ワギャンランド
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ワギャンランドは、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が1989年2月9日に発売したファミリーコンピュータ用のアクションゲーム。さらにそのシリーズ作品全般を指すこともある。主人公には1987年に同社より発表されたエレメカの「ワギャン」を採用した。
ワギャンの攻撃方法が音波、ボス戦はしりとりや神経衰弱といったミニゲームで行う点が特徴である。この奇抜なキャラクターとゲームシステムが人気を集め、続編が数タイトル発売された。
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[編集] シリーズ作品一覧
過去に発売された「ワギャンランド」シリーズは以下の通り(価格は全て税別)。iアプリ版とVアプリ版は「アプリキャロット ナムコ」で、EZアプリ (BREW) 版は「ナムコEZゲームス」で配信中(それぞれ、コンテンツ内の他ゲームも全てまとめて月額315円(税込))。
- 『ワギャンランド』
- 『ワギャンランド2』
- 『スーパーワギャンランド』
- 『ワギャンランド3』
- 『スーパーワギャンランド2』
- 『ワギャンパラダイス』
- 『メガ・ワギャンランド』
- Vアプリ 2005年配信開始
[編集] ゲームの概要
恐竜とロボットを掛け合わせたような外見を持つ緑色の不思議な生物「ワギャン」を操作し、マッドサイエンティストの「Dr.デビル」に征服された故郷の島「ワギャンランド」を取り戻すため、様々なステージをクリアしていくというアクションゲーム。右方向に進み終点を目指す横スクロール式のステージがほとんどであるが、一部には左方向や縦方向に進むステージも含まれる。各ステージの最後に待ち受けるボスキャラクターとはしりとりや神経衰弱など知恵比べの要素が強いミニゲームで対戦を行う。
ワギャンは口から発する「ワッ」「ギャー」といった声による音波攻撃を行うことで敵をしびれさせることができる。しびれている敵は上に乗ることができ、足場として利用できる。ステージ内に配置されている拡声器のような「ワギャナイザー」を取るたびに攻撃力は増して行き、これを4つ集めると一定時間移動速度が上がり体当たりで敵を退治できる無敵状態になる。
このゲームには体力やライフといった概念は無く、ワギャンは敵や罠に触れてしまうとすぐにミスとなってしまう。しかしジャンプ能力は高く設定されており、またステージ構成も複雑でないためアクションゲームとしての難易度はやや低めである。加えてキャラクターのかわいらしさ、明るい雰囲気のゲーム画面や音楽、反射神経よりも知力やひらめきを要求するミニゲームなどの要素から、当時のテレビゲームのメインユーザーであった男児だけでなく、女児を中心とした女性層からの支持も得た。
日本では幅広い層から支持を集めたこのゲームシリーズではあったが、海外では発売されなかった。その理由として日本独自の言葉遊びをコンピュータゲーム化した「しりとり」を海外向けに作り直すことが困難であった点が挙げられる。このしりとりゲームはミニゲーム扱いとはいえ作品中で重要な位置を占めており、ワギャンランドシリーズを代表する要素の1つでもあった。
[編集] シリーズ各作品の特徴
[編集] ワギャンランド
シリーズ第1作。アクションシーンはジャンプと音波攻撃を駆使して進むといったごく普通の内容であり、やや平坦な展開である。しかしボスキャラクターとの対戦をアクションではなくミニゲームで行う点が斬新であった。またキャラクターや単純な線と明るい色使いで描かれた背景などといったグラフィックも好評であった。
1991年にはゲームギア版も発売された。当時ナムコはゲームギアへのソフト供給を行っていたが、「プロ野球ファミリースタジアム」を移植した『ギアスタジアム』など他機種からの移植作に留まり、新作は発売しなかった。ゲームギア版ワギャンランドもそのようにして発売されたソフトの1作である。ただしゲーム内容はファミコン版と同一ではなく、ストーリーもDr.デビルが再度ワギャンランドを襲ったという設定になっている。ワギャンランド2より後の発売となったこと、液晶画面に残像が残りアクションゲームには向かないという当時の携帯型ゲーム機での利用を考慮し、以下のような要素の追加・変更が行われた。
