中川一政
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中川一政(なかがわかずまさ,1893年2月14日 - 1991年2月5日)は、東京都生まれの洋画家、美術家、歌人、随筆家である。
目次 |
[編集] 経歴
- 1893年 東京本郷に生まれる
- 1914年 巽画会展に出品した作品が岸田劉生に見出されて画家を志す
- 1920年 初の個展(油彩)を開く
- 1922年 小杉放庵らと「春陽会(しゅんようかい)」設立に参加。
- 1931年 水墨画の個展を開く
- 1949年 神奈川県真鶴町にアトリエを構える
- 1975年 文化勲章を受賞
- 1986年 母の故郷である石川県松任市(現白山市)に松任市立中川一政記念美術館(現 白山市立松任中川一政記念美術館)が開館
- 1989年3月 真鶴町に真鶴町立中川一政美術館が開館した。
[編集] 作品
洋画、水墨画、版画、陶芸、詩作、和歌、随筆、書と多彩な作品を制作した。全てが独学であり自ら「在野派」と称した。洒脱な文章でも知られた。
[編集] 評伝・その他
- 97歳と長命であったが、晩年まで創作活動を続けたという。
- 遺した美術品コレクションが競売にかけられた際、それまで判明していなかったがゴッホの油彩画であることが判明した絵画があった。当初は落札予想価格が1万円とされていたものが、6600万円でウッドワン美術館に落札された。中川一政自身がゴッホ作であったことを知っていたかどうかは不明。
[編集] 系譜
長男は元劇団四季副社長、舞踊評論家の中川鋭之助。次男は映画監督中川晴之助。 孫(次男・晴之助の娘)には女優の中川安奈がいる。 中川安奈の母方の祖父は演出家・千田是也。