吉本印天然素材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
吉本印天然素材(よしもとじるしてんねんそざい)は、1991年9月、吉本興業所属の若手芸人で結成された、ダンスとお笑いをミックスしたユニット。略称「天然素材」「天素」(てんそ)。出身芸人達のブレイクから、近年、再び注目を集めている。
目次 |
[編集] メンバー
- ぜんじろう(リーダーであったがこのユニットが売れる前に脱退させられる。)
- TEAM-0(初期に脱退)
- 石野桜子(初期に脱退)
- 雨上がり決死隊(宮迫博之・蛍原徹)(吉本総合芸能学院(NSC)大阪校7期生)※1996年2月脱退
- FUJIWARA(原西孝幸・藤本敏史)(NSC大阪校8期生)
- バッファロー吾郎(竹若元博・木村明浩)(NSC大阪校8期生)
- ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)(NSC大阪校9期生)※1994年脱退
- チュパチャップス(ほっしゃん。(星田英利)・宮川大輔)(NSC大阪校9期生)※解散
- へびいちご(島川学・高橋智)(NSC大阪校9期生)
[編集] 概要
ダウンタウンが東京進出した後、何をやっても客が笑わない心斎橋筋2丁目劇場にてぜんじろうが「こんなにおもろいのに笑わない、客は死ね!」と楽屋で毒づく芸人ユニットとして、「しねしね団」を結成。だが、ひたすらおもしろい事を追求したいメンバーと、アイドル芸人として売り出したい吉本興業との間に軋轢もあり、ぜんじろうは脱退させられ、ダンスもできるアイドル芸人ユニット吉本印天然素材として売りだされる。 大阪芸人でありながら主に東京で活躍し、関東ローカルのレギュラー番組も持っていた。日本テレビで火曜日の深夜に同名の冠番組「吉本印天然素材」が放送されていた(のちに日曜日の夕方で復活、「ぐるぐるナインティナイン」の前身番組である)。イベントで後楽園ホールを満員にするなど若い女性を中心にアイドル的人気があった。当時世界的にヒットしたテクノユニット2 Unlimitedの曲、『No Limit』がテーマ曲のように使われていた。
当時は雨上がり決死隊やFUJIWARAの人気が高かった。しかしナインティナインに単独の仕事が増えるにつれて活動は縮小。残りのメンバーは大阪に帰ったものの、大阪に活動の基盤を持っていなかったため、再び売れるまでに長い時間を要した。
雨上がり決死隊脱退後ユニット名を「天然劇場」に改名。その後1999年解散。
その後、吉本興業は『フルーツ大統領』『news』『WEST SIDE』といった複数の若手芸人によるアイドル的ユニットを送り出した。これには天然素材の成功が少なからず影響を与えている。 過去には「ザ・パンダ」という若手落語家ユニットも存在。メンバーは桂文珍、月亭八方、桂きん枝、先代林家小染(故人)。
ユニット解散から7年が経っているが、コンビ解散はあるものの引退したメンバーはいない珍しいケースである。
[編集] その後
- 天然素材脱退後、人気も落ち地獄の時代を迎える。
- しかし、2000年頃からエブナイをはじめとする全国区番組に出演。
- その後、深夜で冠番組を持つようになり、徐々にゴールデンの看板番組を持つまでの人気者となる。
- 宮迫博之は俳優としても活躍している。
- 天然素材解散後、人気も落ち地獄の時代を迎える。
- 関西に戻り、1997年に伝説ともいえる人気をほこった深夜番組『吉本超合金』を持つ。その後もbaseよしもとの主力メンバーとなり、関西中心に再び人気を集める。
- 2003年頃より再び東京で活動、現在は全国区の番組にも多数出演している。
- 天然素材解散後、人気も落ち地獄の時代を迎える。
- のちに、baseよしもとの主力メンバーとして活躍。