- アクションシーンで使用できるパワーアップアイテム数種と、ミニゲームで制限時間を止められるアイテム「砂時計」の追加。
- ステージ構成の変更、差し替え。
[編集] ワギャンランド2
シリーズ第2作。雲や湖の上を渡る特殊ステージの登場、パワーアップアイテムの採用など、アクションシーンも変化に富むものとなっている。ミニゲームには新たに「数さがし」「音神経衰弱」「パネルじゃんけん」が加わった。しかし数探しを除く2ゲームは本作のみの登場であり、後の作品には採用されていない。なお、この作品の主人公はワギャンの息子であるワギャン2世だとされている。また、この作品のラストバトル戦のBGMはファンの間では特に人気が高い。
[編集] スーパーワギャンランド
スーパーファミコン用としてはシリーズ初の作品。クラデーションを多用した立体的なグラフィックにステレオ化された音声など、上位機種への変更に沿った表現方法の向上が図られている。ミニゲームにはスーパーファミコンの機能を活用した「モザイク当て」が新たに加わり、以前の数さがしは「数字探し」に名前が変更された。
前2作からボスキャラクターやステージ構成、BGMの引用がされているため、内容は新作というよりも総集編の趣きが強い。シリーズで初めてパスワードコンティニューと難易度設定が採用され、後の作品にも定着した。
[編集] ワギャンランド3
ファミコン版シリーズ第3作。舞台はワギャンランドから、ワギャン族の遠い親戚に当たる「ヒソピソ族」が住む宇宙都市に変わる。宇宙が舞台ということでジャンプ力が異常に高かったり、天地が反転していたりと重力を仕掛けに利用したステージが多いのが特徴。ボスキャラクターとのミニゲームをプレイヤー同士で遊ぶ対戦モードが初登場した。
[編集] スーパーワギャンランド2
スーパーファミコン版シリーズ第2作。攻略するステージを選ぶマップ画面が採用され、一度クリアしたステージにも再度足を運ぶことになるなど広大な冒険が展開される。アクションシーンにはワギャンランド3と同様に重力を利用したステージや、さらには小さなキャラクタを操作するステージといった変わり種が盛り込まれ、ミニゲームには新たに「ローマ字当て」と「早押ししりとり」が加わった。なお、この作品のみDr.デビルが味方になった。
[編集] ワギャンパラダイス
以前までの作品から数世代後の世界という設定のシリーズ最終作。主人公はワギャンから「タクト」と「カリン」の兄妹に、敵キャラクターは地底世界の住人である「ナマーズ族」に交代した。ステージ間に挿入されるデモシーンでは、島に発生した異変の原因を探る2人の冒険が暖かみのある文章で展開される。
タクトやカリンをはじめとしたキャラクターデザインは以前のワギャンシリーズよりも丸みを帯び、ゲーム中のグラフィックも黒い線で縁取りされたキャラクターにパステルカラーを多用した柔らかい色合いの背景で構成されるなど、スーパーファミコン版前2作と比較すると対照的な物となった。
ミニゲームは一新され、制限時間内に規定数の問題を解くという知能検査に近い内容の物に変更された。そのため従来のファンの間では賛否両論があり、続編ではなく外伝作品と位置付けられる事が多い。
[編集] メガ・ワギャンランド
ワールドマップや一部エリアが同一であること、ミニゲームが「神経衰弱」「しりとり」「数字探し」の3種類のみであることなど共通点からVアプリ版スーパーワギャンランドを拡張したものであると思われる。Vアプリ版スーパーワギャンランドではボスがDr.デビルのみであったが、今作ではDr.デビル以外のボスも登場する。 全般的にスーパーファミコン版スーパーワギャンランドに似ているが、しりとりの絵柄などは大幅に異なり(主なものではケータイやプリンターなどが追加)、また新登場のボスが存在するなど細かな新要素がある。
