侍道2

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侍道2（さむらいどう2）は、株式会社スパイクが2003年10月9日にプレイステーション2用ソフトとして発売したゲームソフト。製作は前作と同じくアクワイア。『侍』の続編である。舞台は前作の峠から町へと大きく広がり、登場する人物なども大幅に増えた。 侍としてどのように行動し何を守り、何を正義とし、誰を斬るかはプレイヤーの自由であり、前作からの重要な要素は受け継がれているといえよう。 2004年11月3日には、幾つかのバグ修正、新たな刀、対戦モードやおまけなどの要素が新たに加わった『侍道2　決闘版』（廉価版）が発売された。

目次 1 ストーリー 2 概要 2.1 勢力度 2.2 施設 3 主な登場人物 3.1 青門組 3.2 天原奉行所 3.3 その他 4 外部リンク

[編集] ストーリー

時代は前作より約20年遡った幕末期。 異国との貿易により栄えている「天原」。時代の変革はこの町にも及び、天原の利権を我が物として狙う「幕府」、お取り潰しの口実を与えぬよう些細な悪も厳しく取り締まんとする「天原奉行所」、「素魔」と呼ばれる怪しげな薬を売り町民を苦しめ搾取せんとする「青門組」、それらの攻坊に振り回され辟易している「町人達」。

そんな激動の最中、ふらりと流れ着いた侍が1人いた。刀をひと振り、金は無く空腹で今まさに意識を失い倒れた時、1人の少女がおにぎりを差し出す。 侍はここで何を見て、何を成すのか。物語はここから始まる。

[編集] 概要

プレイヤーは架空の出島「天原」に流れ着いた主人公を操作して、8月21日から30日までの10日間（ストーリーによってはこれより短い）を過ごす。 この世界には、三つの勢力（町人、ヤクザ、奉行所）があり、それぞれストーリーの柱となる設定を持っているが、どのようなシナリオが展開するかはプレイヤーの行動しだいである。

プレイヤーには、何も行動せず何も選択しないという「自由」すら与えられているが、上記の時間の概念によって、最終的には14のエンディングのいずれか（若しくは操作キャラクターの死亡や中途退場）に辿り着き、プレイ内容の評価（侍度）が判定される。

シナリオプロットの完成度は高く繰り返しの観賞に耐えるものになっており、この物語を愛好するファンによって多くの2次創作活動が展開され、ファンサイトや小説掲示板が開設された。

また、プレイ中に入手した刀や性能を上げた刀を次回プレイに持ち越せるので、刀のコレクションという楽しみ方もできる。 発売後、数ヶ月して、レア刀やパラ変刀と呼ばれる稀少アイテムの出現に法則性があることが発見されたために、その他の法則性を解明するマニアックな楽しみも開拓され、2006年現在も新たな法則が発見されている。

2007年にはプレイステーション3にて『侍道3』が発売予定。

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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

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[編集] 勢力度

本作では、『勢力度』という隠しパラメーターがある。これはゲーム中、プレイヤーが様々な行動をすることによって変動するものであり『町人、奉行所、青門組』の３つがある。ゲーム開始時点では、各勢力とも同じ数値である。この数値が高ければ高いほど、その勢力に属する人々が町中に増え、プレイヤーに対して親しげに接して来てくれる。 逆に低ければ低いほど、その勢力に属する人々が街中で見られなくなりプレイヤーが近づいただけで、町人勢力では逃げられたり、やくざ勢力なら命を狙われ、奉行勢力では武器を持って襲いかかってきたり捕縛しようと掛かってくる。特定の勢力を伸ばせば伸ばすほど、仕事でもらえるお金の量が増えたり、お店での品物の数の増加がみられる。

数値が変動増減する条件として主に、「各勢力で任された仕事を成功させる」、「各勢力に属する人々を蹴る、目の前で抜刀する、斬り殺す」、「各勢力で発生するイベントをこなす」、「お店で買い物をする」、「お店でお金を払わず逃げる」が挙げられる。 この勢力度の状態によって26日以降、町人ルート、奉行ルート、やくざルート、無所属ルートへとストーリーが進む仕組みとなっている。

[編集] 施設

本作での施設において、新たに追加された施設として「お店」、「天原道場」、そして前作から引き続き登場しているものとして「鍛冶屋」がある。順を追って説明したい。

「お店」は本作の中でも大きなウェイトを占めている。主人公の体力回復、増強を担うアイテムの大半はここで購入することになる。それ以外にも一定時間攻撃力、防御力を上げるアイテム、刀の攻撃力、防御力を上げるアイテムもここで購入することになり、本作でお店の利用は重要であるといえる。

