下総台地
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下総台地(しもうさだいち)は千葉県北部一帯にかかる、関東ローム層からなる台地の名称である。
成田国際空港付近や千葉ニュータウン周辺は、なだらかな起伏が続く丘陵地帯となっているが、縁辺部は侵食により樹枝状の無数の谷が切れ込んでいる。
[編集] 歴史
台地の奥の部分は生活用水の入手が困難なことから集落はあまり形成されずに原野が広がっており、江戸時代には「小金牧」や「佐倉牧」などといわれる徳川幕府の馬の放牧地が広がっていた。明治時代に入るとこうした原野は御料牧場(三里塚)や陸軍(習志野原)の施設として開発され、また版籍奉還によって失業状態に陥った士族らに大規模な開墾を行わせるために、この台地の各地に入植させた。13の入植地にはそれぞれ開墾の順序により新しい地名が付けられた。(東京新田と総称される。以下、その入植地名と現在の所在市町村を記す。)
- 初富(鎌ケ谷市)
- 二和(船橋市)
- 三咲(船橋市)
- 豊四季(柏市)
- 五香(松戸市)
- 六実(松戸市)
- 七栄(富里市)
- 八街(八街市)
- 九美上(香取市)
- 十倉(富里市)
- 十余一(白井市)
- 十余二(柏市)
- 十余三(成田市・多古町)
なお、下総台地と利根川を挟んで北側にある常陸台地の2つをあわせて常総台地と呼ぶ。
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