川崎市営トロリーバス
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川崎市営トロリーバス(かわさきしえいとろりーばす)では、川崎市交通局が運営していた無軌条電車線(トロリーバス)について述べる。
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[編集] 概要
川崎市では1950年(昭和25年)12月15日より市営バスを導入していたが、それよりも燃料コストが安いということでトロリーバスの導入を決断、1949年(昭和24年)9月に運輸省へ開設を申請し、1951年(昭和26年)3月に戦後初の都市トロリーバス新線として開業した。川崎市電とともに市内の公共交通機関としての役目を担い順次路線も延伸されたが、昭和30年代後半以降の利用客減少に見舞われて、1967年(昭和42年)に市の交通事業再編計画の波を受け、市電より一足早く全廃された。なお、車両の一部は横浜市営トロリーバスに売却されたほか、高津区の二子塚公園に1台が保存されている(屋根が設けられ、時折塗装もされており経年の割には状態はよい)。
[編集] 路線データ
1967年当時
[編集] 沿革
- 1951年(昭和26年)3月1日 川崎駅前~桜本間開業
- 1954年(昭和27年)1月1日 池上新田~桜本間を市電に切り替えて廃止
- 1954年(昭和29年)8月16日 池上新田~日立造船前間開業
- 1962年(昭和37年)11月30日 川崎駅前~市民会館前~大島四丁目間が開業し、川崎駅側がラケット形環状運転となる
- 1964年(昭和39年)10月28日 日立造船前~鋼管水江製鉄前間開業
- 1967年(昭和42年)5月1日 全線廃止
[編集] 停留所
1967年当時
- 大島四丁目 - 市立高校前 - 中島一丁目 - 富士見公園前 - 市民会館前 - 榎町 - 市役所前 - 小美屋前 - 川崎駅前 - 川崎警察署前 - 市立川崎病院前 - 野球場裏 - 大島四丁目 - 大島五丁目 - 藤崎町 - 池藤橋 - 臨港警察署前 - 池上新田 - 日本鋼管池上正門前 - 入江橋 - 鋼管水江北門前 - 鋼管水江正門前 - 日立造船前 - 鋼管水江南門前 - 鋼管水江製鉄前(大島四丁目~市民会館前~川崎駅前~野球場裏~大島四丁目間はラケット状ループ線)