人民元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
人民元(じんみんげん)は中華人民共和国の通貨。中国では通常人民幣(人民币、Rénmínbì、RMB)と呼ぶ。ISO 4217でのコードはCNY。
単位は元(Yuán:正式には圆と表記する。圓、円に同じ)。補助単位は角、分で、1元=10角=100分になる。なお北京語では元を块(kuài:塊)、角を毛(mao)と置き換える事が多く、特に口語において顕著である。
1994年までは、人民元とは別に、外貨に交換できる兌換元が発行されていた。
また、香港特別行政区および澳門特別行政区においてはそれぞれ独自の通貨香港ドルおよびマカオ・パタカが発行されている。
人民元は中国の中央銀行である中国人民銀行が発行している。 2005年7月21日、通貨バスケットによる管理フロートを導入し、事実上の人民元切り上げが発生した。1元=16.44円である。(2006年8月25日現在)
目次 |
[編集] 為替制度
多通貨バスケット(構成通貨は、ドル、ユーロ、円、ウォン等11通貨)を参照する管理フロート制
[編集] 流通硬貨
6種類
- 1元(2000年10月16日より第5版発行)
- 5角(2002年11月18日より第5版発行)
- 1角(2000年10月16日より第5版発行)
- 5分
- 2分
- 1分
[編集] 流通紙幣
1999年10月1日より建国50周年を記念し第5版(セット)の発行が始まり、その後2005年8月31日より第5版改訂版の発行が始まっている。第4版に比べ、偽造対策と耐久性の向上が図られている。デザインは、表面にすべて毛沢東の肖像画、漢数字表記の背景に中国でよく使われる花の図案化を使用。第5版としては1元以上の6種類。但し現在、以前の版の小額紙幣も流通している。
現在有効なのは第5版と第4版および、第2版のうち分単位の紙幣である。第3版と、第2版のうち元と角単位の紙幣は廃止されている。第1版は1953年に行われた10000分の1のデノミネーションにより廃止されている。第2版の分の紙幣は2007年4月1日に流通が停止となる予定。
[編集] 第5版人民幣
額面 | サイズ | 主要な色 | 肖像画 | 裏面のモチーフ | 漢数字背景 | 発行年月日 |
---|---|---|---|---|---|---|
100元 |
|
|
|
|
|
|
50元 |
|
|
|
|
|
|
20元 |
|
|
|
|
|
|
10元 |
|
|
|
|
|
|
5元 |
|
|
|
|
|
|
1元 |
|
|
|
|
|
|
[編集] 過去の版だが現在も有効な人民幣
- 100元(1980年第4版・1990年第4版改訂版)
- 50元(1980年第4版・1990年第4版改訂版)
- 10元(1980年第4版)
- 5元(1980年第4版)
- 2元(1980年第4版・1990年第4版改訂版)
- 1元(1980年第4版・1990年第4版改訂一回目・1996年第4版改訂二回目)
- 5角(1980年第4版)
- 2角(1980年第4版)
- 1角(1980年第4版)
- 5分(1953年第2版・今は殆ど使われなく2007年4月1日に流通が停止となる予定)
- 2分(1953年第2版・今は殆ど使われなく2007年4月1日に流通が停止となる予定)
- 1分(1953年第2版・今は殆ど使われなく2007年4月1日に流通が停止となる予定)
[編集] 為替レート
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
カテゴリ: 通貨 | 中華人民共和国の経済