厚狭・埴生バイパス
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厚狭・埴生バイパス(あさ・はぶバイパス)は山口県宇部市から下関市に至る国道2号(国道9号重用)のバイパス道路。旧厚狭郡山陽町の二大中心集落である厚狭(あさ)地区と埴生(はぶ)地区で生じている交通渋滞を緩和することを目的として建設されている。中間の山陽小野田市津布田の約0.3km間で一旦現道と接続しており、東側が厚狭バイパス(厚狭工区)、西側が埴生バイパス(埴生工区)であるが、この付近の現道改良工事を併せて両者が一体的に整備されており、厚狭・埴生バイパスと一括して呼ばれている。
現在、埴生工区5.2kmは全線開通しており、終点で国道2号(国道9号重用)小月バイパスと接続している。一方厚狭工区は山陽小野田市杣尻(そまじり)の山口県道71号小野田山陽線交点から山陽小野田市山野井の談合峠交差点までが開通しており、埴生工区と合わせると計10.8kmが開通している。厚狭工区の宇部市逢坂~山陽小野田市杣尻間1.8kmは現在建設中である(2007年度開通予定)。
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[編集] 概要
- 起点:山口県宇部市逢坂(国道2号〔国道9号重用〕現道と接続)
- 終点:山口県下関市松屋東町2丁目(国道2号〔国道9号重用〕小月バイパスと接続)
- 延長:12.6km
- 規格:第3種第1級
- 幅員:26m
- 車線数:4車線(当面は暫定2車線で供用)
- 車線幅員:3.5m
- 設計速度:80km/h
[編集] 沿革
[編集] 厚狭工区
- 1973年度 事業化
- 1982年度 用地買収開始
- 1989年度 工事着手
- 1999年3月 山陽小野田市杣尻(山口県道71号小野田山陽線交点)~山陽小野田市迫山(山口県道226号津布田郡線及び山口県道227号厚狭停車場郡線交点)間1.3km開通。
- 2000年10月 山陽小野田市山野井(新山野井工業団地)~山陽小野田市津布田(国道2号〔国道9号重用〕交点)間1.4km開通。
- 2004年3月 山陽小野田市迫山(山口県道226号津布田郡線及び山口県道227号厚狭停車場郡線交点)~山陽小野田市山野井(新山野井工業団地)間2.9km開通。
[編集] 埴生工区
- 1991年度 事業化
- 1993年度 用地買収開始
- 1995年度 工事着手
- 2001年3月 山陽小野田市津布田(国道2号〔国道9号重用〕談合峠交差点)~山陽小野田市埴生(山口県道229号埴生停車場線〔山口県道232号奥万倉山陽線重用〕交点)間2.5km開通。
- 2006年7月29日 山陽小野田市埴生(山口県道229号埴生停車場線〔山口県道232号奥万倉山陽線重用〕交点)~下関市松屋東町2丁目(国道2号〔国道9号重用〕交点)間2.7km開通。これにより埴生工区は全線開通となった。