小倉祇園太鼓
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小倉祇園太鼓(こくらぎおんだいこ)とは、福岡県北九州市小倉北区で行なわれる祭。毎年7月に行なわれる。
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[編集] 概要
祭りは4日間(初日は前夜祭)で構成され、ハイライトは3日目の小倉城内で行われる競演大会。町内会(大人組、少年組)企業の3つのカテゴリーに分けられ、毎年数十チームが競う。
かつては企業の参加は認められていなかったが。現在では北九州市役所の各部局、JR九州、JR西日本、一部の中学校などが参加し、以前とははかなり様相が異なっている。 また、太鼓を載せた山車は子供たちが掛け声をかけて引いていたが、少子化により山車を引く子供が減ったため、競演会では据え太鼓部門が創設された。
もともとの日程は、7月10,11,12日の三日であり10日は夕方から各町内をまわっていた。11日は昼に競演会が行われ、夜は小倉北区中心部で「太鼓広場」と称して各町内の山車が競い合うように太鼓を叩いていた。
日程変更の理由は平日に小中学生が夜遊びをすることを防止するためである。
近年は保存会と称して祭り期間にこだわらず、1年を通して活動している団体も多々存在するようになった。
一方、保存会の乱立の為マナー違反が多々指摘されている。
[編集] 歴史
元々は、博多と同様の、山笠の祭りだった。
小説の富島松五郎伝が映画・無法松の一生として作品発表されると、知名度が上がる。
ちなみに、無法松の一生では「玄界灘」が登場するものの、小倉を始め北九州は響灘に面しており、玄界灘には面していない。
[編集] 太鼓の打ち方
「じゃんがら」と呼ばれるスリ鉦でリズムをとり、「カン」と呼ばれる派手な打ち手と「ドロ」と呼ばれる基本の打ち手で太鼓の両面を鳴らす。
掛け声は「やっさやれやれ」。
また、子供会などが運営する山車では、太鼓と同時に次の小倉祇園ばやしがうたわれる
- 小倉名物太鼓の祇園。太鼓打ち出せ元気出せ。あっやっさやれやれやれ。
- 小国祇園さんはお城の中よ。赤い屋根から太鼓が響く。あっやっさやれやれやれ。
- 太鼓打つ音海山越えて。里の子供も浮かれ出す。あっやっさやれやれやれ。
- 笹の提灯太鼓にゆれて。夜は火の海小倉の祇園。あっやっさやれやれやれ。
- 八坂祇園さんに揃うて詣れ。揃い浴衣でみな詣れ。あっやっさやれやれやれ
- 先の先帝、小倉の祇園。雨が降らなきゃ金がふる。あっやっさやれやれやれ
(日程の変更に伴い、近年では歌われなくなっているようである)
[編集] 服装
本来は、「向こう鉢巻・浴衣又は法被姿とし、白足袋に草履とする」と決められている。しかし新しく作られた幾つかの団体は半纏であったり、浴衣にたすきがけであったりする。映画無法松の一生に見られるような、ふんどし一丁はあくまで映画の衣装であり、これが事実と思われていることは誤解である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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