中華人民共和国外交部
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中華人民共和国外交部(ちゅうかじんみんきょうわこくがいこうぶ)は中華人民共和国の外務省に相当する機関。 国務院に所属し、中国政府の外交を担当する。
各国に外交官を駐在させるほか、国内各地にも外事事務所を設置する。 本庁舎は北京市朝陽区朝陽門南大街2号に所在する。なお、中華民国(台湾)、朝鮮民主主義人民共和国の外務省も外交部と称する。(大韓民国は現在は外交通商部。
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[編集] 歴代の外交部長
- 1949-1958 周恩来 国務院総理と兼任
- 1958-1972 陳毅 文革時の迫害で在任中に死亡 中共中央軍事委副主席、中共中央政治局委員(第8期)、中央委員(第7期,第9期)、全国政治協商会議副主席(第3代、第4代)
- 1972-1974 姫鵬飛 日中国交回復時に調印
- 1974-1976 喬冠華
- 1976-1982 黄華 71年に国連で議席を回復していて以来、初の国連大使。日中平和条約調印
- 1982-1988 呉学謙 90年に中国代表(副首相)として天皇陛下の即位の礼に出席
- 1988-1998 銭其琛 89年に国家主席特使として昭和天皇大喪の礼に参列
- 1998-2003 唐家璇
- 2003-現在 李肇星
[編集] 主要幹部
◆外交部長(外務大臣)
◆副部長(外務次官)
- 戴秉国 常務副部長
- 楊吉虎 アメリカ、オセアニア、香港マカオ、翻訳担当
- 喬宗淮 弁公庁、国外工作、規律指導
- 張業遂 政策研究、ヨーロッパ
- 武大偉 アジア、条約、法律 前駐日大使(2001-2004)
- 呂国増 西アジア北アフリカ、アフリカ
- 李金章 幹部人事、党務、服務
◆部長助理(外務次官補)
- 李輝 ヨーロッパ、アジア、外事管理
- 崔天凱 国際、軍縮、報道
- 何亜非 儀典、幹部人事、領事、渉外安全
2006年1月に人事異動。呂国増、李金章が次官に、亜洲局長の崔天凱とアメリカ大洋州局長の何亜非が次官補に昇格、呂新華が次官から解任された。また、これとは別に2005年に沈国放が世界知識出版社へ左遷されている。
国連大使を務め、次期外交部長の1人と期待されていた沈が左遷、同じくそのうちの1人と目されていた王毅が事実上行方不明となり、また亜洲局出身者が2人となった点を鑑みると、次期部長候補はそれまで出身者が優遇されていた報道局(銭其琛閥)ではなく、亜洲局(唐家璇閥)出身者から誕生する可能性が高い。
◆国務委員
- 唐家璇 外交担当、前外交部長
[編集] 本庁組織
弁公庁(総務局)、政策研究局、アジア局、西アジア北アフリカ局、アフリカ局、ヨーロッパアジア局、ヨーロッパ局、北アメリカオセアニア局、 ラテンアメリカ局、国際局、軍縮局、条約法律局、報道局、儀典局、領事局、香港マカオ局、翻訳室、外事管理局、対外安全行政局、幹部局、退職幹部局、行政局、財務局、文書局、機関党委、監察局、国外工作局、服務局
[編集] 駐日大使館
現任大使は王毅(1954年北京生まれ、元外交部副部長、2004年9月着任)。 大使館は東京都港区元麻布に所在し、大阪市、福岡市、札幌市、長崎市に総領事館、名古屋市に領事館を置く。
[編集] 報道局
中国の外交政策と対外関係、国際問題に対してニュースと立場を発表する部署。原則毎週火曜、木曜は記者会見を行う。
[編集] 関連項目
[編集] 外部サイト
- 外交部公式サイト(中国語、英語ほか)
- 駐日大使館公式サイト(日本語及び中国語)