内閣顧問
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内閣顧問(ないかくこもん)は、明治初期の太政官と太平洋戦争時の内閣に設置された役職。
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[編集] 明治期の内閣顧問
太政官に設置され、機密事項に参与する非常設の官とされたが、実態は政府中枢と対立した重要人物を政府中枢から排するために宛がった役職であった。
[編集] 内閣顧問
[編集] 昭和期の内閣顧問
1943年10月18日、東條内閣が軍需生産増強のための行政監察を目的に従来の内閣参議を廃止して設置、鈴木貞一・藤原銀次郎・結城豊太郎・山下亀三郎ら財界を中心に7名が任命された。
1944年10月28日、小磯内閣が内閣総理大臣の国政運営に助言・参画するものに改めて、有田八郎・小泉信三・正力松太郎・小泉又次郎ら各界から12名を任命した。
1945年4月26日、鈴木内閣が来るべき本土決戦準備の推進のために、浅野良三・藤山愛一郎・千石興太郎・岩田宙造ら各界から10名を任命した。
だが、太平洋戦争敗戦後に成立した東久邇宮内閣は内閣顧問は設置せず、自然消滅の形で事実上廃止された。