十七歳の地図
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十七歳の地図 | ||
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尾崎豊 の アルバム | ||
リリース | 1983年12月1日 1991年5月15日(再発) 2001年4月25日(再々発) |
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録音 | 1983年7月30日~1983年10月7日 (SONY MUSIC SHINANOMACHI STUDIO) (SONY MUSIC ROPPONGI STUDIO) |
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ジャンル | J-POP | |
時間 | 47分19秒 | |
レーベル | CBSソニー | |
プロデュース | 須藤晃 | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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尾崎豊 年表 | ||
十七歳の地図 (1983年) |
回帰線 (1985年) |
十七歳の地図(じゅうななさいのちず)は日本のミュージシャン、尾崎豊のファースト・アルバムである。英題は『SEVENTEEN'S MAP』。
その後、1985年にスリムケースで初CD化され、1991年5月15日に通常ケースで再リリース、さらに2001年4月25日に2面紙ジャケット仕様で完全限定生産盤としてソニー・ミュージックレコーズより再リリースされた。
全体的にはメッセージ色の強いロックサウンドで固められているが、フォークソングに近いニュアンスのものや、バラードソングも収められている。
[編集] 解説
ソニー主催のオーディションに合格し、弱冠17歳にしてレコーディングされた作品。発売時に尾崎豊本人が高校在学中であったため、生産枚数が抑えられ、初回生産分はかなり少ない。しかし、本人が高校を中退し、翌年シングル「卒業」で話題になると、再発売が開始された。尾崎豊の代表曲といえる曲が数多く収められ、ファースト・アルバムにして脅威の完成度を誇る。後に尾崎自身も「ファースト・アルバムを超える作品が作れない」と発言していることも、それを裏付けている。鬱屈した10代の感情を歌い上げた楽曲群は若者たちに受け入れられ、現在でも再販が繰り返されている、時代を超えた作品である。また、発売からミリオン達成まで日本一時間が掛かった(10年3ヵ月21日)アルバムでもある。
[編集] 収録曲
- 街の風景(SCENES OF TOWN)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:西本明)- 原題は「町の風景」。デモテープでは10分に及ぶ長い曲であったが、レコーディングの際にプロデューサーの意向によって時間が縮められた。フォークソングに近いイメージの曲であったが、エレクトリックなアレンジによって泥臭さが消え、尾崎豊の序章を静かに飾った作品である。
- はじまりさえ歌えない(CAN'T SING EVEN THE BEGINNING)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:西本明)- 一人暮らしになってから初めて作られた曲。本人のアルバイト経験を元につくられた歌詞が歌われている。後に3rdシングルとしてシングルカットされた。
- I LOVE YOU
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:西本明) - ハイスクールRock'n'Roll(HIGH SCHOOL ROCK'N'ROLL)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:西本明)- 原題は「セーラー服」。
- 15の夜(THE NIGHT)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:町支寛二)- 本アルバムと同時発売されたファースト・シングル曲。原題は「無免で…」。「盗んだバイクで走り出す」という歌詞があまりにも有名な代表曲。1991年の最終公演ではアコースティック・ギター一本で歌われている。
- 十七歳の地図(SEVENTEEN'S MAP)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:西本明)- アップテンポなロック・チューン。タイトルの由来は中上健次の小説「十九歳の地図」から引用された。ほとんどのライブで演奏されている定番の曲である。セカンド・シングルとしてシングルカットされた。
- 愛の消えた街(LOVELESS TOWN)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:町支寛二) - OH MY LITTLE GIRL
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:西本明) - 傷つけた人々へ(TO ALL THAT I HURT)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:西本明)- ファースト・シングル「15の夜」のB面曲。誰かに語りかけているような歌い方が印象的な曲である。
- 僕が僕であるために(MY SONG)
(作詩・作曲:尾崎豊 / 編曲:町支寛二)- ライブでも度々演奏されていた曲。制作段階とは歌詞がかなり異なる。後にSMAP主演の同名のテレビドラマで使用された。
- ※(LP盤では6曲目の「十七歳の地図」からB面)
[編集] 参加ミュージシャン
- 滝本季延(たきもと・としのぶ) - ドラム (#1~#4,#6,#8,#9)
- 菊池丈夫 - ドラム (#5,#7,#10)
- 本田達也(ほんだ・たつや) - ベース (#1~#4,#6,#8,#9)
- 岡沢茂(おかざわ・しげる) - ベース (#7)
- 美久月千晴(みくづき・ちはる) - ベース (#5,#10)
- 鳥山雄司(とりやま・ゆうじ) - ギター (#1~#4,#6~#9)
- 青山徹(あおやま・とおる) - ギター (#6)
- 佐藤英二(さとう・えいじ) - ギター (#5,#10)
- 町支寛二(ちょうし・かんじ) - ギター (#5,#7,#9)、アコースティックギター (#10)
- 北島健二(きたじま・けんじ) - ギター (#2,#4)
- 笛吹利明(うすい・としあき) - アコースティックギター (#2)
- 西本明(にしもと・あきら) - キーボード (#1~#10)
- 板倉雅一(いたくら・まさかず) - キーボード (#5)
- 石井空太郎(いしい・こうたろう) - パーカッション (#2,#4,#6,#7,#9)
- 川瀬正人(かわせ・まさと) - パーカッション (#5)
- 古村敏比古(ふるむら・としひこ) - サックス (#5)
- ダディ柴田(だでぃ・しばた) - サックス (#4,#6)
- ジョーグループ - ストリングス (#8,#9)
- 比山グループ(ひやま・ぐるーぷ) - コーラス (#9)
- 大友康平(おおとも・こうへい)(from ハウンド・ドッグ) - コーラス (#4)
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