レイサンクイナ
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レイサンクイナ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Porzana palmeri | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Laysan Rail |
レイサンクイナ (学名:Porzana palmeri、英名:Laysan Crake/Rail) は、ツル目クイナ科に属する鳥の一種。
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[編集] 分布
ハワイ諸島北西部のレイサン島に生息していたが、すでに絶滅した。
[編集] 形態
全長15cm程度。体色は後頭部から背中・尾に至る上面が茶色、顔から腹に至る下面が白。飛べない。巣は草むらや茂みに作った。別名ネズミクイナ。
[編集] 絶滅の経緯
レイサンクイナは、レイサン島でグアノの採取が盛んになったことと、それに伴って移入されたウサギなどによる植生の破壊によって、数を減らしていった。1912年にはまだ2000羽ほどが生息するとされていたが、1936年までにレイサン島では全く見られなくなった。運の良いことに、数羽のレイサンクイナが罠で捕らえられ、レイサン島からさらに北西に700km前後離れたミッドウェー環礁に移されてその中のイースタン島とサンド島で繁殖していた。そこへ太平洋戦争が起こった。ミッドウェー環礁はハワイ諸島の最西端に位置しており、アメリカ軍の重要拠点として兵力が増強された。米西戦争で絶滅したガルハタネズミのときと違って、日本軍は本当にミッドウェーまでやってきたものだから、軍艦が頻繁にミッドウェー環礁に寄港することになった。そして、軍艦から上陸したネズミによって、サンド島では1943年、イースタン島では1944年に、レイサンクイナは絶滅した。
[編集] Sibley分類体系上の位置
[編集] Status
EXTINCT (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))