レオニヌス
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レオナン(またはラテン語でレオニヌス, Léonin または Leoninus)は、ポリフォニックなオルガヌムの作者として、歴史上最初に名を残した人物。12世紀にパリのノートルダム大聖堂で活躍した。
ノートルダム大聖堂に学んだイングランド出身の音楽理論家「第4の無名氏 Anonymous IV 」によると、レオナンは『オルガヌム大全 Magnus Liber 』の著者であるという。『オルガヌム大全』は、クラウズラ(グレゴリオ聖歌のメリスマ的な部分を、速度を大幅に落として定旋律に利用し、その上声部に速い動きの対旋律をのせて作られたポリフォニー音楽)に捧げられている。恐らく最初にリズム・モードを用いた作曲家で、そのための記譜法を発明した人物とも見なされている。
『オルガヌム大全』は、典礼上の用途のために作成された。「第4の無名氏」によると、「レオニヌス師は最上のオルガヌム作曲家である。『オルガヌム大全』は、典礼のグラドゥアーレやアンティフォナのために書かれた」。また、「レオナンの作品を大幅に改良して、拡大させたのが、後世の作曲家ペロタンである」という。
『オルガヌム大全』の全曲が2声部で作曲されているものの、実際の演奏習慣がどんなものかだったのは、ほとんど分かっていない。この2声がどちらも必ずしも独唱者というわけではない。
[編集] 参考文献
- W.G.Waite: The Rhythm of Twelfth-Century Polyphony: its Theory and Practice. Yale Studies in the History of Music, New Haven, 1954.
- Richard H. Hoppin, Medieval Music. New York, W.W. Norton & Co., 1978. (ISBN 0393090906)
- Harold Gleason and Warren Becker, Music in the Middle Ages and Renaissance (Music Literature Outlines Series I). Bloomington, Indiana. Frangipani Press, 1986. (ISBN 089917034X)
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