[編集] 主な登場キャラクター
[編集] ワギャンランド~スーパーワギャンランド2
- ワギャン
- ワギャンランド1、3、スーパーワギャンランド1、2の主人公。セリフが無い為、どのような性格なのかは不明。Dr.デビルとはライバルであり、幾度と無く宿命の対決を繰り広げることになる。妻子持ち。
- ワギャンの妻
- スーパーワギャンランド1で初登場。ワギャンの妻でピンク色。自分よりも夫や息子の身を案じる健気な性格。氷ステージの解説をしたり眠り草の事を知っていたりと、なかなかの博識家である。
- ワギャンの息子
- ワギャンランド2で初登場(ワギャンランド2の主人公はワギャン2世という設定である為)。スーパーワギャンランド1ではDr.デビルに捕らえられていた。先述の理由によりワギャンランド2のワギャンは彼が成長した姿と言われており、ワギャンランド2のストーリーもワギャンランド全体の時系列の中では最後の方だとされている。
- ワギャンの兄
- ワギャンランド1、スーパーワギャンランド1に登場。ワギャンランド1にて捕らわれた島の仲間達を救うべくDr.デビルに戦いを挑むも返り討ちにあって既に故人となっており、ワギャコプターを託す為に墓で幽霊となって弟のワギャンが来るのを待っている。スーパーワギャンランド1でも最終ステージ開始直後にアイテムを授ける為に登場する(但し最上難度のKAMISAMAモードではアイテムをくれない)。体の色はワギャンランド1では水色だったがスーパーワギャンランド1では青色になっている。
- 島の長老
- ワギャンランド1、スーパーワギャンランド1に登場。白い眉毛と髭を生やしており、体の色はオレンジ色。ワギャンランド1では隠れていたのか一人だけ難を逃れており、スーパーワギャナイザーを託す為にワギャン像でワギャンの帰りを待っている。
- 傷ついた兵士
- ワギャンランド1にて登場。Dr.デビルに捕らえられた所を命からがら逃げ延びてきたが瀕死の重傷を負っており、最期にタイムストッパーをワギャンに託して息を引き取る。
- Dr.デビル(ドクターデビル)
- ワギャンランド1、3、スーパーワギャンランド1、2に登場、ワギャンランド1、3、スーパーワギャンランド1のラスボス。デビル王国のマッドサイエンティストで世界征服を企んでいる。ワギャンランド1でワギャンに敗北して以来、彼をライバル視している。ワギャンの兄の仇であり、しばしば島の住民を捕らえる等の悪行を働いているが、勝負に負けると潔く島から去ったり、ワギャンに勝つ為に修行を積んだり新しい勝負を考えたり、宇宙怪獣ガルゴンがワギャンアイランドを占拠した際には「わしゃ自分の力で世界を征服するのじゃ。誰にも邪魔はさせんぞ!」と言ってワギャンに協力するなど、悪役にしてはかなりまともな人物である。スーパーワギャンランド2では先述の理由によって味方になり(改心した訳ではなく、ガルゴンを倒す為の一時的な協力)、ワギャンの為のアイテムを用意したり古代ヒソピソ語で書かれた暗号を解読して新しいアイテムを開発するなどの活躍を見せている。一人称が「わし」だったり「俺」だったりとはっきりしない(しかし、殆んどは「わし」)。
- 微笑みの木
- ワギャンランド1、スーパーワギャンランド1、2に登場。ワギャンアイランドの象徴。ワギャンランド1のみ口から滝が流れ出ており、水と緑の源となっている。ワギャンランド1ではDr.デビルに占拠されて"悪魔の木"にされてしまい、顔が凶悪になってしまっている。スーパーワギャンランド1、2でもDr.デビルやガルゴンに占拠されて泣き顔になったりと苦労が絶えない。ワギャンランド2で寿命で枯れてしまったが新しい種を植えられてすぐに大木に成長し、二代目となった。ワギャンパラダイスにも登場しているが、唯一ラストステージではない(むしろ最序盤)。
- 島の門番
- ワギャンランド2に登場。微笑みの大木の島(ワギャンアイランドにある「微笑みの木」の故郷)で最初に出会う人物で、訪れたワギャンに微笑みの大木までの道のりの険しさを忠告しつつも内緒で通してくれる。
- 行き倒れのプロトワギャン
