レーラ・アウエルバッハ
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レーラ・アウエルバッハ(Lera Auerbach, 1973年10月21日 - )は、旧ソ連出身の女性作曲家・ピアニスト。ユダヤ系ロシア人。ロシア語名(Лера Авербах)に従うと「レーラ・アーヴェルバフ」のようになるが、日本ではドイツ語風の読みが定着している。ウラル山脈とシベリアの境目の都市チェルイアビンスク出身。19世紀から20世紀までのロシアのコンポーザー=ピアニストの伝統に連なる作曲家であり、プロコフィエフやショスタコーヴィチ、シュニトケ、グバイドゥーリナ、カンチェリと同じく、ハンス・シコルスキ社と出版契約を結んでいる。また文学者としても活躍し、これまでにロシア語による詩集はこれまで6巻が出版されている。
2002年5月に、ギドン・クレーメルとクレメラータ・バルティカのために作曲した《ヴァイオリンとピアノ、管弦楽のための組曲》を自作自演しカーネーギー・ホールにデビュー、それ以後、同ホールで定期的に演奏活動を続けている。デンマーク王立バレエ団の委嘱により、アンデルセン生誕200周年を記念してバレエ音楽《人魚姫》を作曲、2005年4月の初演は成功裡に終わった。また同年シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭において、栄えあるヒンデミット賞を授与された。
アウエルバッハの作風は、調性と無調性を混ぜ合せた自由な音楽語法が特徴的である。様式としてはシュニトケの語法に一番近い。アウエルバッハは様々な演奏家やアンサンブル、バレエ団から作品を委嘱され、また彼女の作品は世界各地で幅広く上演されている。ソリストとしては、ボリショイ劇場やモスクワ音楽院、東京オペラ・シティ、ミュンヘンのヘラクレスザール、ケネディ・センター、オスロ・コンサートホール、シカゴのシンフォニー・ホールに出演している。日本では、2004年にキング・レコードと契約してCD『トルストイのワルツ』をリリースし(現在はBIS社によって世界的に販売されている)、テレビ朝日の「報道ステーション」に出演して文豪トルストイのワルツを披露した。