佐藤元彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
佐藤 元彦(さとう もとひこ、1943年1月1日-)は、熊本県熊本市出身の元プロ野球選手(投手)。179㎝、70kg、右投右打。
[編集] 経歴
熊本高校時代はオーバースローだったが、慶大進学と同時にサイドスローに転向。当時の慶大は投手王国だったため、台頭したのは4年秋だった。サッポロビールを経て1965年ドラフト7位で東京オリオンズに入団。1972年に大洋ホエールズに移籍し、同年引退。1968年にはオールスターにも出場している。
1967年6月30日、東京スタジアムでの東映フライヤーズ戦では1回無死から3番手投手として登板、9回まで無失点で切り抜けて勝利した。先発鈴木隆・2番手木樽正明が無失点ならば「交代完了投手の完封勝利」だったが、木樽が降板するまでに1点を失っていたのでならなかった(この記録は1972年5月9日に阪神タイガース・上田二朗が、大洋戦で達成している)。
また1971年5月3日の同カードの10回表には、作道丞・大下剛史・大橋穣に連続本塁打を浴びて降板。リリーフに立った佐藤政夫も続く張本勲・大杉勝男に本塁打を浴び、5者連続本塁打の日本記録を作ることとなった。
[編集] 通算成績
年度 | チーム | 背番号 | 試合 | 完投 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 安打 | 四球 | 三振 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1966 | 東京 | 17 | 10 | 1 | 2 | 1 | 30 | 29 | 8 | 11 | 3.60 | |
1967 | 東京 | 17 | 45 | 2 | 8 | 8 | 167.2 | 137 | 48 | 85 | 2.79 | |
1968 | 東京 | 17 | 48 | 9 | 12 | 13 | 207 | 207 | 73 | 88 | 3.70 | |
1969 | ロッテ | 17 | 9 | 0 | 0 | 2 | 17.1 | 26 | 9 | 11 | 8.47 | |
1970 | ロッテ | 17 | 31 | 1 | 5 | 5 | 93 | 94 | 24 | 44 | 3.39 | |
1971 | ロッテ | 17 | 24 | 1 | 3 | 4 | 61.1 | 67 | 16 | 33 | 5.90 | |
1972 | 大洋 | 16 | 12 | 0 | 0 | 2 | 16 | 23 | 4 | 7 | 7.88 | |
通算 | 179 | 14 | 30 | 35 | 592.1 | 583 | 182 | 279 | 3.86 |