- 数々のイベントをプロデュース。バッファローファミリーなるアングラ芸人を発掘、全国区芸人に育てる。現在関西を中心に宗教的とも言えるカリスマ的な人気をほこる。
- 天然素材脱退後、一躍吉本の筆頭株となる。
- 深夜番組からスタートし、今ではゴールデンタイムにレギュラー番組を多数持つ吉本興業屈指の売れっ子芸人。
- 天然素材解散後、人気も落ち、地獄の時代を迎えコンビを解散。
- ほっしゃん。はピン芸人として活躍中。R-1グランプリ優勝。2005年頃、全国区ゴールデンでもかかせない存在となる。
- 宮川大輔は俳優として活躍中。有名な舞台にも多数出演しており、演技には定評がある。2005年後半頃から全国区の番組へ出ることも多くなり、そのおもしろさが見直され始めている。
- 天然素材解散後、人気も落ち地獄の時代を迎える。
- 2005年現在、レギュラー番組はない。が、ルミネtheよしもとやうめだ花月のステージに出演中。他メンバーに続き、日の目を見る日は近いか。
- 2006年 テレビ東京の大晦日特番9時間生放送!笑いっぱなし伝説にてひな壇に並ぶが、前半と後半に1度づつコメントを振られるのみで、あった。
[編集] テレビ
- 「吉本印天然素材」
- 日本テレビ、1991年10月4日~1993年3月30日 深夜火曜日25:10~25:40
- 枠移動、1993年4月~1994年3月 夕方日曜17:00~17:15
- TBS、1994年10月~1995年3月
[編集] ビデオ
- 「てんそ6月号」
- 「てんそ特別号」
- 「てんそ満員御礼」
- 「てんそ8月号」
- 「てんそ○秘大作戦」
- 「てんそ大入満員」
- 「てんそ笑大作戦」
- 「てんそコンビネタ」
- 「てんそ一発逆転」
- 「てんそ爆弾」
- 「てんそ千客万来」
- 「吉本印天然素材スペシャルライブin後楽園ホール」
- 「吉本印天然素材V1~5」
[編集] CD
- 「吉本印天然素材のCD巻~頂点対決『歯をくいしばれ!!~』」
[編集] 天素とめちゃイケの関係
天素解散後、くすぶっていたメンバーがブレイクするきっかけとしてはナインティナインの出演するめちゃ×2イケてるッ!が関係している。同番組によってブレイクした芸人は数多いが、特に雨上がり決死隊はめちゃイケを火種として大ブレイクを勝ち取った。
- 1999年・・・12月、愛するコンビ別れるコンビに雨上がり決死隊が出演。しかし、コーナーお蔵入りで放送されず、これがガチンコ対決のきっかけとなる。
- 2000年・・・1月、雨上がり決死隊がナインティナインとガチンコ対決企画を行う。そこから派出し、6月、オカッチ&ミヤッチがスタート。11月、笑わず嫌い王決定戦に出演。
- 2001年・・・11月、岡村隆史がモーニング娘。のコンサートに出演するため、夏まゆみ先生に恋愛レボリューション21の振り付けを教わりに行く際、上記の問題児ぶりを謝罪した。同じく真の問題児矢部も仲良く謝罪。
- 2002年・・・2月~8月、オカッチ&ミヤッチに天素元メンバーが続々出演。最終的にへびいちご以外のメンバーが全員集合した。
- 2003年・・・2月、FUJIWARAが笑わず嫌い王決定戦に出演。4月には恋のかま騒ぎのコーナーレギュラーとなった。
- 2005年・・・2月、バッファロー吾郎が笑わず嫌い王決定戦に出演。6月、チュパチャップスがほっしゃん。パンダ、宮川が飼育員役として、体を張ったコントを披露している。
- 2006年・・・1月、今年も番組は心で作れお年玉なしスペシャルの恋のかま騒ぎにメンバーが再集結する。その翌週のかま騒ぎ未公開映像集にて、十数年ぶりにNoLimitを披露した。しかし今回もへびいちごは不参加。
- 2006年・・・4月、岡村・原西が出演しているシンクロナイズドテイスティングに雨上がりと、原西の相方藤本が出演。祭りじゃダンスで「We are TENSO」と、当時雨上がりが出演していたワンナイの宮迫のメインキャラ「轟さん」のギュイーン!を披露した。