ブラックワイドショー
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ブラックワイドショーは、2002年10月6日から2003年3月30日にかけて日本テレビで放送された、教養バラエティ番組である。 正しくは、「ブラックワイドショー・第三惑星放送協會(正確には"第"は略字体)」。 略すると「DHK」。
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[編集] 概要
ブラックワイドショーは、「黒く、正しく、美~しく」をモットーに、社会ではどうでもいい事とされていたり、普通のニュース番組等では伝えられないあらゆる“グッとくる”出来事を大胆に放送し、一部熱狂的ファン(マニアとも形容される)に人気を博した番組である。番組初期は、地球上のゴミニュース(世界中のタブロイド紙等のゴシップ記事)などを集め放送していたが、後期になってくると、テーマに特化したコーナーを設けるようになった。独特の演出は、数々の模倣演出・模倣番組を生みだしたとされる。
2003年3月、放送終了(接続終了)。終了の理由は、北朝鮮がベルヌ条約に加盟したからであるとされているが、その後の報道番組での北朝鮮映像を見る限り、真偽は定かではない。一説には、かつて同時間帯にて放送していた「マネーの虎」が記録的に打ち出した視聴率を越えられなかったという噂もある。(その当時、編成部長だった土屋敏男が就任時に始まった各新番組に対して設定した目標視聴率があり、たとえば昼なら10%、深夜は7%という設定があってそれを上回れば放送期間の延長を認められ、下回れば半年で打ち切りということであった。前番組の\マネーの虎は8.5%と目標を達成したため、放送期間延長とゴールデンタイム進出となったが、この番組は最高6.5%だったため、目標に届かず半年での終了となったと言われている)
放送終了後、2004年1月1日に1回の特番が組まれた。「大晦日特番」のはずだが、日付は年を跨いでしまっている。
その後、「第三惑星放送協会 ブラックワイドショー 惑星通達モハ2-135号」と題した第一弾のDVDが発売される。内容は、完全新作の1作。DVDには紙製のバッヂが付属しており、購入者は漏れなく「DVD型準協會員」となれる。
DVD型準協會員が7000人に届く勢いである事を受け、第三惑星放送協會が、緊急の合同研修会を「惑星協會員 マる秘合同剣修」と題し開催。合同剣修は、2004年3月29日~30日に、汐留・日テレホールに於いて行われた。その模様のごく一部が、DVD第二弾「第三惑星放送協會 ブラックワイドショー 惑星協會員 マる秘合同剣修」に収録されている。
尚、現在毎週日曜午後10時30分より同系で放映されている「中井正広のブラックバラエティ」は、「DHK娯楽部」(下記スタッフ)が関わっている点から「ブラックワイドショー」の後継番組だと考えられがちであるが、内容的には全くの別物である。しかし、垂木勉・杉本るみがナレーターとして出演している点や、北朝鮮の音楽をBGMに使用するなど演出にやや似かよっている点もある。スタジオの一部にもブラックワイドショーのセットがある。
2006年10月より「第三惑星放送協會 ルドイア☆星惑三第」という新番組がブラックワイドショーと同じ時間帯で、黄金の舌という番組枠内の前半に放送される。
[編集] 番組のコーナー
- 北朝鮮情報
- 同番組において最も注目されたコーナー。朝鮮民主主義人民共和国の朝鮮中央放送で放送された映像を中心とした、昼間のニュースでは見る事が出来ない多くのニュースが取り上げられた。
- 「律動体操」楽団音楽に合わせて踊るテレビ体操(ワンジェサン軽音楽団を参照)。
- 幼稚園律動体操:幼い少年少女がコーラス入りの楽曲に合わせて、笑顔で踊っている。
- 大衆律動体操:少年少女が、北朝鮮の観光スポットを背景に、笑顔で踊っている。
- 老人律動体操:踊っているのが、元喜び組のメンバーではないかとの噂もある。
- 北朝鮮の街の様子 - 日本を敵国と歌いながら学校に通う女学生等
- 少年少女のお披露目 - 大人顔負けの幼児のピアノ演奏や、将軍様(金正日)を崇拝する内容のコーラス等
- 朝鮮人民軍兵士の訓練の様子
