奈良県第1区
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行政区域 | 奈良市(旧・都祁村を除く区域) |
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比例区 | 近畿ブロック |
設置年 | 平成6年(1994年) |
選出議員 | 馬淵澄夫(民主党) (第44回総選挙) |
有権者数 |
奈良県第1区(ならけんだい1く)は、日本の衆議院における選挙区。
目次 |
[編集] 区域
[編集] 特色
県の政治、経済、交通、文化の中心だけに、保守王国と呼ばれた県内にあって中道、革新票も多く見られる。奈良市の東部は保守票が多く、奈良町など旧市街は保守票、革新票(旧・日本社会党、社会民主党、日本共産党)、公明党の支持母体である創価学会票が多く混在。新興住宅地の北部、西部は無党派層が多い。
無党派層については、特に新興住宅地に住み大阪府、京都府に通勤する「奈良府民」は生活、文化水準が高く、地域への関心が薄いことから、国政選挙の投票率は高いが、地方選挙の投票率は低いと言われる。また元々の中道、革新票に加え1区現象はここにも現れ、民主党の候補が当選している。
ちなみに選挙区域とほぼ重なる奈良市の市議会の議席(2005年改選、全46議席)を見ると、保守系会派が20、公明党8、共産党7、革新系会派8で、基礎票は保守系、創価学会、共産党(かつてはもっと強かった)が強く、その他の革新系は弱いことが分かる。
[編集] 歴史
1996年以降、新進党、自由民主党、民主党がそれぞれ議席を獲得している。
- 第41回衆議院議員総選挙(1996年)
- 第42回衆議院議員総選挙(2000年)
- 第43回衆議院議員総選挙(2003年)
- 前回落選の民主党の新人・馬淵と自民党の現職・高市(コスタリカ方式で森岡と入れ替わり)と共産党の新人が立候補。結果は馬淵が高市を僅差で押さえ初当選。高市はその後、2005年の総選挙では、奈良県第2区から出馬し当選している。
- 第44回衆議院議員総選挙(2005年)
- コスタリカ方式で森岡が出馬するはずだったが、郵政民営化法案に反対したため無所属で、さらに刺客候補として鍵田忠兵衛(前・奈良市長)が自民党から出馬。(詳しくは第44回衆議院議員総選挙)また民主党の現職・馬淵、共産党の新人・細野歩が出馬する。
- 馬淵は文字通り市民派としての過去からの地道な活動を続け、森岡は支持基盤固め、鍵田は父の故・忠三郎以来の強力な後援会を中心に、細野は共産党の支持基盤を中心として、それぞれ選挙活動をする。
- 結果、馬淵が2選を決め、鍵田は比例復活を果たす。森岡は保守層を鍵田に多く取られ、細野は無党派層に浸透できなかった。
当落 | 得票数 | 惜敗率 | 候補者 | 党派 | 議員歴 | 備考 |
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当 | 73,062 | 100.00% | 馬淵澄夫 | 民主党(比例重複) | 前職 | |
比 | 66,215 | 90.62% | 鍵田忠兵衛 | 自由民主党(比例重複) | 新人 | 刺客候補 |
41,914 | 57.36% | 森岡正宏 | 無所属 | 前職 | 前回は比例、造反組 | |
15,071 | 20.62% | 細野歩 | 日本共産党 | 新人 |
[編集] 議員
- 高市早苗 1996-2000
- 森岡正宏 2000-2003
- 馬淵澄夫 2003-