山の手
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山の手(やまのて)とは、いくつかの意味が重層的に重なった語である。山手(やまて)とも。
[編集] 本義・実例
本義は、「低地に向かって、多数の谷の浸食を受けた台地が入り込んだ地形を持つ地域」についてを指す言葉である。
東京においては、武蔵野台地の東端を「山の手」と呼び、この地域を走るJR東日本の山手線(やまのてせん/正式な線路名称としての区間は品川駅~代々木駅~田端駅)や、都道環状6号線の通称山手通り(やまてどおり)などの名称の由来となった。
この地形から転じて、山手線や山手通りが走る地域の市街地を指して使われることが多く、「山の手のお嬢さん」、「山の手のおやしき」のように用いられ、下町と対をなす。
(東京における市街地としての山の手の成り立ちや下町との関係については東京市街の変遷に記述する。)
同じ意味を持つ他地域の地名としては、北海道札幌市西区、大分県別府市に「山の手」という住所表示がある。 また、大阪市では、上町台地の上に位置する天王寺区、阿倍野区、住吉区が「山の手」に該当する。なお、同地区を通る阪和線も国有化以前の名称は山手線だった。
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