NHKスペシャル
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NHKスペシャル | |
ジャンル | ドキュメンタリー |
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放送時間 | 回によって異なる |
出演 | 回によって異なる |
放送国 | 日本 |
放送局 | NHK |
放送期間 | 1976年4月(NHK特集として)1989年4月(NHKスペシャルとして)-現在 |
公式サイト |
NHKスペシャルはNHKのドキュメンタリー番組。同じく単発のドキュメンタリーを制作・放送していたNHK特集に代って1989年4月放送開始。原則として毎週日曜日の21:00-21:50(再放送=原則として火曜深夜=水曜未明0:00~0:50)に放送されているが、重要なテーマがある場合には時間枠を拡大したり、他の曜日や時間に放送する場合がある。
目次 |
[編集] 概要
NHK特集はドキュメンタリーを中心とした特集番組として放送開始。NHK内に事務局を設け、基本としてNHKの誰もが企画発案ができ、採用されると制作できる。ニュースセンター9時同様、NHKの内部改革のひとつとされる。NNNドキュメント・JNN報道特集と並んで「ドキュメンタリー御三家」の一つに数えられた。
1989年にNHKスペシャルへとタイトル変更。目玉番組として「驚異の小宇宙 人体」が放送された。
基本的には単発のドキュメンタリーで最近の時事問題に鋭いメスを入れた硬派のドキュメントを放送しているが、毎年2~3作品程度は長期連続シリーズものを放送している。
長期連続シリーズについては、青少年向けに再構成したものをNHKジュニアスペシャルとして教育テレビジョンで放送していた。科学的な内容のものは、サイエンスZEROでも視点を変えて放送されることがある。
BSハイビジョンや地上デジタル放送開始に伴い、近年はハイビジョン制作の番組となっている。また、これに関連して「ハイビジョン特集」のダイジェスト版として放送されるパターンが見られたり、逆に地上波向けの番組を拡充して「ハイビジョン特集」などで放送されることもある。アナログ放送・国際放送では4:3のほかに16:9あるいは13:9の映像比率で放送されているものもある。
放送時間は日曜21時に定時放送し、それ以外は他の番組を休止させて放送する形式を採る。「NHK特集」時代には年間100~150作品を放送していた。1993年度からは金曜日の定時放送を開始して週2回の放送になり、2000年度から金曜日が土曜日に移行。2006年度は定時放送は日曜日のみになり(土曜日は廃止)、金曜を中心とした平日22時台に随時放送する形をとった(月曜日は「プレミアム10」として、火曜日から木曜日は通常編成を休止させる形、金曜日は「にんげんドキュメント」とローテーション放送)。2007年度は日曜21時と月曜22時の週2回(+α)になる。
定時放送を含め49分前後の放送時間だが、海外への輸出を見据えて52分にしたことがある(2004年10月 - 2006年3月)。この時「サンデースポーツ」が21時53分開始としていた(現在も52分放送の回がある)。
[編集] 主なシリーズ企画
[編集] 「NHK特集」時代
- 日本の戦後(1977年~1978年)
- シルクロード(第1部:1980年、第2部:1983年~1984年)音楽:喜多郎
- 大黄河(1986年)音楽:宗次郎
- 地球大紀行(1987年)音楽:吉川洋一郎
- 21世紀は警告する
- 海のシルクロード(1988年~1989年)音楽:S.E.N.S.
[編集] 「NHKスペシャル」時代
- 驚異の小宇宙 人体(1989年)音楽:久石譲
- 電子立国日本の自叙伝(1991年)
- テクノパワー(1991年)
- アインシュタインロマン(1991年)
- ドキュメント 太平洋戦争(1993年)
- 驚異の小宇宙 人体II 脳と心(1993年)
- 生命40億年はるかな旅(1994年)
- 映像の世紀(1995年~1996年)音楽:加古隆
- 新・電子立国(1995年~1996年)
- 戦後50年 その時日本は(1995年~1996年)
- 故宮~至宝が語る中華五千年~(1996年)
- 街道をゆく(1997年)
- 家族の肖像(1997年~1998年)
- マネー革命(1998年)
- 海・知られざる世界(1998年)
- 世紀を越えて(1999年~2000年)
- 驚異の小宇宙 人体III 遺伝子(1999年)
- 四大文明(2000年)
- 21世紀・日本の課題(2001年~2004年、のちの「日本の、これから」)
- 宇宙 未知への大紀行(2001年)
- 日本人 はるかな旅(2001年)
- アフリカ 21世紀(2001年)
- アジア古都物語(2001年)
- 地球市場・富の攻防(2002年~2003年)
- こども・輝けいのち(2002年)
- 文明の道(2003年)
- データマップ 63億人の地図(2004年)
- 地球大進化~46億年・人類への旅(2004年)
- 21世紀の潮流(2004年~)
- 日本の群像・再起への20年(2005年)
- 新・シルクロード(2005年)
- 同時3点ドキュメント(2006年)
- ドキュメント北朝鮮(2006年)
- プラネットアース(2006年~2007年)
- 危機と闘う テクノクライシス(2006年)
- ラストメッセージ(2006年~2007年)
- 新・シルクロード 激動の大地をゆく(2007年)
[編集] 受賞
- 『驚異の小宇宙 人体』(1989年6月10日〜9月12日放送) - 第17回 日本賞&日本電子機械工業会賞
- 『映像の世紀』(1995年3月25日〜1996年2月24日放送) - 1995年度 毎日芸術賞/1995年度 放送文化基金個人グループ部門賞
- 『驚異の小宇宙 人体III 遺伝子』(1999年5月2日〜8月11日放送) - 第17回 国際科学番組フェスティバル科学映像賞(「ユネスコ賞」)/第43回 ザ・ニューヨーク・フェスティバルズ2000 科学部門ゴールドワールドメダル/第1回 北京国際科学映像祭 医学・健康部門金賞/第41回 科学技術映像祭 科学技術長官賞
- 『四代文明』(2000年7月9日〜8月19日放送) - ハイビジョン・アウォード2000 郵政大臣賞
- 『トラック・列島3万キロ 時間を追う男たち』(2004年7月18日放送) - 第31回 放送文化基金賞 テレビドキュメンタリー番組賞
- 『老化に挑む 〜あなたの脳はよみがえる』(2004年9月18日放送) - ニューヨーク・フェスティバル2006 健康・医学部門銀賞
- 『安全の死角 ~検証・回転ドア事故~』(2005年3月27日放送) - 第47回 科学技術映像祭 内閣総理大臣賞。六本木ヒルズ・大型回転ドアでの幼児死亡事故について。
- 『沖縄 よみがえる戦場 〜読谷村民2500人が語る地上戦〜』(2005年6月18日放送) - 2005年度 日本ジャーナリスト会議賞
- 『ディープインパクト ~無敗の3冠馬はこうして生まれた~』(2005年10月29日放送) - 2005年JRA賞馬事文化賞
- 『立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える』(2005年11月5日放送) - 第27回 バンフテレビ祭 科学・自然番組部門 ロッキー賞/第32回 放送文化基金賞 番組賞
他多数。
[編集] 関連項目
- NHKスペシャル「奇跡の詩人」
- NHKスペシャルのクレジットタイトル
- NHKアーカイブス
- NHK特集
- 日本の、これから
- にんげんドキュメント
- BS世界のドキュメンタリー
- BSドキュメンタリー
[編集] 外部リンク
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