川崎造船
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 〒650-0044 兵庫県神戸市中央区東川崎町3-1-1 |
電話番号 | 078-682-5501 |
設立 | 2002年10月1日 |
業種 | 輸送用機器 |
事業内容 | 船舶・艦艇・海洋機器・輸送機器等の設計・製造・販売・修理 |
代表者 | 代表取締役社長 谷口友一 |
資本金 | 100億円(2005年3月31日現在) |
売上高 | 836億5400万円(2005年3月期) |
総資産 | 967億8800万円(2005年3月31日現在) |
従業員数 | 1608人(2005年3月31日現在) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 川崎重工株式会社100% |
主要子会社 | 川重マリンエンジニアリング、明石船型研究所、川重ジェイ・ピイ・エス株式会社 |
外部リンク | http://www.kawasakizosen.co.jp/ |
株式会社川崎造船(かぶしきがいしゃかわさきぞうせん)は、造船事業を行う、川崎重工業株式会社の100%子会社。
目次 |
[編集] 概要
川崎重工業の明治時代の創業以来の伝統的事業であった造船事業を、2002年に分社化して設立された。1896年の株式会社としての設立時の社名は「川崎造船所」であったため、伝統的名称の会社が復活したことになる。
分社時においては川崎重工グループ全体のうち造船事業は売上高で約10%にまで低下していた。分社後は世界的な造船活況の時期となり、2006年9月には神戸工場の受注残は21隻となり、阪神淡路大震災以降で最高を記録した。2010年頃までのフル操業が予想されている[1]。
[編集] 沿革
- 1878年(明治11年) 川崎正蔵が東京築地南飯田町の官有地を借受け、川崎築地造船所を設立
- 1896年(明治29年) 株式会社川崎造船所設立
- 1939年(昭和14年) 川崎重工業株式会社となる
- 2002年(平成14年) 川崎重工業株式会社から独立して設立
[編集] 事業所と建造船舶
工場は本社所在地でもある神戸工場と、香川県坂出市川崎町の坂出工場の2カ所ある。
[編集] 神戸工場
神戸工場では民間用船舶のみならず、艦艇や海洋機器の製作、それらに関係する各種部品も扱っている。船舶の修理も可能で、主要工場の一つである神戸工場には海上自衛隊や海上保安庁に所属する船舶がドック入りしていることもある。また、進水式の際には地元住民を招待することがある。なお、神戸工場はガスタービン・機械カンパニーの工場も兼ねている。
貨物船は主に積載量5万5000トンクラスのばら積み船を建造しており、同一タイプの船を複数受注し生産効率を高めている。2006年現在の神戸工場ではこのクラスの船舶を年間5隻強を建造できる。また、水中翼船(ジェットフォイル、ボーイングからのライセンス)も建造している。
[編集] 川崎造船分社後に製造した艦船
- おやしお型潜水艦7番艦「くろしお」(SS596)2002年10月23日進水式、2004年3月8日竣工
- おやしお型潜水艦9番艦「やえしお」(SS598)2004年11月4日進水式、2006年3月9日竣工
- おやしお型潜水艦11番艦「もちしお」(SS600)2006年11月6日進水式
[編集] 坂出工場
香川県坂出市の埋立地にある坂出工場は、1967年から稼働し、建造第1号はタンカー「紀乃川丸」であった。2006年2月に建造250隻を達成した。現在は、大型LNG船等の10万トン超の大型貨物船を建造しており、2003年9月には当時世界最大の運搬容量(14万5000立方m)のLNG船を建造した。瀬戸大橋上から工場全体を鳥瞰できる。
[編集] 分社以前に製造した艦船
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
- ^ 2006年9月23日 日本経済新聞