本作では、プレイヤーキャラに眼鏡や傘などの服飾品を付けることが出来、それらのアイテムもお店で購入することができる。

お店は「町人勢力」に属しており、勢力を挙げれば新たなアイテムの追加や料金の値下げなど、お得な特典が多い。逆に勢力を下げる行為、「町人を斬る」、「お店で買った商品に対しお金を払わない」等を行なった際には、お店の利用は出来なくなる。 再び利用するには、町人勢力を上げる必要が生じる。

「天原道場」は、本作における戦いの基本を教えてくれる初心者の為の施設と思ってよい。ここでは道場師範「黒生　鉄生」（くろふ　てっせい）による殺陣の動き、道場門下生による各アクションの方法を教えてもらえる。もう一つ特徴的なのは、師範に直接勝負を仕掛けることも出来ることである。師範は強敵だが、倒すことによって巻物（刀の技を覚えるアイテム）や師範の刀を奪うこともできる。

「鍛冶屋」 このゲームでは、主人公自体は強くならない（体力のみアイテムで成長する）。 したがって、主人公の攻撃力、防御力の強さは刀によって決まる。鍛冶屋で出来ることは刀の攻撃力、防御力の増加、刀の硬度増加、刀の冠名付けの３つである。 硬度は刀の耐久力と言え、数値が大きい程折れ難くなり、戦闘で大技を連発できる。 冠名は刀の出来（攻撃力、防御力、刀の質、惨殺数、刀の名前など）を1度だけ見て貰い、それによって、刀の攻撃力、防御力が増加するものである。 店主である「堂島」は夜、未明の時刻に沼田町をうろついており、町人勢力が低い時や金を払わず刀を鍛えてもらった時などの場合、近づくと襲い掛かってくる。 ここでも、堂島を倒すことで独自の刀（正確には鍛冶道具）を入手することが出来るため、 刀をコレクションする場合、一度は倒す必要がある。

[編集] 主な登場人物

• 主人公

前作の侍同様キャラ、服装が何種類か用意されており、それらを組み合わせて主人公の外見をある程度自由に設定できる。

[編集] 青門組

• 高沼半左衛門

先代組長亡き後の青門組を牛耳ってる男。性格はかなり冷酷。

• 陰沼京次郎

青門組の用心棒。血を好む性格ゆえあだ名は「狂犬」。

• 一吉・仁平・三太

顔に白粉の塗ってる三人組のチンピラ。典型的な三馬鹿。

• 天原のかすみ

亡くなった青門組先代の娘。高沼半左衛門に対して敵意を持っている。

• どチンピラ

モブキャラ。青門組の門前で仕事の依頼を紹介している青門組のチンピラ。

[編集] 天原奉行所

• 黒羽三河守義隆

天原の御奉行。幕府やヤクザである青門組などから天原を守ることに力を注いでいる。

• 武藤郷四郎

天原の同心。正義感が強く真面目な性格で義隆御奉行から厚い信頼を受けている。

• 中村宗助

オカマっぽい喋り方をする天原の同心。腕は確かである。

• 保野暮右衛門

幕府からやってきたお目付役の同心。前作に登場した井ノ頭茂吉と非常に似ている。

• 与力

モブキャラで天原奉行所の門前で仕事の依頼を紹介している同心。

[編集] その他

• 天風の少女

言葉が不自由で身寄りの無い少女。純粋な心の持ち主で行き倒れの主人公に自分のおにぎりを全部あたえるほど心が優しい。

• 舞風

天原で唯一の遊郭である天風で一番の遊女。したたかな性格でかなりしっかりしている。

• 団八

天風の用心棒兼雑事を担当している男。天風の少女の良き理解者であり、情報通。

• 奈美・ファンバステン

天風のギャル系の遊女。

• 弦庵

町外れで暮らしている天原唯一の医者。命を簡単に奪う侍を嫌っている。

• 千代

弦庵の診療所で助手を担当している女性。面倒見が良い。

• 九三郎

探究心の強い薬売りの男。商売とは無関係なことに首を突っ込む性分のようだ。

• 紅屋角兵衛

天風で商人をやっている関西訛りの男。

• 小坪

前作に登場した黒生家の坪内八郎によく似た子供。

• 鍛冶屋の堂島

天原のある町で鍛冶屋を営んでいる男。夜道を散歩するのが日課。顔は前作の堂島軍二と瓜二つ。

• 黒生鉄生

天原にある道場の主。前作の黒生鉄心と風貌がとてもよく似ている。

• おぼろ

夜中主人公に出会うと突然襲ってくる女の忍。

• 隠密

おぼろ同様夜中主人公に出会うと突然襲ってくる忍者。

[編集] 外部リンク