富士急行1000形電車
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1000形電車(1000がたでんしゃ)は、富士急行の車両。元京王5000系。本項では、1200形についても記す。
自社の老朽化した3100形と5700形の置き換え用として、京王重機整備による整備(MMユニット化、寒冷地用設備の設置、室内の更新など)の上、1993年(平成5年)に登場した。現在、1000形が2両編成2本(4両)、1200形が2両編成7本(14両)、計18両が在籍し、2007年04月現在、同線の主力車両として活躍している。
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[編集] 構造
[編集] インテリア
1000形は、京王時代から引き続きロングシートのままで運行している車両で、1200形は、入線時に転換式セミクロスシートに改造された車両である。また、モハ1200形は連結面寄りの一部の座席が跳ね上げ式になっており、この部分は車椅子スペースにもなる。
1200形のうち、1206~1208の編成は特急「ふじやま」号専用仕様車(座席カバー、テレビ付き)に改造されたが、「フジサン特急」(2000形)の登場後は普通列車用に格下げされた(ただし2000形の検査によってごくたまに特急運用に就くこともある)。
[編集] 走行機器
台車は京王時代のものは軌間が違い使用できないため、営団地下鉄3000系の廃車発生品であるFS510を利用している。主電動機も同車の発生品(MB-054-A)である。マスコンやブレーキなどの機器は変わっていない。
[編集] エクステリア
分散冷房車と集中冷房車の2種類がある。
[編集] その他
- 各ドアは半自動扱いになっているため、その横にドア開閉ボタンが設置されている(車外1ヶ所・車内2ヶ所)。
- 一部車両では、パンタグラフがシングルアーム化された。
[編集] 車両一覧
1200形の末尾4は忌番のため、当初から欠番である。
富士急行での車番 | 京王時代の車番 | 入線時期 | クーラー | ||
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モハ1001 | モハ1101 | デハ5113 | クハ5863 | 1994年2月4日 | 集中式 |
1002 | 1102 | 5122 | 5872 | 1995年7月20日 | 分散式 |
1201 | 1301 | 5115 | 5863 | 1994年2月4日 | 集中式 |
1202 | 1302 | 5116 | 5866 | 1994年7月23日 | 集中式 |
1203 | 1303 | 5117 | 5867 | 1994年8月8日 | 集中式 |
1205 | 1305 | 5118 | 5868 | 1994年11月2日 | 集中式 |
1206 | 1306 | 5124 | 5874 | 1995年7月20日 | 集中式 |
1207 | 1307 | 5123 | 5873 | 1995年10月27日 | 分散式 |
1208 | 1308 | クハ5720 | 5770 | 1996年7月24日 | 集中式 |
[編集] その他
- 1001編成は、2001年に編成ごと飲食店としての認可を受けた。ロングシートの通路にテーブルを設置し、「地ビール電車」などのイベント列車に活用されている。
- 2006年9月に1205編成の青色部分が赤色に塗装変更された。
- 2007年頃から側面行先表示器が交換されている。上部は「大月」「河口湖」のいずれかを、下部はLEDによる案内を表示している。
[編集] 関連項目
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