小林節
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小林節(こばやし せつ、1949年 - )は、日本の憲法学者。
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[編集] 略歴・人物
都立新宿高校を経て、慶応義塾大学法学部卒業。慶應義塾大学法学部教授、弁護士、日本海新聞・大阪日日新聞客員論説委員。ハーバード大学客員研究員。法学博士。元郁文館学園中学校・高等学校・郁文館国際高等学校校長など。
改憲論者として多数テレビ番組などに出演している。但し、イラク派兵の際の成り行きを見て「こんなインチキな手段で改正されてはいけない」との思いを強くしたのと、娘が成長するのを見て平和であることの意味を深く考えるようになったのをきっかけに、現段階での改憲には反対の立場を示すようになった。イラク戦争は明確な侵略戦争だと認定し、今後、同様の事態に日本が巻き込まれるのを避ける為ならば、集団的自衛権行使を奨励していた自説の撤回も止むを得ないとの立場を取っている。
「(新憲法の文面に)海外派兵をしないとかですね。(中略)そうすればアメリカが何と言おうが、御免なさい、うちは軍隊派遣出来ません、と言う事が出来る。(中略)集団的自衛権の行使についてはしないと、書いちゃえばいいんですよ。(中略)イラク戦争で揺れちゃったんですよ。(中略)どう考えてもイラクは侵略戦争なんですからね。あんな物に付き合わなくていいと言う選択肢も僕は有っていいと思うんです。だけど政治的に付き合わない事が出来ない能力ならば、軍事的に付き合おうにも付き合えない形にしてしまえばいいと言うのが、今の私の立場です」(『朝まで生テレビ』2005年11月放送分より)
高校時代は、不登校だったという。だが、代返をさせていたため、記録としては、ほぼ皆勤に近いものになっている。
改憲の方向としては、現在主流ともいわれる封建的復古主義ではなく、アメリカ型リバタリアニズムを志向している。
慶應義塾大学では、「コバセツ」なるニックネームを持つ。学生には厳しいが、自分には甘いという評あり。彼が教室に定刻通りに入室することはまずないといってよいかもしれない。しかしこれは彼が生徒が集まったばかりの際のざわめきを嫌うためともいわれている。授業が始まると、教室の入り口には「遅刻者立ち入り禁止」の張り紙がされる。
郁文館中高・郁文館国際校長だった際、問題を起こした生徒への処分が重過ぎると保護者に訴えられそうになったことがある。 この問題と同時期に急病という理由で校長を辞任。また、教員達との間に溝が少なからずあったようである。
好きな映画は『ゴッドファーザー』。フリー(元フジテレビ)アナウンサー、内田恭子の恩師。
[編集] 主な著書
- 憲法守って国滅ぶ ISBN 4584007896
- 憲法と政治 ISBN 4267015317
- 憲法
- そろそろ憲法を変えてみようか(共著)
- 憲法、危篤!(共著)
- 特別講義 憲法
- 対論戦争、軍隊、この国の行方―九条改憲・国民投票を考える(共著)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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