宇和島運輸フェリー
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宇和島運輸株式会社(うわじまうんゆ)は、愛媛県八幡浜市の八幡浜港、三崎町(現・伊方町)の三崎港と大分県別府市の別府港、臼杵市の臼杵港を結ぶ航路を持つフェリー会社。本社は、愛媛県八幡浜市沖新田1581番地の21にある。
社名に「宇和島」と付いているが、宇和島港からの航路はなくなっている。
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[編集] 歴史
- 1884年12月 会社創設。資本金1万円。
- 1912年7月 新社屋竣工。
- 1923年6月 宇和島 - 佐伯直通航路開始。
- 1925年2月 宇和島 - 佐伯航路を廃止し、宇和島 - 八幡浜 - 臼杵航路開始。
- 1942年12月~1945年8月 この間、第二次世界大戦・太平洋戦争の戦禍により12隻が沈没、3隻が連合軍に接収される。
- 1945年7月 本社社屋空襲で焼失。
- 1947年6月 子会社として育成していた宇和島自動車、盛運汽船を手放す。
- 1962年7月 旅客船「べっぷ丸」864トン竣工、宇和島 - 別府航路就航。
- 1965年10月 フェリーボート第1船「おれんじ」850トン竣工、八幡浜 - 臼杵航路で自動車航送開始。
- 1967年2月 八幡浜 - 別府航路の自動車航送開始。
- 1973年1月 宇和島 - 大阪貨物航路を譲渡、貨物取扱事業から撤退。9月、資本金を5億円に増資。12月、2,000トン型フェリー「べっぷ」を建造、宇和島 - 八幡浜 - 別府航路を従来の3往復から5往復に増便。共に旅客便を廃止し、全便フェリー化。
- 1983年3月 2,100トン型フェリー「うわじま2」を建造、八幡浜 - 別府航路に配船。12月、会社創立100周年を迎える。
- 1984年9月 宇和島 - 別府航路直航便開設、「うわじま2」を投入。
- 1988年12月 2,200トン型フェリー「べっぷ2」建造、八幡浜 - 別府航路に投入。
- 1991年12月 1,000トン型フェリー「さるびあ」建造、三崎港での自動車航送の取扱開始。
- 1993年7月 宇和島・八幡浜 - 別府航路に2,100トン型フェリー「あかつき2」就航。同航路を運行していた「うわじま2」を八幡浜 - 臼杵航路に配船。三崎 - 別府直航便開設。
- 1998年1月 八幡浜 - 臼杵航路に2,400トン型フェリー「さくら」就航。
- 2000年10月 八幡浜 - 臼杵航路に2,100トン型フェリー「うわじま2」を投入、同航路を1日4往復から7往復に増便。11月、宇和島 - 別府航路を旅客数の減少を理由に航路休止。同航路を運行していた「あかつき2」を八幡浜 - 別府航路に配船。同航路を1往復増便し1日6往復とする。
- 2001年7月 八幡浜 - 別府航路に2,500トン型フェリー「えひめ」就航。
- 2004年1月 八幡浜 - 臼杵航路に2,500トン型フェリー「おおいた」就航。12月、会社創立120周年を迎える。
[編集] 航路
[編集] 現在就航している航路
- 八幡浜 - 別府航路(1日6往復、所要時間2時間30分~2時間40分)
- 三崎 - 別府航路(1日4往復、所要時間2時間10分)
- 八幡浜 - 臼杵航路(1日7往復、所要時間2時間15分)
[編集] 過去に就航していた航路
- 宇和島 - 別府航路
- 大阪 - 宇和島航路
- 大阪 - 馬関航路
- 大分 - 関門航路
- 大阪 - 細島航路
- 宇和島 - 吉田航路
- 宇和島 - 佐伯航路
- 宇和島 - 八幡浜 - 臼杵航路
- 門司 - 宇和島航路
- 大阪 - 宇和島 - 宿毛航路
- 呉 - 広島 - 別府航路
[編集] 所有船舶
[編集] 八幡浜・三崎 - 別府航路
- えひめ
- あかつき2
- さるびあ
[編集] 八幡浜 - 臼杵航路
- おおいた
- さくら
[編集] 過去に所有していた船舶
- 宇和島丸(第1~第22)
- 鶴島丸
- 豫州丸
- あかつき丸
- うわじま丸
- ゆうなぎ丸
- 高島丸
- べっぷ丸
- おれんじ(宇和島運輸フェリー初のカーフェリー)
- べっぷ
- うわじま2
- べっぷ2