- ワギャンランド2に登場。砂漠ステージで出会う。本来ならよそ者であるワギャンは敵なのだが行き倒れになっていた所を助けられ、お礼にたまごヘルメットをくれる。
- ネッシーの子供
- ワギャンランド2に登場。悪いサメを退治して父を助けてくれたお礼に隣の島まで乗せて運んでくれる。(ちなみに父はステージの舞台になるほど巨大)
- 氷漬けの竜
- ワギャンランド2に登場。雪女とかに凍らされてしまう。音波砲を当てて氷を砕くと助けてくれたお礼に隣の島まで運んでくれる。
- フクロウ
- ワギャンランド2に登場。かなり昔から生きており、島の意外な歴史を教えてくれる。訪れたワギャンに懐かしさを覚え、超音波砲(スーパーワギャナイザー)をくれる。
- 冒険家の老プロトワギャン
- ワギャンランド2に登場。微笑みの大木を目指していたが身体が限界に達しており、ワギャンにタイムストッパーを託してリタイアする。プロトワギャン村の長老と瓜二つ。
- プロトワギャン村の長老
- ワギャンランド2に登場。微笑みの大木目前にまでやってきたワギャンを気に入り、ワギャコプターの新しい電池をくれる。冒険家の老プロトワギャンと瓜二つ。
- ビッグプロトワギャン
- ワギャンランド2のラスボス。微笑みの大木を守る、島の最後の番人。青、黄、ピンクのプロトワギャンが合体する事により、巨大で青色のビッグプロトワギャンとなる。実力はかなりのもので、過去に侵略にやってきたDr.デビルを返り討ちにしている。
- 微笑みの大木
- ワギャンランド2に登場。微笑みの木の故郷の島の象徴。試練に打ち勝った者にしか会えないといわれている。穏やかな性格で、訪れたワギャンに島の木はもう寿命である事を伝え、新しい種を渡した。
- ヒソピソ
- ワギャンランド3、スーパーワギャンランド2に登場。ワギャン族の遠い親戚に当たるヒソピソ族のリーダー格。ワギャンランド3で何者かにヒソピソ星を侵略され、ワギャンに助けを求めにワギャンアイランドにやってきた。ヒソピソ族には戦う力が無い代わりにヒソピソ族だけに言葉を伝える事ができるテレパシー能力があり、(救出された仲間を介して)パスワードをワギャンに伝えることで支援している。スーパーワギャンランド2でもパスワード係を務める他、ガルゴンや眠り草の説明やガルゴンを倒した後の最後の仕上げをするなどワギャンの手助けをしている。
- 宇宙怪獣ガルゴン
- スーパーワギャンランド2のラスボス。四頭一体の怪鳥。伝説の宇宙怪獣で弱点が無い為、完全に倒す事ができず眠り草を使って眠らせていたが突如目覚めて地球に降臨、微笑みの木を占拠する。四頭である為、退治するには眠り草を4枚集めなければならない。
[編集] ワギャンパラダイス
- タクト
- ワギャンパラダイスの主人公の一人。カリンの兄。
- カリン
- ワギャンパラダイスの主人公の一人。タクトの妹。
- ライティ
- 冒険家の鳥。タクト(カリン)がライティの冒険話に興味を持ち、来る途中に見かけたという怪しい雲を見に行くことがナマーズ族の陰謀を防ぐ冒険のきっかけとなる。
- クムクム
- ナマーズ族の少年。両親がナマーズ大王の地上支配計画に反対したため、逮捕された。
- 地上支配に夢中になってしまっているナマーズ族を嘆いている。
- ナマルフ
- ナマーズ軍最高司令官。「ハイル、ナマーズ!!」というハイル・ヒトラーを捩った発言をよくする
- ナマルフの帽子のマークがナチスドイツ軍の象徴である双頭の鷲であることからアドルフ・ヒトラーがモデルだと思われる。
- ナマコン
- ナマルフの部下の兵士
- ナマーシュタイン
- ナマーズ軍の軍事科学者。名前はアルベルト・アインシュタインから。なかなか執念深くゲーム中3回も登場する(登場数最多)。
- 動物を改造して操作できるようにして、兵器として使用する研究をしていた。
- ナマーズ大王
- ワギャンパラダイスのラスボス。元々はペットであったワギャン族が地上で繁栄している事が我慢ならず、地上を昔同様ナマーズ族の物にする為に地上支配を企む。悠然と構えてタクト(カリン)に勝負のゲームを選ばせるなどの余裕ぶりはさすがに大王といった所だが、負けた後の末路は非常に情けない。
