ローマ王
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ローマ王は、
ローマ王は正確にはローマ人の王(King of Romans)のことで、神聖ローマ帝国では、皇帝に選出されたが、まだローマ皇帝として戴冠していない者の称号で、この場合は事実上の皇帝と考えて良い。この称号はオットー大帝時代から存在したが、ハインリヒ2世の時代まではドイツ王の称号のほうが良く使われていた。また、皇帝在位中に次の皇帝予定者がこの称号を受けることもあった。ローマ教皇から神聖ローマ皇帝に推戴されない場合や対立王として立てられた場合、後世にはドイツ王と呼ばれることが多い。神聖ローマ帝国後期において、およそ350年間帝位を独占し続けたハプスブルク家は、皇帝の在位中に自家の人間をローマ王に就けることによって長期の世襲を成功させた。
フランス皇帝ナポレオン1世は息子のナポレオン2世をローマ王にしている。これは「ローマの王」であって「ローマ人の王」ではないが、帝位の第一継承順位者という意味は同じである。