久伊豆神社
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久伊豆神社(ひさいづじんじゃ、きゅういづじんじゃ)は、埼玉県の元荒川流域を中心に分布する神社である。祭神は大己貴命(大国主)である。久伊豆神社の分布範囲は、平安時代末期の武士団である武蔵七党の野与党・私市党の勢力範囲とほぼ一致している。
北埼玉郡騎西町の玉敷神社(たましきじんじゃ)は、かつて「久伊豆明神」と称しており、久伊豆神社の総本社とされている。
名前が「くいず」とも読めることから、第11回アメリカ横断ウルトラクイズ(1987年)の第二次予選会場として岩槻久伊豆神社が選ばれた。その影響で知名度が高まり、近年クイズ番組での優勝祈願に訪れる者も増えている。
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[編集] 各地の久伊豆神社
[編集] 越ヶ谷久伊豆神社
越ヶ谷久伊豆神社(こしがやひさいづじんじゃ)は、越谷市越ヶ谷にある神社である。越谷の総鎮守とされている。旧社格は郷社。宮内庁越谷鴨場と共に市の「環境保全地域」に指定されている。
創建は鎌倉時代とされている。神紋は立葵である。これは、近くに徳川将軍家が鷹狩などを行う越ヶ谷御殿があったことから、葵紋の使用が特別に許可されたものとされている。
境内には、国学者・平田篤胤の仮寓跡とされる松声庵がある。境内の藤は県指定の天然記念物となっている。
また、本殿の裏手には第二次世界大戦中、パラオ共和国コロール島に建立され日本人入植者などの信仰を集めた「南洋神社」をしのぶ「旧官幣大社南洋神社鎮座跡地遥拝殿」が建立されている。 久伊豆神社の本宗である伊勢神宮の南洋における分社であったことと、土屋前知事が遺骨収集団団長としてパラオを訪問していて交流が深かったことから建立が決まった。 2004年4月11日の竣工奉祝祭にはパラオのトミー・レメンゲサウ大統領も出席した。
[編集] 岩槻久伊豆神社
岩槻久伊豆神社(いわつきひさいづじんじゃ)は、さいたま市岩槻区にある神社である。岩槻の総鎮守とされている。旧社格は県社。境内は岩槻城址の一部である。
創建は不詳であるが、一説には欽明天皇の時代に土師氏が出雲から久伊豆明神(大己貴命)の分霊を勧進し岩槻に社殿を建立したのにはじまるとされている。1457年(長禄元年)、太田道灌が岩槻城を築城した際、当社を岩槻城の鎮守とした。
明治6年に村社、大正12年に郷社に列格した。神社では県社への列格を希望していたが、県社に昇格したのは昭和20年10月19日であった。明治8年に不審火により全ての建物が焼失し、大正4年までに再建された。
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