[編集] ボス戦のミニゲーム
ボスとの戦闘はこれらのミニゲームで行う。スーパーワギャンランド2までとワギャンパラダイスでは用意されているミニゲームが大幅に異なるが、いずれのゲームも規定のポイントを獲得すればクリアとなる。
[編集] ワギャンランドのミニゲーム
以下はワギャンランドからスーパーワギャンランド2に登場するミニゲームである。このうちしりとりと神経衰弱は初代ワギャンランドからスーパーワギャンランド2まですべての作品で登場している。シリーズを重ねるごとに新たなミニゲームが追加された。
- しりとり
- 文字ではなくパネルに描かれた絵を利用して行うしりとりゲーム。言葉が続くようボスと交互にパネルを選択していき、規定数以上のパネルを取る、ボスを手詰まりにさせるなどの条件を満たせば勝利となる(規定数以上のポイントを獲得していれば自分が手詰まりになっても勝利である)。ほとんどの絵には絵からすぐに想像できる表読みのほかに裏読みが複数用意されている。猫の絵は「ねこ」だけでなく「こねこ」「やまねこ」としても選択できるといったわかりやすいものから、切符の絵が「いいひたびだち」や「じょうしゃけん」(「ん」で終わるため、うっかり選ぶと自滅する)といったような予想しがたいものも存在する。そのため、相手が反撃できないような珍しい読み方を持つパネルを探したり、全てのパネルの獲得を目指して相手がどのパネルを選ぶか先読みするなど、本来のしりとりにはない楽しみ方が可能である。また、表読みが五十音を全て網羅しているわけではないため、裏読みでしか返せないパターンが存在する。なお、ワギャンランド1及び2のラスボス戦のしりとりは制限時間99秒ながら正答しても制限時間は回復せず、クリアポイントのボーダーが異常に高く、さらにボーダー未達成で相手を手詰まりにさせても最初からやり直しになってしまうといった最終対決ならではの特殊ルールになっている。
- 神経衰弱
- 裏返しになっている24枚のパネルの中から2枚を選び、同じ絵のパネルを見つけていくというゲーム。ペアを見つけた場合は相手の番にならずに引き続き次のパネルを選択することができる。通常パネル1組は1ポイントと換算されるが、中にはワギャンの絵の「スペシャルカード」が用意されており、このパネルを獲得した場合は2ポイントが加算される。ワギャンランド1及び2ではクリアポイントのボーダーは全13ポイント中7ポイントで固定されていた為にノルマと言うよりは「過半数を取れば勝ち」といった感じだったが、スーパーワギャンランド1以降ではそれよりも高くボーダーが設定されるようになった為しりとりなどと同様にノルマを意識するような勝負になった(勿論ボーダー未達成であれば相手よりポイントが高くても負けである)。ただし同時にパネル配置がとても神経衰弱とは思えないような簡単なものになった。
- 数さがし 数字探し
- ワギャンランド2以降の作品で登場する。1から40の数字が書かれている40枚のパネルの中から、画面下に表示された数字と同じパネルを選び取るゲーム。このゲームはしりとりや神経衰弱のようなターン制ではなく、相手と同時にゲームを行い、先に正しい数字のパネルを取ればポイントを獲得できる。パネルはバラバラに配置されているため指定の数字を探し出すのは容易ではない。
- モザイク当て
- スーパーワギャンランドとスーパーワギャンランド2に登場する。モザイクでぼかされた絵に登場しているのが誰か、さらにはどこで何をしているのかを複数の選択肢の中から当てるゲーム。絵は時間経過とともにはっきり見えるようになるが、獲得できるポイント数はだんだんと少なくなる。
- 音神経衰弱(おとしんけいすいじゃく)
- ワギャンランド2のみに登場する。神経衰弱を絵の代わりに効果音で行うというゲーム。パネルを選択すると短い効果音が発せられるので、同じ効果音を持つパネル2枚をそろえていく。全24枚あるパネルにはすべて同じ音符の記号が描かれており、視覚よりも聴力と記憶力が要求される。ちなみに1UPの効果音パネルはスペシャルカードであり、2ポイントである。
- パネルじゃんけん
