レイブン (フロントミッション)
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レイブン(SakataType11DS Raven) | |
メーカー | サカタインダストリィ(O.C.U.日本) ドミトーリ公社(ザーフトラ共和国) |
固定武装 | レイブンクロー 腕部内臓MG 腕部内臓CN |
携帯火器 | MULS-P規格適応品(肩部の兵器装備は不能) |
主要搭乗者 | ドリスコル ゲイル リーザ・スタンリー |
『レイブン』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)によって発売された『フロントミッション』(Front Mission)シリーズに登場する架空の兵器ヴァンツァーの一系統。
目次 |
[編集] 概要
サカタインダストリィ社製WAP、またドミトーリ公社も開発に関わったとされる。メタルワーカープロジェクト試作一号機。
初登場はFRONT MISSION。MULTS-P規格外の巨大な漆黒の機体であり、搭乗者ドリスコルのインパクトも相まって、戦慄と畏怖を与えられる。肩部の巨大な盾と大形化した左腕「レイブンクロー」が非常に印象的で、プレイヤーから再登場が大いに望まれる機体であるが、その特異な開発経緯から製作者側も手をこまねいているのが実情である。
「Raven」はワタリガラスの意であり、凶兆のシンボルである。また、『1ST』に登場する鳥名「Shrike」「Canyon Crow」との対比、『5th』の二頭の狼との対応は興味深い。
[編集] バリエーション
- レイブン(B型)
- レイブンは各パーツが通常WAPの1.4倍の容積という巨大さを誇りながらCOMの性能もあり、機動性において劣ることは無い。ただし、肩部の形状のために支援火器搭載が不能であった。火力不足が懸念された為、レイブン仕様に開発された独自の武器内臓腕部が数種存在する。マニピュレーター自体は通常WAPに準じた仕様のようである。
- レイブン(S型)
- ミール・オルディン
МИР ОРЛЕН
- ロシア語からの直訳は「平和の勲章」また、文語表現で「鷲の巣を護る者」という意も存在する。
- 胴体にS型デバイス搭載のレイブンが格納され、自ら戦闘行動を可能とするほどの超大型機体と思われるが、詳細は不明。キャニオンクロウとの交戦時には固定武装等が未完成であった為、代わりに格納されたレイブンが火器の運用を行っていた。
- レイブン(2nd)
- 同機体に関しては当初より量産等が視界に入っておらず、またコストを度外視した試作機でもある。そのためか最強WAPの代名詞は常にレイブンであり、性能で同格と呼ばれるWAPは「112式法春」を待つこととなる。レイブンは全部で四機生産されたが、内三機は紛争中に失われ(全てドリスコル搭乗時に完全に破壊された)、開発スタッフの一人と共にUSNに渡った最後の一機が残るのみとなっている。B型及びS型デバイスは搭載されていないが、長期にわたって強化改造が施されていたらしく、ゲーム中では驚異的な戦闘力を発揮している。
[編集] グリフィン
同時期にOCU側で開発されていた大型WAP。
この機体自体はレイブンと関係を示すものではないが、この後の大型機動兵器開発の風潮の一環を示すものとすれば興味深い。
[編集] 主な搭乗パイロット
- ドリスコル(1ST)
- ゲイル(1ST)
- リーザ・スタンリー(2nd)