山陰街道
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山陰街道(さんいんかいどう)は、京都から丹波を経て山陰地方へ向かう街道。京の七口の一つとされる丹波口を起点として、樫原を経由し老の坂を越えて丹波国に入り、亀岡、園部、三和を経て福知山に達し、夜久野を経て但馬国へつながる道筋を指す。国道9号がこれにほぼ沿っている。
ルーツは古代の幹線道路である山陰道であるが、幹線道路が街道と呼ばれるようになった近世においては、古代の山陰道とは異なり京都から福知山城へ向かうルートが取られた。
古代道路である山陰道の設置時期についてはよく分からないが、8世紀初頭に国府が定まり国分寺などが建てられたので、おそらくこの時期であろう。 コースについても実ははっきりしない。平安京羅城門を起点として大縄手を西行して桂川を横断、樫原、大枝、王子(亀岡市)に至って丹波に入る。ここより府道402号線のコースを通って国道372号線沿いに天引峠を越えて篠山盆地に入る。その後、はっきりした道は判らないが、恐らく国道176号線のコースを通って丹後国府(宮津市)に入る。そして国道482号線コースに但馬国府(豊岡市)に抜けるのではないかと思われる。 但し、以上のコースだと丹波国府に入れないことから、以前はどこからか大堰川を越え亀岡市河原尻町を抜け丹波国府。この後、府道73号線に千代川経由、宮川で国道372号線コースになるという説もある。
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