- ワギャンランド2のみに登場する。パネルを使って行うじゃんけんゲーム。裏返しにされた全24枚のパネルの中からボスとパネルを1枚ずつめくり、出たじゃんけんの手で勝敗を決する。全てのパネルがめくられた時点で勝ち数の多い方が勝者となる。無闇やたらに新しいパネルをめくらない事が勝利の鍵だが、パーフェクトにはかなりの運が必要。また、神経衰弱と違ってスペシャルカードが無いので同点になることもあるがその場合も勝利である。
- 早押ししりとり
- スーパーワギャンランド2のみに登場する。言葉が続くように相手とパネルを奪い合うというしりとりゲーム。数字探しのように相手と同時にゲームを行うため、パネルを選択した後も相手の番にならずに引き続き次のパネルを選択できる。先に正しいパネルを選択すればポイントを獲得できる。
- ローマ字当て
- スーパーワギャンランド2のみに登場する。画面には問題としてローマ字で表記され、所々?マークで隠されている単語が表示される。この?マークの部分に当てはまる正しいアルファベットを選択していくというゲーム。画面には問題の他、問題となっている単語の特徴がヒントとして表示されるので、これと文字数、前後のアルファベットを参考にすべての文字を当てる。このゲームではヘボン式で単語が綴られている。
[編集] ワギャンパラダイスのミニゲーム
以下はワギャンパラダイスに登場するミニゲームである。ワギャンパラダイスでは従来のしりとりや神経衰弱などは一切登場せず、全て新しいゲームに入れ替えられた。ミニゲームの難易度はゲーム開始時に入力する年齢により決定される。
- がったいパズル
- 画面中央に置いてあるブロックにぴったり合うパーツを、画面周囲にある複数のパーツの中から1つ選んで組み合わせていくというゲーム。パーツは中央のブロックの周囲を時計回りに回っており、必要なパーツを選択する際はそれがちょうど中央のブロックの上に来たときにボタンを押さなければならない。そのため多少の反射神経を必要とする。
- パネルサーチ
- 画面下に表示されるヒントより導き出される答えの絵を最高15枚のパネルから選ぶというゲーム。ヒントは文字数を表す四角い枠の数と、時間経過により枠の中に徐々に現れる文字から成り立つ。これらをたよりに答えとなる絵を推理し選択する。
- ことばパズル
- ひらがなが書かれているパネルを並べ替えて意味の通った言葉にしていくアナグラムのようなゲーム。パネルは横一列に並んでおり、隣り合っているパネルの左右を入れ替えるという方法で並べ替えを行う。画面下にはヒントが表示されており、これを参考にして正しい言葉を作っていく。
- さんすうクイズ
- 画面下に表示される計算式の答えを数字が書かれた全40枚のパネルの中から選択するという、従来の数字探しを発展させたゲーム。ただし設定年齢が低い場合は単に同じ数字のパネルを選ぶという、従来の数字探しと同様のルールになる。相手と同時にゲームを行い、先に正しい数字を選択すればポイントが獲得できる。
- ドレミサーチ
- コントローラのA、B、Yボタンを押し、最初に演奏される手本と同じ音楽を奏でていくゲーム。画面にはコントローラと同じ赤、黄、緑のボタンが表示されており、手本が演奏される際はこれらのボタンが音と連動して動くので、視覚のみで順番を覚えることも可能である。1つでも音を外してしまうとその回は失敗となり、ポイントは獲得できない。
- かいてんクイズ
- 虫めがねで拡大され、さらに回転している絵が何かを複数の選択肢から当てるゲーム。絵は時間経過により少しずつ小さくなり、また回転も緩やかになって見えやすくなるが、獲得できるポイントは少なくなってしまう。
- くるくるパネル
- パネルの下に隠れている数字の番号を当てるゲーム。1つの数字は縦3×横2の計6枚のパネルで隠されており、パネルが回転すると下の数字がしばらく見えるようになる。6つあるパネルはいずれか数個しか回転しない上、数字は電卓のように7つの線で構成されたデジタル表示であるため、すぐに正しい番号を当てるのは難しい。
- おなじえどのえ