- 宮塚利雄 独自に収集した朝鮮民主主義人民共和国関連グッズを紹介。
- 喜び組 踊っている映像が公開された。
- 黒★居酒屋 - 宮塚教授をはじめ、北朝鮮事情に詳しい方々が、居酒屋で酒を呑みながら、言いたい放題に語る
- 「律動体操」楽団音楽に合わせて踊るテレビ体操(ワンジェサン軽音楽団を参照)。
- 黒★笛(ブラックホイッスル、後に「黒★笛(ブラックリコーダ)」となる)
- 三浦理恵子惑星上級調査官のおしおきコーナー。セクハラ親父等の許せない男に関するお便りを読み上げた後、黒い笛を吹いて、身代わり君(身の丈程あるくまのぬいぐるみ)を、許せない相手に見立ててお仕置きをする。ちなみに三浦理恵子上級調査官はセーラー服で現れ、後のブラックリコーダにコーナー名称を変更した時には、笛の代わりにリコーダーを吹いていた。
- 地方のグッとくる曲紹介
- システムの素顔
- ローリー寺西(本名は寺西「一雄」であるが、テロップは「和雄」表記)が妖しい風俗店に電話をして、そのシステムを詳細に尋ねる。またその女性版というものもあり、三浦理恵子上級調査官がシステム内容を電話で尋ねていた。
- ラジャ・ライオンの捜索
- かつて、ジャイアント馬場とリングで対戦した経験のある大男、ラジャ・ライオンを捜索。もし見つかった時に彼と対戦させてみたい相手として、ジョン・ムウェテ・ムルアカ氏等をリストアップしたが、ラジャ氏が見つからないので企画倒れに終わる。
- 妖怪占い - 選んだカードのそれぞれに、妖怪をキーワードにした今週の運勢を発表するといったもの。
黒★笛のお便りの内容の再現や、宮城県仙台市にて防犯を呼びかける歌「パトちゃんのラブコール」のプロモーション、妖怪占いなどの番組の随所で、腹話術で使用する人形が使われている。
また、北朝鮮情報では、北朝鮮では存在すると思われる『ジャガイモ米』を作るというプロジェクトがあった。しかし、ジャガイモ米が完成し、次に北朝鮮には『トウモロコシ米』というものがあるらしいというのでそれを作ろうとしていたようだが、その後番組が打ち切られ、どうなったのかは不明。
[編集] 出演者(通称:第三惑星放送協會員)カッコ内は役職
- 細川俊之(惑星放送中佐→大佐に昇格)
- 三浦理恵子(惑星放送上級調査官)
- 垂木勉(惑星放送弁務官)
- 魚住りえ(惑星放送副主事2級→下級調査官に昇格)
- 初期の頃は地球上(日本テレビ局内)に設置された簡素なセットで、週替わり出演の同局アナウンサーとともに番組の進行役を担当していた(この頃は副主事2級という設定は登場していない)。その後マル秘合同剣修で3級合格が認められ(下級調査官)になった
- 杉本るみ(ナレーション)
- 寺西一雄(ローリー寺西)
その他若林アナウンサーも出ていたが、痴態の写真披露などで後半出てこなくなる。
[編集] スタッフ
[編集] ネット局
[編集] レギュラー放送局
- 日本テレビ(製作局)
- 札幌テレビ
- 青森放送
- ミヤギテレビ
- 山形放送
- テレビ新潟
- テレビ金沢
- 西日本放送
- 広島テレビ
- 山口放送
- 福岡放送(遅れ放送:2002年12月で打ち切り)
- 熊本県民テレビ
- 大分放送
- 鹿児島読売テレビ
- 琉球放送
[編集] スペシャル放送局
- 日本テレビ(製作局)
- 札幌テレビ
- 青森放送
- テレビ岩手※
- ミヤギテレビ
- 山梨放送※
- テレビ信州※
- テレビ新潟
- 福井放送※
- 中京テレビ※
- 西日本放送
- 南海放送※
- 高知放送※
- 福岡放送
- 長崎国際テレビ※
- 熊本県民テレビ
- テレビ大分※
- 鹿児島読売テレビ
※はスペシャルのみ放送した局。 山形放送、テレビ金沢、広島テレビ、山口放送、琉球放送ではスペシャルの放送は無かった。
[編集] 関連項目
- 夜のワイド魂―本番組終了後の2003年4月から半年間、TBSで放送した模倣番組の一つとされる。
- 第三惑星放送協会 DHK第二ラヂオ
- UMA 同番組において話題としたものの一種。
- 呪怨 エンディングにこの映画の主人公「俊雄」君の姿をインパクトとして使ったり、試写会の様子を番組で流したりしていた。
- 天野月子 エンディングテーマ曲「人形」のアーティスト
- 有田芳生 一度ゲストとして登場した事がある。同番組の記事にかなり呆れ果てていた。