも表記される。これはタイ語によるこの町の呼称をローマ字で書きさらに日本語に音写したもので必ずしも正しいとはいえない。現在ではルアン・パバン、ルアンパバーンがより原音に近い表記とされる。
[編集] 歴史
1353年に初代の王ファーグム王によってラーンサーン王国首都とされ、1556年まで王国の中心として栄えた。、セーターティラート王の時代に一時地方都市となり、その後ルアンパバーン王国の1975年まで首都として機能してきた重要な町であった。そのため歴史的に価値があり美しい建造物が多い。後に仏領インドシナの一部になった後も重要な地方都市として機能し続けた。その後も、王朝の精神的象徴として1975年のパテート・ラオによる共産主義革命が起こるまでは王宮が置かれた。現在でも美しい町並みのみならず、北部の経済の中心である。
[編集] 交通
[編集] 主な建築物
歴史的建造物としては、1560年にセーターティラート王によって建てられたワット・シエントーン、1513年に建立されたラオス最古の寺ワット・ウィスナラート、町を一望できるプーシーの丘には1804年にアヌルット王によって建立されたタート・チョムシーと呼ばれる仏塔などがある。
[編集] 登録経緯
ルアンパバーンは1993年頃からラオス政府・外国の基金・個人などの積極的な支援を受け、保存活動が活発化した。その後1994年、ICOMOSがルアンパバーンを世界遺産にユネスコに推薦した。1995年にはユネスコから正式な承認を得た。
[編集] 関連記事
[編集] 外部リンク
- ラオス政府観光局 ルアンパバン(日本語)
- ルアンパバーン - ウィキトラベル
ラオスの世界遺産
World Heritage Sites in Laos |
|
---|---|
文化遺産 | |
チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群 | ルアン・パバンの町 | |
世界遺産 | アジアの世界遺産 | ラオスの世界遺産 | 五十音順 | |