- 画面中央とまったく同じ絵を画面周囲にある4つの絵の中から選ぶゲーム。選択肢となる4つの絵にはそれぞれ回転が加えられている場合がある。不正解の絵は上下左右、裏表に反転が加えられているのみで、一目見ただけでは正しい絵との違いには気付きにくい。
[編集] 登場アイテム
ここではワギャンランドシリーズに登場するアイテムを紹介する。なお、ワギャンランド3とワギャンパラダイスにはアイテムは登場しない。またスーパーワギャンランド2以外のシリーズでは受け取ったアイテムを強制的に使用していく為に一部を除いて通常の音波砲を出せなくなる弊害がある為、あえて受け取らないという選択肢もある。
- スーパーワギャナイザー(超音波砲)
- 通常の音波砲の代わりに輪っかの音波砲を放ち、敵を弾き飛ばす。貫通する上に弾速がとても速く、ボタン押したままで連射が可能なので強力である。ただし鉄球は弾き飛ばす事ができず、貫通もしない。スーパーワギャンランド1で壁を貫通するようになり、スーパーワギャンランド2では鉄球も弾き飛ばせるようになった。ワギャンランド2では超音波砲の名称で登場する。
- ワギャコプター(電池)
- 音波砲を出せなくなる代わりに空を飛ぶ事ができる。顔を360度高速回転させて飛ぶ様はかなりインパクトが強い。ワギャンの兄曰く、「目は回らんから安心せい」とのこと。ワギャンランド2では「ワギャコプターで訪れて電池が切れた」という設定の為、ワギャコプターではなく新しい電池をくれる。
- タイムストッパー
- ワギャンランド1及び2のみ登場。ラスボスとのしりとり戦でスタートボタンを押すと時間を止めることができ、再びスタートボタンを押すことで解除できる。3回まで使用可能。先述の通り、ラスボスとのしりとり戦は正答しても制限時間が回復しないので正答パネルを見つけられないままでいると残り制限時間が確実に減って危機に陥ってしまうが、このタイムストッパーがあれば少しは緩和できる。
- たまごヘルメット
- ワギャンランド2のみ登場。音波砲が出せなくなる代わりに頭突きで攻撃できる他、ダメージを1度だけ防ぐ効果がある。頭突きは地上でBボタンを押して行う他、ジャンプ上昇中も頭突きとみなされる。
- おまもり
- スーパーワギャンランド1のみ登場。ワギャンの兄の力が込められた御守りで、Dr.デビルとの戦いの際に4つの勝負(しりとり、神経衰弱、モザイク当て、数字探し)のうち1つを取り止めにできる(選択可能)。
- トリプルショット
- スーパーワギャンランド2のみ登場。音波砲を前方3方向(正面、斜め上下)に放つ。
- スーパージャンプシューズ
- スーパーワギャンランド2のみ登場。通常の倍近くジャンプできる。
- フリーズショット
- スーパーワギャンランド2のみ登場。壁に触れるか一定距離進むと凍る音波砲を放つ。凍った音波砲は足場にしたり壁にしたりできる。
- すいちゅうモーター
- スーパーワギャンランド2のみ登場。水中にエリアが広がっている場合にこれを使用すると水中を進む事ができる。
- パワーモーター
- スーパーワギャンランド2のみ登場。進みだすと徐々に加速し、一定速度以上になるとワギャナイザーを4つ取った時と同様の無敵状態になる。ただし壁にぶつかると大きく跳ね返る。平坦な場所で無いと使用が難しい。なお、跳ね返った先に再び壁があった際に壁に向かって十字キーを押し続けておくと再び跳ね返ることができ、これを利用して進むステージもある。
- ビッグバンワギャナイザー
- スーパーワギャンランド2のみ登場。エネルギー全てを消費して画面全体の敵全てを吹っ飛ばす。
[編集] ワギャンランド2に登場するミニアイテム
上記の他にもワギャンランド2にはステージ中にミニアイテムが配置されている。ただし使用できるのは一つだけで、新しくアイテムを取得した場合はそれまで持っていたアイテムは使用できない。
- ミニ超音波砲
- Bボタンを約2秒以上押し続けて離すと1発だけ超音波砲を放つ事ができる。
- ミニコプター
- ジャンプ降下中にAボタンを連打すると降下速度が緩やかになる。
- 透明薬
- 一定時間ワギャンの体が透明になり、敵に触れてもミスにならなくなる(退治はできない)。横から触れた場合は敵をすり抜けるが敵の上に乗る事はできる。