ワンジェサン軽音楽団
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ワンジェサン軽音楽団 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 왕재산경음악단 |
漢字: | 旺載山輕音樂團 / 王在山輕音樂團 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
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片仮名: (現地語読み仮名): |
ワンジェサンキョンウマクタン |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
英語表記: | Wangjaesan Light Music Band |
ワンジェサン軽音楽団( - けいおんがくだん)は北朝鮮の音楽グループ。金正日からの指令により発足され、1983年7月22日創立。楽曲は平壌放送や朝鮮中央放送などでしばしば放送される。
「ワンジェサン」の名前は、金日成の革命の戦跡地のひとつにちなんでいる。漢字はないようですが([1])、「旺載山」と書かれることが多く、「王在山」とする場合もある。また、一部CDなどは"WJS"と略している場合もある。
目次 |
[編集] 楽曲の内容
歌は、金正日や金日成など一族や北朝鮮の政治を称える内容の曲が多いが、一部朝鮮民謡なども歌う。 また舞踊音楽など演奏のみの軽快な音楽も多い。
[編集] 代表曲
オリジナル曲もあるが、日本でさらに有名な普天堡電子楽団のカバー曲(主に歌詞なしでカバーしている)が少なくない。
- 仲間よ軍隊に行こう(Dong mu deul a gun dae ro ga ja)
- 社会主義は我らのもの(Sa hoe ju eui neun u ri geo ya)
- ないしょ話(Qui sok mal)
- 律動体操(大衆律動体操、幼稚園律動体操、少年律動体操、老人律動体操)※日本におけるラジオ体操のような位置付けの楽曲。金正日が国民の健康促進のために制作を指示したとされている。映像媒体も存在する。
- テコンドー体操(健康テコンドー体操、少年テコンドー体操、老人テコンドー体操)※律動体操と同じく、テコンドーをモチーフに国民の健康促進を目的とした楽曲。上記同様映像も存在。
など。
[編集] 主な歌手
- 廉青(リョム・チョン、렴청)
- 金花淑(キム・ファスク、김화숙)
- 黄淑京(ファン・スッキョン、황숙경)
- 呉情潤 (オ・ジョンユン、오정윤)
など。
[編集] 日本でのワンジェサン軽音楽団
以前は専門家などが中心に聞いていたとされているが、近年の北朝鮮への注目度の高まりから、テレビなどのメディアを通じて朝鮮中央放送などとともに流れる事が多々ある。 また、すでに放送終了しているが日本テレビ系列のブラックワイドショーや各種報道番組でも流され(特に前記「律動体操」「テコンドー体操」はこの番組で初めて日本で取り上げられたとされる)、北朝鮮に興味がある人を中心に知られ始めている。
[編集] 楽曲の入手方法
朝鮮中央放送や平壌放送で聞く事ができる他、CDも多数発売されている。ワンジェサン軽音楽団のCDアルバムは80年代から現在(2004年)までにおよそ70集以上発売されているが、日本で入手できる場所は限られている。また韓国でも一部で人気がある。
最近ではインターネットが普及したこともあり、MP3ファイルでの交換も盛んである。なお、著作権については後述する。
[編集] 北朝鮮の他の楽団
他にも、普天堡電子楽団や、朝鮮人民軍による朝鮮人民軍功勲国家合唱団、万寿台芸術団などの音楽グループがある。
[編集] ワンジェサン軽音楽団と著作権
2003年4月までは、日本国内では事実上利用が完全フリーだったが、現在はベルヌ条約により著作権的に「自国と同等、またはそれ以上」の権利で保護されている。
しかし朝鮮総連などによると、非営利目的などで利用する場合などは今までどおり、事実上オンラインでのアップロードも認めるコメントをしている。
更に日本の文化庁によると、「国交のない国に著作権料を払う必要はない」との見解もある。