可部駅
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可部駅(かべえき)は、広島県広島市安佐北区可部2丁目にある西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅。
駅構内には可部線全線の保守・運営を管轄していた可部鉄道部の事務所があったが、2006年6月30日をもって廃止された。
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[編集] 駅構造
- 1番線:広島方面(頭端式)
- 2番線:広島方面(頭端式)
- 3番線:広島方面
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- 日中の広島方面電車は主に2番線から発車する。朝夕の一部の広島方面電車は1番線や3番線から発車するものもある(もともと3番線にも架線があり電車の入線が可能である)。
- かつて3番線は三段峡方面列車の発着に使用されていた。また、三段峡方面から当駅を直通し広島方面に向かう列車も3番線に発着した(1・2番線は頭端式のため、もともと広島方面折り返し専用であった)。
- 現在(三段峡方面廃止後)は、3番線は構内から少し先(旧三段峡方面)に続いていて、国道54号のオーバークロス手前に車止めが設置され途切れている(写真)。
便所は改札内にあり、広島市内にもかかわらず男女共用の汲み取り式であったが、汚い上に悪臭の漂う便所は乗客に不評だった。しかし2006年(平成18年)3月に清潔感のある男女別の水洗式便所に改造されている。かつては改札外に男女別の汲み取り式便所があったが、閉鎖された。
[編集] 駅周辺
国道54号(国道183号・国道191号・国道261号との重複区間)が駅の西側を通っている。また、非電化区間の廃止代替バス(広島電鉄・広島交通)も駅の西側から発着している。
路線バス・可部駅前停留所が、国道54号を挟んだ場所と駅から数メートル 離れた場所にある。こちらは代替バス停留所とは別物である。
現在、西口再開発を進めている。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員 3,893人(2004年度)
- JR可部線の駅では、13駅中4位(広島駅・横川駅を含む)。三滝駅-可部駅間では、大町駅の次に利用者が多い。
[編集] 歴史
- 1911年(明治44年)7月13日 大日本軌道広島支社の駅として開業。
- 1919年(大正8年)3月11日 可部軌道へ譲渡され、同社の駅となる。
- 1926年(大正15年)5月1日 広島電気に合併され、同社の駅となる。
- 1928年(昭和3年)11月9日 電化工事のため古市橋駅からが運休、バス代行輸送となる。
- 1929年(昭和4年)12月2日 電化工事完成、営業再開。
- 1931年(昭和6年)7月1日 広浜鉄道へ譲渡され、同社の駅となる。
- 1935年(昭和10年)12月1日 広浜可部駅に改称。
- 1936年(昭和11年)9月1日 国有化され、国鉄の駅となる。可部駅に改称。
- 1936年(昭和11年)10月13日 可部~安芸飯室間開業、途中駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
- 2003年(平成15年)12月1日 可部~三段峡間(46.2km)廃止、終着駅となる。
かつては、電化区間と非電化区間の境界駅であったが、非電化区間が2003年11月30日限りで廃止され、終着駅となった。