別府市
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別府市(べっぷし)は、大分県の東海岸の中央にある市。大分県第二の都市である。
温泉が市内各地で湧出することで全国的に知られている。源泉数は2800ヶ所以上で日本の総源泉数の約10分の1を占め、湧出する温泉も日量137,000キロリットルにも及び日本最大であり、観光、産業だけでなく、市民生活にも幅広く利用されている。
また、経済的に大分都市圏(別大都市圏)に属し、隣接する大分市とは、市街地が高崎山により分断されてはいるものの、大分市中心部までJRで10分程度の距離であり、大分市のベッドタウンとしての役割も担っている。
2006年6月現在、平成の大合併に接した大分県の市では津久見市と並んで合併・編入が無い。
目次 |
[編集] 地理
大分県の東部のほぼ中央に位置し、西側には由布岳、鶴見岳を中心にした連山と、東には瀬戸内海(別府湾)に流れ込む朝見川、春木川、境川などの河川により形成された扇状地と下流部の沖積平野からなる。扇状地の北部および南部は、断層活動により東西を横切るように短い断層が多数分布し、市街地はそれらの断層に挟まれた窪んだ地形に立地している。市の西部は大分県百景の一つに選ばれている由布川渓谷(東山付近)、および阿蘇くじゅう国立公園の指定域があるため森が多い。
市を南北に貫通する形で海岸線沿いを国道10号、中央部を大分自動車道が通る。西部の山沿いは大分県道11号別府一の宮線(九州横断道路)が通る。
[編集] 地形
[編集] 気候
瀬戸内海式気候に属し、平均気温は16.6℃、降水量1963.0ミリメートル。(大分地方気象台:平成15年)
[編集] 隣接している自治体
[編集] 行政
- 市長:浜田博
[編集] 歴史
[編集] 近現代
- 1889年(明治22年)4月1日 町村制度施行により別府村が自治体として発足。
- 1893年(明治26年)4月11日 町制施行。
- 1900年(明治33年)5月10日 豊州電気鉄道(後の別府大分電鉄→大分交通別大線)が開通。
- 1906年(明治39年)4月1日 浜脇町と別府町の合併により、人口12,308人(大正3年町史)の別府町が誕生。
- 1911年(明治44年)7月16日 別府駅開設。
- 1924年(大正13年)4月1日 市制施行。(人口36,276人)
- 1935年(昭和10年)9月4日 石垣村、朝日村、亀川町を編入。
- 1950年(昭和25年) 国際観光温泉文化都市に指定される。国際観光文化都市の第1号。
- 1952年(昭和27年)2月 第一回別府大分毎日マラソン大会開催。
- 1964年(昭和39年)10月 やまなみハイウェイ(九州横断道路)開通。
- 1967年(昭和42年)9月15日 日豊本線電化開通。
- 1972年(昭和47年)4月5日 大分交通別大線廃止。
- 1988年(昭和63年)10月 トキハ別府店開業。
- 1989年(平成元年)7月 大分自動車道(湯布院~別府間)開通。
- 1992年(平成4年)12月 大分自動車道(別府~大分間)開通。
[編集] 行政区域の変遷
- 1889年(明治22年)4月1日 町村制度施行により、現在の市域にあたる以下の村が発足。
- 速見郡別府村・浜脇村・御越村・石垣村・朝日村
- 1893年(明治26年)4月11日 【町制施行】別府村→別府町、浜脇村→浜脇町
- 1901年(明治34年)11月1日 【町制施行】御越村→御越町
- 1906年(明治39年)4月1日 【対等合併】浜脇町・別府町→別府町(新町制)
- 1924年(大正13年)4月1日 【市制施行】別府町→別府市
- 1925年(大正14年)1月1日 【改称】御越町→亀川町
- 1935年(昭和10年)9月4日 【編入】石垣村・朝日村・亀川町→別府市
[編集] 経済
[編集] 産業
[編集] 市内に本社を置く主要企業
[編集] 姉妹都市
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- 別府市・熱海市は観光、経済、文化の交流により相互の理解と親善を深め地域社会の発展に寄与することを目的にして姉妹都市の盟約を結ぶ。
