常盤平団地
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常盤平団地(ときわだいらだんち)は、千葉県松戸市常盤平にある大規模公団住宅団地である。最寄り駅は新京成線常盤平駅および五香駅。
かつて付近は金ヶ作と呼ばれる農村地域であったが、旧日本住宅公団により、1955年に建設計画が発表され、1959年には常盤平団地の第一次入居者募集(992戸)が行われた。隣接する柏市の光ヶ丘団地と並んで、日本住宅公団による初めての大規模団地造成であった。造成にあたってはオープンスペースの確保に注意が払われ、造成前の樹木の多くが残された。常盤平駅前から団地を貫いて「新日本街路樹百景」に選ばれた常盤平けやき通りがのび、団地敷地内オープンスペースの樹木とともに、夏は緑豊かな環境をつくりだしている。総戸数は約5300戸。
現在建物の老朽化が問題となり、立て替えも提案されているが、入居者の高齢化が進展している事情があって立て替えは難しい情勢である。また、建築当初は駐車場がほとんどなかったため、車社会の進展により駐車スペースが不足し、豊富な緑地を削って駐車場がつくられた。
常盤平団地自治会の調査によると、2002年3月末時点で高齢化率は23.2%、人口は1万人弱となっている。 NHKスペシャルで、常盤平団地における孤独死の問題が放映されたときは、全国に大きな反響を呼んだ。
松戸市立博物館には、入居当初の常盤平団地を再現したモデルルームが展示されている。