亀屋万年堂
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亀屋万年堂(かめやまんねんどう)は東京都目黒区自由が丘にある菓子専門店である。
創業は1938年。第二次世界大戦のため1941年から1945年は閉店したが、終戦後の1946年から営業を再開し、1948年、合資会社亀屋万年堂として会社を設立する。亀屋万年堂の代名詞・ナボナは1963年より発売を開始、1967年に王貞治(当時巨人軍選手)をコマーシャルモデルに起用し「ナボナはお菓子のホームラン王です!」のフレーズで人気を高め、工場の増設、1974年には本社を移築するなど躍進を果たした。
その後、新商品「森の詩」(餡をカステラで巻いた和風ミニロールケーキ)が登場、前述の王のCMの台詞に「森の詩もよろしく」というフレーズが加わり、これまた人気を得た。森の詩は、現在でもナボナと並ぶ人気商品である。
1979年に株式会社に改組。これをきっかけに亀屋万年堂製菓、カルチェラタンを設立し販売体制を強化(その後1984年に亀屋万年堂製菓を亀屋万年堂に吸収合併したが1995年に再独立。その際かしこ、東京ガトウ倶楽部、ケイエム商事と合せてグループ6社体制になる)。
2004年に社長に就任した国松彰は、王と同じく巨人軍の主力選手として活躍し、後に二軍監督、コーチなどを歴任した経歴を持つ。先代社長の娘と結婚したことが縁で王のコマーシャルモデル起用、並びに役員就任にもつながった。