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- 別府市と木浦市は行政、教育、文化、産業、経済等各分野に亘って交流を図り、相互の理解と信頼を深めるため相協力し、今後の日韓両国の友好と親善の促進に努めることを目的として姉妹都市の盟約を締結する。
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- 別府市とボーモント市は両市のみならず広くアメリカ合衆国と日本との友好関係を深め相互理解並びに厚き友情のため姉妹都市の盟約を結ぶ。
- ロトルア市(ニュージーランド)- 1987年(昭和62年)7月10日調印
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- 別府市とニュージーランドロトルア市は、両市及び両国間の友好と親善を推進するため姉妹都市の盟約を行う。
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- 別府市と英国バース市は、両市及び両国間の友好と協力そして調和を推進するため姉妹都市の盟約を結ぶ。
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 大学
- 別府大学
- 立命館アジア太平洋大学(APU)
[編集] 短期大学
- 溝部学園短期大学
[編集] 公立高等学校
[編集] 私立高等学校・中学校
[編集] 市立中学校
- 朝日中学校
- 青山中学校
- 鶴見台中学校
- 浜脇中学校
- 北部中学校
- 中部中学校
- 山の手中学校
[編集] 私立小学校
- 明星小学校
[編集] 市立小学校
- 朝日小学校
- 青山小学校
- 大平山小学校
- 野口小学校
- 西小学校
- 南小学校
- 北小学校
- 緑丘小学校
- 亀川小学校
- 鶴見小学校
- 境川小学校
- 上人小学校
- 南立石小学校
- 石垣小学校
- 春木川小学校
[編集] 市立小中学校
- 東山小中学校
[編集] 公共施設
[編集] 交通
最寄り空港は大分空港。
[編集] 鉄道
※市の中心駅は別府駅。
なお、1900年~1972年には大分駅前から亀川駅前まで路面電車の大分交通別大線が存在した。
- 岡本製作所
- 別府ラクテンチケーブル線(ケーブルカー)
- 雲泉寺駅(ラクテンチ下駅) - 乙原駅(ラクテンチ上駅)
- 別府ラクテンチケーブル線(ケーブルカー)
[編集] 道路
[編集] 高速道路
[編集] 一般国道
[編集] 県道
- 主要地方道
- 大分県道11号別府一の宮線(九州横断道路)
- 大分県道51号別府挾間線
- 大分県道52号別府庄内線
[編集] バス路線
[編集] 高速バス(別府北浜)
[編集] 一般路線バス
[編集] 航路
[編集] 名所・旧跡・観光
- 別府温泉(別府八湯)
大正の中頃までは、由布院温泉と塚原温泉も含めて、「別府十湯」と呼ばれていた。また、別府八湯のなかから 選び抜かれた137施設から88施設に入浴する別府八湯温泉道というイベントがある。
その他、地獄めぐりに含まれない地獄に本坊主地獄と金龍地獄がある。 昔は、紺屋地獄や鶴見地獄などもあった。
- 別府ワンダーラクテンチ(遊園地)
- 別府競輪場
- 扇山野焼き(扇山火まつり):毎年4月に開催。
- 鶴見岳ロープウェイ
- 城島後楽園ゆうえんち
- スギノイパレス
- 志高湖
- 神楽女湖
- 鉄輪湯けむり展望台
- 見返り台(現在は木が伸びすぎて展望不可)
[編集] 別府市出身の著名人
- 稲尾和久(プロ野球選手)
- 大塚明(プロ野球選手)
- 小野俊之(競輪選手、'04KEIRINグランプリ覇者)
- 岩男潤子(声優・歌手)
- 麻丘めぐみ(女優・歌手)
- 矢玉四郎(児童作家)
- 山下久美子(ミュージシャン)
- 大塚博堂(シンガーソングライター)
- 花岡優平(作曲家・編曲家)
[編集] 百選
- かおり風景100選:別府八湯の湯けむり
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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